個人でyoutube content id取得 AudioStock登録と審査
無料でYoutube Content IDを取得して著作権を守りたい→ならAudioStock
DTMerがyoutubeに曲をアップすると、ほぼ著作権問題が付いて回ります。
これらを利用すれば他人と一部内容が被るからです。
サンプル音源のサブスクリプションサービス
- Splice Sounds
- Loopcloud
- Noiiz
- Sounds.com
また、権利の曖昧な音源をまとめてcontent idを取得、他人の収益を自分の物にしようという輩もいます。
spliceなど商用利用可のループ音源使用者のみならず、全て自分の打ち込みをしても起きる問題です。
そのため、tunecore等に登録してidを取得すべきですが、1曲やアルバムで千~数千円もします。
しかし、無料で防ぐ手立てはあります。
Audio Stockに登録して、Youtube Content ID申請しましょう。
「でも曲のクオリティそれほどでもないし…」という方。公式サイトも初心者でも問題ないと明記していますので大丈夫です!
Content 取得まで流れ
1、会員登録
2、作品登録
3、ライセンス登録
~1日から3日の審査期間~
4、Youtube Content ID登録
~1か月から数カ月の登録期間~
5、登録完了
Audio Stockで曲登録のやり方
まずは会員登録しよう
AudioStock
新規登録は必要情報を入力して適宜進めていくだけです。マイページまで来たら曲の登録があります。
作品登録しよう
作品管理>作品新規登録を選びましょう。

選んだら、作品の種別があります。
自分のジャンルに合わせて選びましょう。

審査の条件
・wav形式
・300MB以下
・16bit or 24bit
・44.1kHz or 48kHz
・ステレオ
・冒頭0.5秒の無音以内

この時点で冒頭に0.5秒以上の無音があると弾かれます。
英語入力部分もありますが、基本自動翻訳のままでOKです。もちろん説明を凝りたい方は自身で変えましょう。

必要事項を記入し、問題なければ「登録する」を押しましょう。
ライセンス登録しよう
まず、曲が登録されると、ライセンス登録販売の申請というボタンが出てきますのでクリック。
マイページからだと、作品管理>作品一覧と進んでいくと真ん中にあります。

一応説明しておくと、さっき登録したのはaudiostockへの曲登録。今回は販売するにあたってのライセンス登録です。
ここは注意点があります。
歌ものは普通に歌詞を全部記入する必要あります。
一方、BGMは一部ポイントで歌詞を入れてたりする場合、時間とともに全て記載しなければなりません。
例えばこの曲。
何分何秒に、何の歌詞があるかを書きましょう。
他にも、ちょっとしたシャウトやハミングなども入れた方がいいです。
雑音チェックと、禁止ワードや差別的な言葉を入れてないかのチェックなのだと思います。

やっかいなのはフリー音源で外国語の歌詞を取ってきたときです。
spliceとかはボーカル音源に歌詞は載せていません。聞き取るのに苦労するでしょう。
なので、歌詞を入れる際はその辺り覚えておいて下さい。
以下はジャンルでBGM選択時の項目です。

記入が終わってOKなら登録してください。
作品一覧のステータスが審査中になります。

大体1日~3日くらいで審査の報告がくるでしょう。
ライセンス審査に落ちる主な原因
ノイズが入っている
当然ですがノイズがひどいと審査には通りません。
EQやコンプレッサー、ノイズ除去等を駆使して対処しましょう。
ちなみに僕はlofiチックな曲を作ることが多いのですが、古びたレコード感を出すため意図的にノイズを挿入させる場合もあります。
その場合は自身の意図を説明欄に書いておきましょう。
歌詞・声素材の内容と時間が未記入

これは最初に僕が食らったやつです。
前述したとおり、きちんと明記しましょう。
僕の場合spliceからダウンロードした著作権フリーの声素材でした。
当然ですが、他曲からサンプリングした音声も許可がなければ登録はできません。
例え許可を取っていたとしても、権利上問題がないことを記載するように促しています。
AudioStock的に、曲自体の権利は守る意図がありますが、使用音源に権利上の問題が発生しても、関与しないと言っています。
自分の使うサンプル音源が大丈夫かきちんと確認しましょう。
音量・音圧が大きすぎるor小さすぎる

これも食らいました。
普通は音圧が強すぎる場合が多いと思いますが、僕の場合は小さすぎて審査に落ちたケースです。よく覚えていないのですが、マスターを誤って大幅に下げてしまっていたんだとと思います。
音圧に関してですが、僕はlofiジャンルなので、だいたいINTEGRATED LOUDNESS ( -14LUFS )くらいです。
曲の冒頭と終わりが自然でない

