アマゾンプライムのサスペンス映画ランキングです。主にどんでん返し邦画や洋画を中心にご紹介していきます。
アマゾンプライムのサスペンス映画ランキング どんでん返し邦画&洋画
1位 アメリカン・ビューティー

主人公のレスター・バーンハム(ケヴィン・スペイシー)は、中年のサイクルに閉じ込められ、退屈な仕事と不満足な結婚生活を送っています。彼の妻、キャロル(アネット・ベニング)はキャリアにおいて成功を収めていますが、夫との関係は冷え切っており、一緒に住んでいてもすれ違うような日々を送っています。
ある日、レスターは自分の娘、ジェーン(トーラ・バーチ)の友人であるアンジェラ(メナ・スヴァリ)に一目惚れ。
彼女は美しく自信に満ちた高校生で、レスターはアンジェラに対して再び若さを感じるようになります。
この出来事がきっかけで、レスターは自分自身に向き合い、人生を変える決意をします。

最強のブラック映画です。
ここ笑うところか?と何度戸惑ったことでしょう。
しかし登場人物達はいたって大真面目で、ちょっとした勘違いや妄想が歯車を狂わせていくことになります。
視聴者はアメリカ一般家庭の崩壊を、ブラックユーモアを交えて笑いながら見ていくことになるのですが、日常に潜む危うさはきっとどの家庭にも潜んでいるに違いありません。
©DreamWorks Pictures
2位 ゴーン・ガール

話は夫婦であるニック・ダン (ベン・アフレック) とエイミー・ダン (ロザムンド・パイク) の結婚5周年記念日から始まります。
その日エイミーが突然行方不明になり、警察の捜査が始まります。
ニックは妻の失踪に対して悲しみと絶望を抱える夫としてマスメディアの注目を受けることになります。
彼は警察や世間の疑念をかわすために奮闘しますが、次第に言動や態度に矛盾が見られるようになります。
警察とマスメディアも、彼が妻を殺害したのではないかと疑念を抱くように。同時に、ニックの過去や夫婦の結婚生活には裏があり、エイミーの日記や記憶の断片を通じて、彼女の視点が描かれていくのです。

円満な夫婦の妻がある日失踪。
次第に夫に嫌疑がかけられ…という一見ありがちな話。
が、二転三転してとにかく物語がどう転ぶか分からない方向へ進んでいきます。
前情報なしで見る方が良いタイプの映画です。
監督は「セブン」や「ファイト・クラブ」のデビットフィンチャー。
人間って何考えてるか分からないし、怖えって思えるような映画です。
©2014 Twentieth Century Fox Film Corporation, Monarchy Enterprises S.a.r.l. and TSG Entertainment Finance LLC in all other territories.
3位 鑑定士と顔のない依頼人

主人公のヴァージル・オールドマンは、卓越したオークション鑑定士であり、美術品の評価と取引で名声を得ています。彼は孤独で取り巻く世界と距離を置いて生活し、自身の邸宅で美術品を収集しています。
ある日、ヴァージルはイギリスの女性クレアから依頼を受けます。彼女は亡き父親の美術コレクションの鑑定とオークション手続きを頼みたいというのです。ヴァージルはクレアとのやり取りを通じて彼女に魅了され、彼女への感情が芽生えていきます。
しかし、クレアの家での作業中にヴァージルは彼女の姿を目にすることなく、彼女が部屋の奥にいるという情報しか得られません。彼は彼女の正体や顔を一切知ることができませんが、その不思議な魅力に引かれていきます。

まず、主人公の名前がヴァージル・オールドマン。この時点でふざけてるのかって思うかもしれませんが、実はこの名前は結構本作のキモに通じています。
一体、なぜクレアは正体を現さないのか、彼女に隠された秘密とは何なのか。
主人公と同じく鑑定士のようによーく目を凝らして謎を解いてみてください。
©Paco Cinematografica, ワーナー・ブラザース
4位 黙秘

ドロレス・クレイボーン(キャシー・ベイツ)は、孤立した島に住む老女性で、家事代行の仕事をしています。
彼女は40年以上にわたって同じ家族に仕えてきましたが、娘であるセリーナ(ジェニファー・ジェイソン・リー)とは絶縁しています。
ある日、ドロレスの雇い主であるヴェラ・ドノヴァン(ジュディ・パリス)が急死し、島の住民たちはドロレスを殺人容疑者として疑い始めます。
一方、ニューヨークの新聞記者であるセリーが、母の事件を取材するために島に戻ってきます。ドロレスとセリーの複雑な関係が徐々に明らかになっていくのです。

「ミザリー」でオスカー受賞、大女優への階段を上ったキャシーベイツ。
彼女のために同作の原作者スティーブンキングが執筆したというのが本作です。
主人公のドロレスは事件の黙秘を決め込むのですが、娘のセリーナに対しては一貫して無罪を主張します。
セリーナは疎遠だった母への疑念と、母を信じたいという気持ちで葛藤していくことに。
事の顛末も驚くようなどんでん返し物が待っていますが、主演二人も非常に魅力的なキャラクターとして描かれています。
©Castle Rock Entertainment Inc. ©Warner Bros. Entertainment Inc.
5位 切腹

