抑肝散(よくかんさん)が結構注目されています。イライラに効く効用で、しかも漢方なので副作用が少ないです。では実際に服用してどれだけ効果があったか、ブログで実体験を語ります。
筆者は医療関係者ではありません。自分で服用して効果を確かめています。
抑肝散の効果が出るまでをブログに体験談公開

日によるのですが、唐突なストレスに対抗して服用しても効果は強くありません。
むしろ日ごろから飲むことで、あれ最近そこまでストレス感じてないかも?
と、予防薬的な役割を実感しました。
もしご自身が日ごろから強いストレスに悩まされているなら、ちゃんと心療内科なり病院にかかることをお勧めします。
効果がでるまでの即効性は、人によっては数分とかで効果が表れる場合もあるそうです。
僕の場合は飲んでから1~3時間経って、ちょっと落ち着いたかも?くらいです。
これはプラシ―ボ効果もあるかもしれませんが、寝る前に飲むと一番効き目を感じます。
薬から漢方への減薬目的にすべき

抑肝散を飲むきっかけが、ストレスからくる頭痛で心療内科が出すような薬を服用していたところからでした。
「そろそろ薬に頼りたくない」と先生に伝えたところ、抑肝散を飲むように処方されたのです。
始めは薬を飲まなくても良い日に抑肝散を飲むようにしていたのですが、今では徐々に薬の量を減らすことに成功しています。
個人的な意見ですが、効果があるかが大事なのではなく、何か飲んで安心することが大事なのだと思いました。
抑肝散は頭痛なりストレスなりの薬や、精神面からくる暴飲暴食も含め、”飲めばちょっと落ち着く”という服用の仕方が適していると感じます。
普段から薬に頼る僕のような人って、何か飲まないと調子悪かったり落ち着かないですからね。

前述した通り漢方なので、副作用も少なく、健康な人が飲んでも非常にリスクの低いものです。
「今日はちょっと大丈夫かも」という気持ちを持てる日なら、置き換えてみるのが良いと思います。
少しずつ減薬できれば、儲けものです。
もちろん、「ストレスは感じているけど、薬や通院はまだ嫌」という方が使うのも良いでしょう。
むしろそちらが正しい使い方かもしれません。
薬は効用は強いですが、頼りきりになるのが後になってつらいですからね。
抑肝散にはどんな効果があるのか

そもそも抑肝散って何なのか。これは肝に効く漢方です。
普通ストレスと言えば神経系への薬が主ですが、肝は人間の精神に大きく影響しています。
実は東洋医学で肝は”感情・神経のコントールの役割”と言われているからです。
ざっくり効果を説明すると、「イライラや気の高ぶりを抑える」という作用になります。
肝臓ってお酒の飲み過ぎた人がケアする場所ですが、抑肝散はそっちの効用とは違うわけですね。
あと、筋肉をほぐすのにも効果があります。肩が凝った人用の意味ではなく、緊張型の頭痛とかは筋肉の固さからくるので、僕同様ストレス性の高い頭痛持ちに有効です。
抑肝散の成分 生薬と製薬で何が違う?

成分 | 分量 |
---|---|
日局ソウジュツ | 2.0g |
日局ブクリョウ | 2.0g |
日局センキュウ | 1.5g |
日局チョウトウコウ | 1.5g |
日局トウキ | 1.5g |
日局サイコ | 1.0g |
日局カンゾウ | 0.75g |
構成生薬は、柴胡(さいこ)、甘草(かんぞう)、当帰(とうき)、茯苓(ぶくりょう)、朮(じゅつ)、釣藤鈎(ちょうとうこう)、川芎(せんきゅう)です。
一杯あって難しいですが、これは生薬である、ということだけ覚えておけば大丈夫です。
生薬(しょうやく)と言うのは、漢方の原料のことです。これを切る、乾燥する、蒸すなどして漢方が作られます。
主に体質を改善するのが漢方。
一方で薬は”製”薬です。薬品を作ることを意味して、症状に対して有効成分を含みます。
自分の体を強くする漢方と、病気に対してダイレクトに効く薬って感じですね。
Amazonで買える。とりあえず試してみるのもいい

前述のとおり、使用目的としては
- 日ごろからストレス性の薬や頭痛薬などを飲んでいて減薬目的
- ストレスを抱えているけど、まだ通院・薬に頼りたくない
こんな人たちが対象です。
抑肝散はAmazonなど通販でも買えます。
とりあえず試してみるもの良いと思います。
当たり前ですが、薬を医者から処方されている方で用法容量を厳守されていたらそちらを守りましょう。
まあ、ストレス性の薬ってつらくなかったら飲まなくていいよって医者が多いですけどね。
参考文献
1) 抑肝散について 大塚 敬節
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kampomed1950/15/3/15_3_89/_article/-char/ja/
2) 抑肝散およびその加味方が有効な頭痛の漢方医学的検討 木村 容子他
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kampomed/59/2/59_2_265/_article/-char/ja/
3) 集中治療における鎮静薬としての漢方製剤抑肝散の使用経験 坪 敏仁他
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsicm/19/1/19_83/_article/-char/ja/
4) 日本薬局方における生薬の標準化 袴塚 高志
https://www.jstage.jst.go.jp/article/yakushi/140/6/140_19-00253-6/_article/-char/ja/