スタートかエンドが途切れていたり、自然でない場合もダメです。
フェードイン・フェードアウトをしっかり行い、残響音の処理もしましょう。
曲の品質や音の違和感

これは審査落ちで最もへこむやつです。
通常はまともに曲を作っていれば、こんな烙印は捺されません。
僕の場合、2つのパターンで食らったことがあります。
・ノイズリダクションをかけすぎて、曲に違和感があった
・サブスクのループ音源がYoutube Content IDに引っかかったため、加工音を混ぜすぎておかしくなった
2番目についてですが、ループ音源をほぼ加工せずに単体で使用している箇所がありました。
すると、youtubeにアップする際、別の人が同じ音源で著作権登録していると引っかかったんですね。
このあたりは別記事でも書いているので参考にしてみてください。
で、ループ音源にいくつか音を無理に足した結果、違和感のある曲ができてしまったわけです。
当然、違和感のある曲というのは作っている本人はある程度気づきますから、普通は大丈夫だと思います。
僕はとりあえず申請してみよう精神で引っかかったわけですが…(審査の方ごめんなさい)
Youtube Content ID登録申請のやり方
Youtube Content ID登録のやり方
ライセンス申請が通れば、メールで連絡が来ます。そして、いよいよYoutube Content IDを取得するわけです。
やり方は簡単です。マイページ>ライセンス販売>申込>Youtube Content ID 登録を押します。

次の画面で注意事項を確認の上、一番下の登録ボタンを押せば完了。たったこれだけです。
曲単体での申請ではなく、全体の申請ということになります。

登録後は順次追加されていきます。
僕の場合、1か月~数か月くらいでID登録が完了していました。
マイページ>作品一覧>各曲の詳細画面からID 登録設定が登録済みになります。

登録済みになってもメールとかはきません。いつの間にか完了している感じです。
登録における確認点
Youtubeの動画上にContent IDの記載は出ない
通常Content IDが登録されていれば、動画上に著作権が記載され、Content ID登録の旨が表記されています。
しかし、Audio Stockで登録した場合、動画上に表記はされません。
問い合わせたところ、以下のような回答でした。

楽曲にはアセットIDというものが付与されます。表示されないのは仕様とのことです。
自身のブログ等で無料配布はOK
ライセンス登録されてAudio Stockで販売されているわけですが、自分で配布することに制限はありません。

ライセンス販売していたら、勝手に配布できないんじゃないかって思いますが、そんなことはないのです。
Audio Stock的には、
①作者の著作権を守る意図
②ライセンス購入者への収益化を妨害しない意図
この二つがあります。
つまり曲をどうするかは作者に委ねられているのです。
一方、Youtubeで他者が自曲を使っても自身の収益として受け取ることはできません。
通常アーティストの曲を他者が使った場合は、動画の収益はアーティストへいくか、取り決めの上分配されるかが決められています。
AudioStockで登録された曲は、ライセンス購入者の収益化を妨害しない形のため、他者の動画収益を受け取ることはできないのです。
複雑なContent ID重複問題
Content IDは自分が登録すれば他者の登録をブロックできると思っていませんか?
答えはNoです。実は重複登録できてしまいます。
もちろんAudioStock的にはNG行為として明記してありますので止めましょう。
そもそも作詞や作曲、原盤など様々な権利があるため、曲のContent IDが複数存在するのです。
例を挙げると、一つはAudioStockに、もう一つは他の委託業者で登録したとします。全部自分でです。
委託したもう一つで、他者の収益を自身で受け取る設定にしていた場合、購入者は「AudioStockでライセンス購入したのに何で収益停止?」となります。「そんなことするわけないじゃん」てなるかと思うのですが、重複登録の事例はあり、AudioStock側も説明書きをちゃんと行っています。
もう一つ、もし他者が勝手にcontent ID登録しようとした場合どうなるのでしょうか。そのような事例があるため、AudioStockは早めに登録するよう促しています。自分の曲の権利は自分で守る必要があり、どうしても不当な行いをされた場合、企業レベルで味方になってくれるのは心強いことでしょう。
content IDは自分の財産
いかがでしょうか。本気でアーティストを目指したい人は別として、趣味で作るレベルの人たちであれば、無料でContent ID登録できるのは嬉しい限りだと思います。
実際、サブスク音源を自身のものとして登録し、他者に使わせない・収益をかすめ取ろうとする人たちを多いです。僕も曲を投稿する際に収益化不可の事態に遭遇したことがあります。
創作物は自分の財産ですから、普段からきちんと自衛策を行って、楽しく作曲活動をしていきましょう。
よかったらDTMに仕えるヘッドホンなどの記事もありますから、こちらもご覧ください。