AMDマザボにはX570 B550 A520があります。違いは何か。それは値段、スロット数、OC(オーバークロック)できるかです。一般家庭で使うならX570はオーバースペック気味。買うのはB550一択で良いです。
この記事の結論
- X570はオーバースペック気味
- B550は9割の人が買い
- A520は小型PC用
現在は600番台が主流で、下記記事の方が新しい内容です。
B550がベスト! X570 B550 A520の違い AMDマザボ比較
まず、同じメーカーのB550でもいくつか種類があります。ASUSなら、ROGやらPRIMEやTUFです。
比較の為、ASUSのTUF GAMING PLUSでの違いをご紹介します。
初心者向けの記事のため、用語はどんどん注訳を入れるので安心してください。
X570 B550 A520の比較
X570 | B550 | A520 | |
---|---|---|---|
電源 | ATX | ATX | MicroATX |
PCI-E 16× | 2本 | 2本 | 1本 |
SATA | 8本 | 6本 | 4本 |
m.2ソケット | 2 | 2 | 1 |
displayport | 1 | 1 | 0 |
USB | USB3.2 Gen2 Type-Ax1 USB3.2 Gen1 Type-Ax4 USB2.0x2 | USB3.2 Gen2 Type-Ax1/Type-Cx1 USB3.2 Gen1 Type-Ax4 USB2.0x2 | USB3.2 Gen2 Type-Ax2/Type-Cx1 USB3.2 Gen1 Type-Ax4 |
VRMフェーズ数 | 8+2 | 8+2 | 8 |
PCI-E 16x
グラボをマザーボードに差し込むためのものです。
基本グラボは16のピンがあるので、16xとなってます。
2本ということは、グラボが2つ差せるよ、の意味になります。
2本差しは普通使いません。
SATA
HDDやSSDを差す規格です。
家庭用であれば、2、3あれば充分です。
他にもm.2だって差せるわけですから。
m.2
SSDに接続する新たな規格です。
従来はHDDと同じSATA接続をしていましたが、現在はm.2の方が早いと言われています。
これは2つソケットがあった方が嬉しいです。
何かの拍子で容量増加させたとき、古い方も同時に使えますし、バックアップも1つのPCで完結出来ます。
VRMフェーズ数
電力供給がどのくらい分散されているかの数値です。
マザーボード上の電圧変換回路をVRMと言います。
これだけ聞くと意味が分からないと思いますが、
要は「高いほど高負荷に強いよ」と言いたいわけです。
上位モデルはオーバークロックすることを想定されているわけです。
オーバークロック前提ならX570
スロット数もそうですが、x570は一般家庭の使用にはスペック過多な仕様です。
元々オーバークロックはメーカーの保証対象外です。
よっぽどのゲーマーじゃなきゃする必要性がありません。
あとdisplayportは映像を出力するものですが、どうせグラボから出力するので、ここでは説明を省きます。
AMDチップセットの各特徴
X570
VRMフェーズ数による電源負荷に強いため、主にハードゲーマー向きです。
オーバークロック前提の作りとなります。
前述しましたが、オーバークロックは難易度が少し高いです。
仮にできたとしても、ものすごく処理能力が上がるわけでもありません。
あと、AMDは元々消費電力が高くないので、オーバークロックしないならVRMフェーズはそこまで必要ないかと。
また、拡張性は上位版のこちらの方が高いです。
B550
無難です。これを買っておけば間違いないです。
一応B550もMicro ATX製品もあります。
その場合はB550Mみたいに”M”がついているので、気を付けてください。
また、最近では後継のB650が発売されています。拡張性が問題ないし、そんなにハードに使わないっていうなら、半額に近いB550でも問題はありません。
A520
電源がMicroATX用です。
もう一度比較表で注目してほしいのは、マザーボードには指定する電源の種類があることです。
A520は小型PCに積まれている電源の、MicroATX用です。
小型PCも結構流行っているので、場所を取りたくない人はA520を選択することになります。
B550で充分。小さいPCが良いならA520も検討
まとめると、こんな感じです。
X570
→オーバークロックするハードゲーマー向き。
B550
→万人向け。ほとんどの人がこれで問題ない。
A520
→省スペース用。置き場所に困る人や低スペックPCを求める人向け
つまり、大多数の人はB550を買っておけば問題ないということです。