ryzen7000シリーズがインテル13世代とかなり良い勝負をしています。かつてのryzenやめとけ話は今は昔となりました。今回は7000シリーズを5000、さらにインテル13世代と比較していきます。
この記事の結論
- ゲーム用途特化なら7600Xはおすすめ
- Ryzenのミドル帯はCPU単体性能だとIntelに圧倒される
- Ryzenは一部コスパと電力効率でIntelより優れている
- マザボとメモリ交換まで考えるとryzen7000今は微妙かも(時期が解決)
ryzen7000はやめとけ?インテル13世代性能比較でゲーム不向きか
注目すべきはRyzen7600Xです。
シングル性能では上位版にも匹敵する力があり、事前発表のIntel12900K超えという話は伊達じゃありません。
マルチ性能は価格通りのところに収まっていますが、シングルコアはゲーム性能で重視されるため、ゲーム特化用途ならアリです。
価格も2023年現在すでに3万円台とかなりコスパが高くなっています。
CPU | TDP | コア | スレッド | 定格 | 最大 |
Ryzen 9 7950X3D | 120 | 16 | 32 | 4.2 | 5.7 |
Ryzen 9 7950X | 170 | 16 | 32 | 4.5 | 5.7 |
Ryzen 9 7900X | 170 | 12 | 24 | 4.7 | 5.6 |
Ryzen 9 7900X3D | 120 | 12 | 24 | 4.4 | 5.6 |
Ryzen 9 7900 | 65 | 12 | 24 | 3.7 | 5.4 |
Ryzen 9 5950X | 105 | 16 | 32 | 3.4 | 4.9 |
Ryzen 9 5900X | 105 | 12 | 24 | 3.7 | 4.8 |
Ryzen 7 7700X | 105 | 8 | 16 | 4.5 | 5.4 |
Ryzen 7 7700 | 65 | 8 | 16 | 3.8 | 5.3 |
Ryzen 9 5900 | 65 | 12 | 24 | 3.0 | 4.7 |
Ryzen 5 7600X | 105 | 6 | 12 | 4.7 | 5.3 |
Ryzen 7 5800X3D | 105 | 8 | 16 | 3.4 | 4.5 |
Ryzen 7 5800X | 105 | 8 | 16 | 3.8 | 4.7 |
Ryzen 5 7600 | 65 | 6 | 12 | 3.8 | 5.1 |
Ryzen 7 5700X | 65 | 8 | 16 | 3.4 | 4.6 |
Ryzen 7 5800 | 65 | 8 | 16 | 3.4 | 4.6 |
Ryzen 7 5700G | 65 | 8 | 16 | 3.8 | 4.6 |
Ryzen 5 5600X | 65 | 6 | 12 | 3.7 | 4.6 |
Ryzen 5 5600 | 65 | 6 | 12 | 3.5 | 4.4 |
Ryzen 5 5600G | 65 | 6 | 12 | 3.9 | 4.4 |
Ryzen 5 5500 | 65 | 6 | 12 | 3.6 | 4.2 |
ryzen7000とインテル13世代比較。ゲーム不向きは本当?
インテル13世代はとにかくEコア積みまくっています。
なので、マルチ性能面で大きく差が開きます。
(Eコアがあると、主に動画や画像編集などに強い)
互いにミドル帯である13600KFと7600Xを比べてみましょう。
7600X | 13600KF | |
---|---|---|
コア | 6 | 14 |
スレッド | 12 | 20 |
Pコア | 6 | 6 |
Eコア | 0 | 8 |
定格クロック | 4.7GHz | 3.9GHz |
最大クロック | 5.3GHz | 5.1GHz |
L3+L2 | 38MB | 44MB |
TDP(PBP・MTP) | 105W | 125・225W |
パスマーク指標 | 28615 | 38108 |
シングルスコア | 759 | 775 |
マルチスコア | 5989 | 9329 |
価格(2023/03時点) | ¥32,480 | ¥42,940 |
この2つはいくつも検証動画がありますが、基本4Kはintel、WQHD以下はryzenが有利という結果が多く見られます。
というか最近はそういう傾向のようです。
キャッシュ面が関係しているのかもしれません。
ゲーム面では良い勝負するわりに価格が1万円近く安いため、単純にゲーム目的なら7600Xは良い選択肢になります。
ただしAMDはDDR5のみのため、マザボまで含めて揃えるとなると、Intelより総合的に高くなるかもしれません。
またCPU単体の性能ではやはりIntelの方が強いといった印象です。特にミドル帯はIntelが圧倒しています。
クリエイター系ソフトを使う場合
アメリカ経済雑誌Forbesではいくつか検証データを出してくれています。
主にクリエイター系ソフトの比較です。
Adobe Premire ProではIntelが上位を占めています。
プレミアはコア、スレッド、周波数すべてが高いものほど優秀なスコアを残せるソフトです。
12世代がなぜか強く、信用に欠けるデータかもしれません。
逆に画像編集系のLightroom+Photoshopの検証では、AMDが圧倒しています。
画像編集特化する人なら、AMDを中心に考えても良いと思います。
Handbrakeは動画ファイルエンコードソフトウェアのことです。
こちらは割と性能通り順当な並びになっているようです。
最後に電力消費に関してです。
こちらはAMDの方が圧倒的に電力効率に長けていることになります。
言い換えれば、ほどほどのCPUクーラーでもちゃんと働いてくれるということです。
引用: https://www.forbes.com/sites/antonyleather/2022/10/20/intel-core-i5-13600k-vs-amd-ryzen-5-7600x-and-ryzen-7-7700x-which-should-you-buy/
おすすめのryzenシリーズCPU
- ハイスペック → Ryzen 9 7900X
- コスパ → Ryzen 7 7700X(マルチ寄り)
- コスパ → Ryzen 5 7600X(ゲーム寄り)
- 安い → Ryzen 7 5700X
5700XはPコア数8ながらも3万円台という破格の安さです。
Intelだと4万円台12700FでようやくPコア8なので、コスパ的に上々な性能となります。
ゲーム性能だと7600Xがやはり強いです。マルチ寄りなら7700Xでも良いでしょう。
ハイスペックなら7950Xもあるんですが、3万近く価格が跳ね上がるので、7900Xがおすすめです。