江戸時代。井伊家の屋敷に津雲半四郎と名乗る浪人がやってきます。
半四郎は井伊家の家老である斎藤勘解由に、もはや浪人としての生活が苦しいから切腹したいと願い出て、その際庭を借りたいと申し出るのです。
そのころ、ちまたでは切腹をする度胸を見せることで職につこうとする、いわゆる「切腹するする詐欺」のようなものが流行っていました。

海外で最も評価されている日本の白黒映画といえば、「七人の侍」、「東京物語」、「浮雲」。その次あたりに来るのが「切腹」でしょう。
アンチ時代劇でありながら、最強の時代劇でもあります。
序盤のらりくらりと切腹をかわす男と、なんとしても切腹させたい家老というギャグ展開。
しかし、男は詐欺師ではなく、壮大な背景を秘めていました。
主演 仲代達矢の目力は本物の武士のごとく。侍魂という馬鹿げた精神を否定する男が、誰よりも武士らしかったというのも面白いです。
実はこの映画、日本と海外では全く違うとらえ方がされていたらしいです。
監督の小林正樹は侍の虚飾やアンチテーゼを込めたはずなのに、海外では古典的な美として切腹が受け入れられたのだとか。普通逆に思われそうですが、不思議なものです。
©松竹株式会社
以下、6~10位は同じくらいおすすめなので順位付けしていません。
スリー・ビルボード

ミズーリ州の小さな町で主人公ミルドレッド・ヘイズ (フランシス・マクドーマンド) は、娘のアンジェラが殺害されたことに悲しみと怒りを抱えていました。
そこで事件の解決が進まないことに不満を抱え、警察に対して不満をぶつけることを決意します。
ある日、ミルドレッドは町の入口にある3つの廃ビルボードを借り、事件の未解決を告発するメッセージを掲示します。
これにより、地元の警察署を率いるウィルビー警部 (ウディ・ハレルソン) との対立することになります。
ウィルビーは犯罪を解決することに全力を尽くしているものの、ミルドレッドの苛立ちはつのるばかりです。
一方、町の住民たちも彼女の行動に賛同する者や反対する者が現れ、町全体が不穏な空気に包まれます。
事件の解決に向けて錯綜する中、ウィルビー警部の過去の秘密が徐々に明らかになっていくことになるのです

今やオスカー三度受賞とキャサリンヘップバーンに次ぐ記録を持つ大女優フランシスマクドーマンド。
彼女が二度目のオスカーを受賞したのが本作です。(三度目の「ノマドランド」は激烈につまんなかったけど、本作は一味違う)
物語も見事にブラックコメディとシリアスを融合され、予測できない展開に転んでいきます。
どこか「ファーゴ」を思わせる抜けたキャラ達で、 犯人そのものではなく、重要なのは心情の変化なのがこの映画のキモです。
巡るめくキャラの気持ちが動き、説得力のある脚本。 大女優マクドーマンドは鉄仮面にも関わらず、怒りや悲しみが痛いほどに伝わってきます。
とにかく重厚なシナリオと俳優達に拍手。
スリー・ビルボード
©Searchlight Pictures, Inc., 20th Century Studios, Inc.
デッド・ゾーン

主人公のジョニー・スミス(クリストファー・ウォーケン)は、敬虔な教師であり、優秀な未婚の若者でした。
彼は幸せな人生を送っていたのですが、ある日の帰り道で交通事故に遭遇してしまいます。
そして事故により5年間の昏睡状態に陥りました。
5年後、ジョニーは意識を取り戻すのですが、目を覚ましたときには婚約者が別の男性と結婚し、両親が亡くなっていたことを知ります。
その時の彼には奇妙な超能力が備わっていました。
人々の手を触れることで、その人の過去や未来を垣間見ることができるのです。
ジョニーは、不思議な能力を使って人々を助けるようになりますが、その能力は彼の精神にも大きな負担をかけていきます。
そして、彼は政治家のグレッグ・スティルソン(マーティン・シーン)が大統領候補として台頭していく中で、彼に対して恐ろしい未来を予見することになります。

本作の主人公はとにかく可哀想というか、悲惨な運命が待ち受けています。
触っただけで残留思念を見ることができるサイコメトリーに予知が加わったような能力を手に入れるのですが、劇中で彼はほとんどを人助けのために使う善良な人間なのです。
しかし、未来が予知できたところで結局予知を信じるか信じないか、うまく使えるか使えないかは聞き手にかかっています。
なまじ善人であるがゆえに、そういった葛藤に彼は苦しむことになるのです。
©Paramount Pictures Corporation, ユーロスペース
羊たちの沈黙

