グラボって大量にメーカーがあり、各メーカー様々なモデルがあります。今回は用途に合った最もコスパの良いグラボを丁寧に解説してお伝えします。
この記事の結論
- RTX30XX or RX6XXX番台が高く、
低クロック廉価モデルがコスパ良し - 4K想定でRTX3070/RX6700XT以上
FHD想定の古い機種は数年でゴミに - 割り切るなら格安メーカー
電話サポート有ならASUSかMSI
特に①がコスパで重要な面となります。
【これ買え】グラボでコスパ良いおすすめ5選 2022-2023年比較
グラボのコスパとは? コア数 > クロック数の思考

グラボはコア数優先の思考がコスパ良
グラボの性能は大きく分けてCUDAコア数(AMDでは単に”コア数”)とクロック数です。
RTX30XX / RX6XXX番台の数字がコア数の大きさを表します。
率直に言うと、大事なのはコア数です。
つまり、RTX/RTの番号が高い数字、かつ値段が安い物がコスパが高いと言えます。
あえて低クロックを選ぶとコスパが良い理由
同じRTX3070でもASUS ROGは高くてASUS TUFは安いんです。
これはASUS ROGの方がクロック数が高く設定されているからです。
ではなぜクロック数を重視しないのか。
クロック周波数は高いほど高発熱高電力となり、物理的限界があります。コア数を増やすのが現在主流。
ざっくり言うと、1人にたくさん頑張ってもらうよりも、人員を増やそうって話です。
現代ではコア数がクロック周波数より重視されているんです。
高クロックで値段が上がっているより、コア数で値段が上がっている方がコスパが高いということです。
NvidiaとAMDどっち?格安と大手メーカーどっち?

大きく分けてNvidia派か、AMD派か。
電話サポート等メーカーの手厚い保証を気にする派か。(グラボは意外と数か月後とかに異常がでるため)
- グラフィック
→レイトレーシング技術先行のNvidia - ゲーム
→動作が安定のNvidia - デザイン
→ メモリ数の多いAMD - 動画編集
→ どっちでもいい
ざっくり分けると、
ゲームならNvidia。
クリエイター作業ならAMD。
ただ、近年は差がなくなってきました。
その他AIイラストなんかをやる場合は、メモリ数が多くて価格も手ごろなものを選んだ方がいいです。
格安メーカーには電話サポートがなく、購入数か月後に異常が出たら苦痛です。
そのへん割り切るなら格安メーカー。嫌なら大手ASUSかMSI。
あと、初期不良対応が楽なので、Amazonで購入することをおすすめします。
現在下記記事が新しい情報となっています
コスパのいいグラボおすすめ5選比較 2022-2023
GAINWARD GeForce RTX3070Ti PHOENIX
(Nvidia メーカー保証気にしない派)

Gainwardは最近日本に復帰したグラボメーカーです。
独特の形がカッコよくて、RTX3070Tiでは度々相場最安値を記録しています。
他のメーカーはRGB発色が美しいゲーミングモデルの方が高価格なのですが、Gainwardはなぜか廉価モデルをゲーミングデザインにラインナップしています。
RTX3070Tiなら4Kゲームもバリバリいけます。
安い・カッコ良い・高性能の3拍子グラボと言えるでしょう。
GPU | GeForce RTX 3070 Ti |
---|---|
GPUクロックスピード | 1770 MHz (Boost) |
メモリ | 8 GB GDDR6X (256bits) |
メモリ・クロックスピード | 9500 Mhz (19Gbps) |
最大画面像度 | 7680 x 4320 |
消費電力 | 290W |
接続性 | DP *3 (v1.4a) HDMI*1 |
サイズ | 294mm x 112mm |
電源補助コネクタ | 8-pin *2 |
MSI GeForce RTX 3070 Ti VENTUS 3X 8G
(Nvidia メーカー保証気にする派)

ASUSと並ぶグラボ2強の一角MSIの廉価モデルVENTUSです。
MSIは安定性が非常に高く、RMA率(返品保証率)が非常に低いデータも出ています。

MSIは最小値2%で非常に返品率が低いです。またAMDでも同じ2%で最小。MSIがいかに安定しているか分かります。
しかも大手で電話サポートにも対応。
一番面倒な購入2~3か月後の不良にも対応可能です。
また、MSI VENTUSは非常にパフォーマンス性に優れています。
これはRTX3080の話になりますが、上記データの省電力性能はメーカー&モデル別で2番目。
騒音の低さは上から3番目に位置しています。
かなり差がないと体感で違いは分かりづらい項目ですが、一応データの面でも有利な指標となるでしょう。

ちなみに僕はMSI VENTUSのRTX3080を使っています。
3070Tiでも充分でしたが、amazonアウトレットで安くなっていたので3080を購入しました。
コスパを求めつつも、安定性が欲しい!不良で悩みたくない!という方におすすめです。
GPU | GeForce RTX 3070 Ti |
---|---|
GPUクロックスピード | 1800 MHz (Boost) |
メモリ | 8 GB GDDR6X |
メモリ・クロックスピード | 19Gbps |
最大画面解像度 | 7680 x 4320 |
消費電力 | 290W |
接続性 | DP *3 (v1.4a) HDMI*1 |
サイズ | 305mm x 120mm |
電源補助コネクタ | 8-pin *2 |
SAPPHIRE NITRO+ Radeon RX 6700 XT OC 12G
(AMD メーカー保証気にしない派)

