α7cは使いにくいので売った
α7c α7iv 比較
先日α7cからα7Ⅳへ乗り換えました。
安定感のあるグリップや新メニュー画面など魅力がたくさんあったのです。
率直に言って、買い替えて大満足でした。
α7cは後悔とまではいきませんが、最初からα7Ⅳで良かった感はあります。
しかし、小さな不満の積もりで、乗り換えて大丈夫か結構悩みました。
一番の懸念はα7Ⅳの方が150g重いこと。
各重量(バッテリー込み)
α7Ⅳ→約658 g
α7c→約509g
150gは結構な差です。
絶妙な重さを気にしてためらったのですが、実は軽さすらα7Ⅳが上回る利点があったのです。
それぞれ優れている面を紹介しつつ説明していきます。
α7Ⅳが優れている点&α7cが使いにくい点
グリップがしやすく、結局軽く感じる。
最も気になっていた点ですが、持ってみると実はそれほど大差なかったのです。
α7Ⅳの利点というより、α7cの欠点ですが、α7cはグリップが浅く使いにくいです。
平坦すぎる上、でっぱりが少ないので、手を丸めて抱え込むことができません。
縦に長さが足りず、小指余りという現象が起きてしまいます。
つまむように持つのがα7c。これでは軽さ以上に重く感じるのです。
一方、α7Ⅳは手の大きい男性が持ってもしっかりホールド感が得られます。
小指余り現象も起きません。
結果的に重さ問題はそれほど大差なかったのです。
新メニュー画面。タッチパネル対応。ボタン位置良好
ソニーカメラの絶望的にもっさりして使いづらかったメニューが一新。
α7Ⅳも恩恵を受けています。
全てタッチパネルもスティック操作も可能です。(というか何で今までできなかったんでしょう?)
逆にα7cは旧式のもっさりメニュー画面のままです。
さらに、使った人は共感してもらえると思うのですが、メニューボタンの位置が最悪。
ド真ん中ですから。
左手で押そうとするとファインダーを隠してしまい、画面が消えます。
持ち手の右手で押そうとすると、カメラを落としそうになります。
ボタンとファインダーの位置が絶望でしかありませんでした。
α7Ⅳはα7Ⅲを引き継いでくれていて問題ありません。
動画が4k60fps対応
α7Ⅳは60fpsに対応しました。
スポーツとか、子供が遊んでいるところとか、動く被写体撮影に強くなりました。
ただし、60fpsは1.5倍クロップがかかります。
さらに、アクティブ手振れ補正を入れると、1.1倍され二段階クロップされます。
あと、なぜか30fpsが消えました。24か60のみです。
4k撮影時
α7c→24fps, 30fps(クロップ1.2倍)
α7Ⅳ→24fps, 60fps(クロップ1.5倍)
ジンバル使ってアクティブ手振れ補正いれると、60fpsはかなりスムーズに撮影できます。
スローモーション撮影したい人は120fpsが出来るα7sⅢの方が良いかもしれません。
その場合、画素数が極端に落ちたり、値段がα7Ⅳの10万円以上上がったりするので、よく考えた方が良いです。
α7cが優れている点
外出時の軽さ
さっき持った時の軽さの話をしましたが、鞄に入れて持ち出すとなると話は別です。
これはもう単純に150gほど重くなります。
あと、α7cは前後バランスを考えて比較的軽いレンズをつける傾向があるはずです。
逆に言えば重いレンズはつけづらい。
さらに、ジンバルに載せる場合、積載量がいらないので、Mini-pなど軽量ジンバルを使えます。
全てにおいて軽さ命の人はα7cが選択肢に入ってきます。
実際、僕も旅行でMoza Mini-pジンバルと持ち出して撮影したのですが、格段に軽かったです。
安い。ただし初期費用の意味
2022年7月現在、マップカメラではα7cのブラック新品が21万程度。(シルバー新品は在庫無でした)
α7Ⅳ新品が29万程度といったところです。
価格差が約8万ほどあります。ですが直接的に8万円得するわけじゃありません。
購入費と買取の差額
α7c 差額7万 = 購入費21万 - 買取額14万
α7Ⅳ 差額8万 = 購入費29万 - 買取額21万
買取価格ではα7cのブラックが14万台。
差額で考えると格段に安いというわけではありません。
カメラは「実費=購入額-買取額」まで考えた部分が費用です。
apple製品のように、値下がりに振れ幅が少ないからです。
なので、α7cのメリットは安さではなく、初期費用。
もちろん高額商品の方が値下がり幅や破損のリスクなどもあります。
収納性
小型なので、持ち運び時の収納性が抜群です。
軽さと同じ理由で、小型レンズをつける傾向があるため、相対的にレンズも小さくなります。
やはり収納性と軽さが最優先という気持ちも分かります。
その人は僕に騙されずにα7cを買いましょう。笑
(僕がつけていたSAMYANG 単焦点広角レンズ AF 35mm F1.8 FEはたったの210gで超小型)
収納性の話に付属しますが、バッテリーチャージャーはα7Ⅳでもα7cでもサードパーティー性を使用した方が良いです。
機能は圧倒的α7Ⅳ。あとは150gをどう思うか。
基本的にほとんどの人はα7Ⅳを購入しておけば問題ありません。
α7cはスペック面というより、持った感覚が悪くて人によっては後悔する可能性はあります。
どうしても持ち運び回数が多くなったり、初期費用をかけられない人はα7cという回答になるでしょう。
個人的にはα7Ⅳに乗り換えて大満足です!