FBI捜査官であるクラリス・スターリング(ジョディ・フォスター)は、連続殺人犯「バッファロー・ビル」を追うことになります。
クラリスは別の有名な連続殺人犯であるハンニバル・レクター博士(アンソニー・ホプキンス)に協力を求めることになるのですが、ハンニバルは収監されていたため会いに行くことに。
彼は犯罪心理学における天才的な洞察力を持つ一方で、危険な殺人鬼でもありました。
クラリスはハンニバルにバッファロー・ビルの心理を解明するための協力を依頼し、ハンニバルはクラリスに対して取引を持ちかけます。
彼はクラリスの過去や内面について尋問し、その情報を使って自身の心理的欲望を満たそうとしたのです。
クラリスはハンニバルの手掛かりをもとに捜査を進め、バッファロー・ビルの犠牲者を救出するために奮闘します。
彼女は次第に自分自身とハンニバルとの関係、そしてハンニバルの持つ異質な世界に引き込まれていきます。

この映画に関してはおおよその人が視聴したことがあると思うので特に語ることがありません。
逆に見たことない人は人生で一度は見てみるべきです。
©Orion Pictures, Warner Bros. Entertainment Inc.、
ナイトクローラー

主人公ルイス・ブルーム(ジェイク・ジレンホール)は学歴も取り柄もなく、盗品で生計を立てていました。
彼は偏執的で社会的なコミュニケーションの問題を抱えていますが、何としてでも成功したいと考えている野心家でもありました。
ある夜、ルイスは交通事故現場を通りかかり、そこでフリーランスのパパラッチたちが事件の映像を撮影して報酬を得ているのを目撃します。
ルイスはこの仕事に興味を持ち、自分もこの道で成功することを決意。
夜間のロサンゼルスの街に繰り出して事件や事故を追いかけるようになり、彼は警察や救急隊よりも先に到着して、衝撃的な映像を撮影することで高額な報酬を手にしていきます。
しかし、取材は次第に過激になっていき、倫理的な問題や違法な行為に手を染めるようになっていきます。
彼は自ら事件を演出することも辞さなくなり、成功のためには何でも許容する非情なビジネスマンとして変貌していくのです。

パパラッチといえば、セレブを追いかけては煙たがれている印象があるかもしれません。
主人公ルイスの対象はセレブではなく、凄惨な事件や事故。
こんなもの追いかけるなんて正気の沙汰じゃないと思いますが、まさに正気じゃありません。
見てて怖いと思ったのは、サイコパスというのはある種ある業界にとっては大きな才能になってしまうのでは?ということです。
死体解体の殺人鬼エドゲインですら、後世様々な映画にインスピレーションを与えています。
本作は一刻を争うマスコミ業界の緊迫感を表しつつ、サイコと才能がいかに紙一重になるか、その危うさを描いたものだと言えるでしょう。
©Open Road Flims, GAGA CORPORATION
ダウト~あるカトリック学校で~

物語は1964年のニューヨークのブロンクスに位置するカトリック学校が舞台となります。
学校の厳格な校長であるシスター・アロイシャス(メリル・ストリープ)は、信念を持って生徒たちを厳しく指導し、校内の規律を厳格に守らせています。
ある日、新任の若いカトリック教区司祭であるフリン(フィリップ・シーモア・ホフマン)が学校に赴任してきます。
フリンは親しみやすく、生徒たちから人気を集める一方で、アロイシャスの厳格な態度に反発します。
やがてフリンが一人の少年に特別な関心を寄せ始め、その様子を目撃したアロイシャスは彼が少年に不適切な行動をしていると疑い始めます。
アロイシャスはフリンに疑惑をかけるものの、フリンは自らの無実を主張し、二人はとうとう対立することに。
果たしてフリンは本当に罪を犯したのか、それともアロイシャスの異常な正義感によるあらぬ嫌疑なのか。緊迫感のあるストーリーがつづられていくのです。

この映画、かなりすごいのでは?というのが視聴後の感想でした。
「スポットライト」のように聖職者の性犯罪を暴く話?と思ったのですが、本質はダウト(疑い)についてです。
見る人によってフリンはニコニコしていかにも怪しい、ともとれます。
また別の見方をすれば、少なくともフリンは適所では善人で、むしろアロイシャスが正義感にかられたモンスターのようにも見えます。
助演で僕の好きな女優であるエイミーアダムスが新任のシスターとして出てくるのですが、彼女は第三のキャラクターというか、相手を信じることに重きを置いているキャラで、こちらも魅力的。
本作を見ていると、実は人を信用するってかなり楽なことで、疑いを持つということは本当につらいものだと痛感します。人を疑うことのなんと難しいことでしょう。
©Miramax, LLC, The Walt Disney Company
アマプラ期間外ならU-NEXTで視聴

アマゾンプライムは日々映画を入れ替えているので、見れないのは大体U-NEXTで視聴可能です。
とにかく映画の数が半端じゃなくて、ストックが尽きることはありません。
僕も実際に加入した上でアマプラ以上に映画を視聴しています。
永遠に加入する必要はないので、暇なときに加入して見まくるのが良いと思います。

Netflixと違って、加入前でも映画名検索できるので、試してみると良いでしょう。