SAPPHIREは最新機種以外なら高い性能で比較的低価格です。
6700番台なら性能の割にかなりお得な値段で売られています。
SAPPHIREってどこのメーカーって思う方。
実は20年以上も実績のある老舗です。
一応電話サポート無しメーカーなので、サポート薄の候補として挙げましたが、
2019年から保証期間が2年に延長。かなり長いです。ASUSやMSIは1年です。
一方でデザインはちょっと無難な感じ。
コスパに徹底的に振り切りたいならAMD、さらにSAPPHIREと言えるでしょう。
GPU | Radeon RX 6700 XT |
---|---|
GPUクロックスピード | 2514Mhz |
メモリ | GDDR6 12GB |
メモリクロック | 16Gbps |
最大画面解像度 | 7680 x 4320 |
消費電力 | 260W |
接続性 | DP *3 (v1.4a) HDMI*1 |
サイズ | 310.05mm x 130.75mm |
電源補助コネクタ | 8-pin *1 6-pin *1 |
ASUS AMD Radeon RX6700XT
(AMD メーカー保証気にする派)

AMDならASUSやMSIと言った大手メーカーもかなり安いです。
特にASUSのTUFは廉価モデルながら高性能を誇ります。
TUFは地味なデザインですが、同社ROGより価格がグッと抑えられ、性能もほぼ同等。
大手ASUSはサポート面も心強いです。
また、ASUSはマザーボードの大手でもあるので、組み合わせの相性も抜群です。
(ASUSTekとASUSは同じです。英表記か日本語表記かの違いだけです)
GPU | Radeon RX 6700 XT |
---|---|
GPUクロックスピード | 2514 MHz |
メモリ | 8 GB GDDR6X (256bits) |
メモリ・クロックスピード | 16Gbps |
最大画面解像度 | 7680 x 4320 |
接続性 | DP *3 (v1.4a) HDMI*1 |
サイズ | 322mmx152mm |
電源補助コネクタ | 8-pin *2 |
Amazonアウトレット品全般
5選と言っておいて4つしかねーじゃんって思うかもしれませんが、ラストはアウトレット品です。
これは運が良くないと買えないため、特定のグラボを挙げていません。
Amazonアウトレットの何が良いかと言うと、箱がつぶれただけで2~3万値引きされるからです。
しかも、中身は新品同様です。

こんな感じに箱が破れています。

ですが中身はピッカピカです。
本来11万前後だったグラボが僕は9万ちょいで買えました。
画面に進むと検索バー左に「Amazonアウトレット」と記載されていて、専用の検索バーになります。
商品画面に進むと、中古品欄の発送者がAmazonアウトレットであることを確認しましょう。
大体が本体は新品同様で、箱がケガしてるとかです。
グラボだけでなく、他のPC製品とかも検索してみてください。
リンク先の検索ワードも自分で変えてOKです。
気にする方は止めるべきですが、気にしない方は積極的に活用すべきでしょう。
一点注意すべきは保証です。
「ほぼ新品」状態の未開封品は通常メーカー保証がつきますが、それ以外はつかない場合があります。
事前にAmazonカスタマーサービスに確認してみましょう。
グラボのみならず、アウトレット機器全てに該当することです。
もちろん、初期不良などはちゃんとamazonで返品交換できます。
コスパMAXなマザボ・CPUとの組み合わせ
基本、マザーボード-CPUは規格を統一する必要あります。
Intelの規格ならIntelのCPUしか使えません。
一方でグラボはNvidiaでもAMDでも問題ありません。
Intel
IntelのCPUならCore i5 12400FとCore i7 12700Fが無双しています。
語尾の「F」はグラフィック未搭載の意味です。
CPUにはグラフィック内臓型もありますが、グラボを買うなら安くなる「F」の方が良いです。
ぶっちゃけハードなことしなければ、12400で充分です。12700は倍の値段しますから。

かくいう僕も12400Fを使っています。動作快適・素晴らしい処理能力です。

マザボはTUF GAMING B660-PLUS WIFI D4。こちらも必要充分完璧なコスパです。
B660はマザボでは中くらいのグレードで、家庭用には十分な拡張性があります。
自分が使っている物を推すのもどうかと思いましたが、現在はこの2つがそれだけ無双しているんです。
Core i5 12400+TUF GAMING B660-PLUS WIFI D4
この組み合わせがとにかくベストです。
AMD
AMDのマザボならB550が家庭用で必要充分です。
ASUS・MSI・ASRockとありますが、比較的ASRockが安い傾向にあります。
CPUはRyzen 5 5600XかRyzen 9 5900Xが価格が抑えられて性能も高いです。
よって、ハードな使い方をしない人はRyzen 5 5600Xで充分です。
Ryzen 5 5600X+ASRock マザーボード B550 PG Riptide
この辺りは超鉄板の組み合わせと言えるでしょう。