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RTX5000シリーズ性能比較。コスパ良いおすすめ&微妙な物【メーカー別比較付】

RTX5000シリーズの比較です。各番数でどの立ち位置にあるか、AMDの対抗と比較してどうか。またメーカーごとのおすすめなんかも温度や騒音の面から解説していきます。

(25.04.24時点情報)

RTX5000シリーズ性能比較

(今後更新予定。Nvidiaは5060台、AMDは9070台以外のGPUがまだ出てないので載ってません)

ざっと見て、4000番台から5000番台にわたり、全体的に1割くらいしかベンチマークは伸びてません。「あれー?」と思った人もいるし、「今時性能向上なんてこんなもんでしょ」と言う人もいるはず。

3000番台は性能、4000番台は電力効率が上がり、5000番台のテーマはAIによるフレーム生成。

軽く触れると、前回のDLSS3は4000番台だけだよ、という話でした。3.5で古いモデルも対応しましたけどね。(DLSSはAIでFPSが上がっちゃうよ、って技術)

今回のDLSS4は全モデルで使えるので、実は5000番台じゃなくてもOKだったりします。

じゃあ、買う意味は何か。それはMulti Frame Generationです。現状5000番台でしか使えません。

分かりやすく言うと、今までフレーム生成が1枚しかできなかったものが、onにすると複数枚生成できるよ、というもの。

従来の場合
MGF onの場合

これによって今まで4K高Hzだと数十FPSしかでなかったゲームも、数百FPSというバカみたいな数字が出せちゃう...という代物です。

今やネイティブ性能は打ち止めの時代。フレーム生成技術でFPSを稼ぐ時代なんですね。昔こそフレーム生成は宣伝マスコットだとか、ソフト側が全然対応してないとか、遅延や画面が歪みがひどいとか実用性なかったですけど。

で、デメリットも同じくゲーム側が対応してるか。このへん毎回指摘されてる所。2025年4月現在では75個のタイトルが対応してるとのこと。

DLSS4対応のゲームたち

今やグラボは生成技術ありきで、対応可否でプレイ人口変わるまであるので、どこも今まで以上に力入れてくるでしょう。といっても、ほんとにソフト次第。

各モデルざっくりとした印象

  • 5090 → バイクでも買うわ
  • 5080 → いつもの不遇シリーズ(高価格低VRAM)
  • 5070ti → 悪くないけど9070XTが強い
  • 5070 → 買いやすくはある
  • 5060TI → ???
  • 5060 → ???

RTX5000番台とRX9000番台の違いは?

ライバルAMDのRX9000シリーズとの比較ですが、DLSSがどこまで対応するかがカギです。

従来はAMDが値段と純粋な性能、電力効率。Nvidiaはレイトレ性能やAIイラスト面の強さ。

しかしRX9000番台で弱点だったレイトレ性能がかなり強化されたので、Nvidiaは少し苦しい戦いになります。優位性のあるフレーム生成技術、つまりDLSSがどこまで対応するかが結構重要だったりします。

ただしAMDのFSR4は9000番台のみが対応。FSR3.0以前はNvidiaでもAMDでも使えましたが、新技術は最新RX勢のみ。まだNvidiaの方が優勢な分野ですが、今までほど大きな差はなくなったかもしれません。

他に見るべきポイントはVRAMやメモリバス幅。数字が大きいとデータの通り道が広くなり、4Kなど高解像度に強くなります。AMDの方が同価格帯では多い傾向にあり有利。

結局はやりたいゲーム...例えばモンハンならAMD、サイバーパンクならNvidiaみたいにタイトルで有利不利がでちゃうんですけどね。

(各番数の対抗モデル比較や、FPS値の比較はAMDの新作が出そろってから追記します)

RTX5070Tiについて

RTX5070Ti vs 9070XT

RTX 5070 TiRX 9070 XT
アーキテクチャBlackwellRDNA 4
CUDA/シェーダー数非公開(推定約10,000)4,096
メモリ16GB GDDR716GB GDDR6
メモリバス幅256bit256bit
メモリ帯域幅896 GB/s640 GB/s
ブーストクロック非公開最大3.1 GHz
TBP300W304W(OC版 最大340W)
推奨電源750W750W
価格帯17万円台13万円台

購買層が多いミドルクラスのRTX5070Ti。AMDの対抗モデルは9070XT。

発売時評価が微妙だったら5070tiですが、相手の9070XTは高評価でした。

理由は明白で、2025年4月現在で5070tiは17万円台、9070xtは13万円台。でも純粋な性能はほぼ互角。

そのうえ9070xtは前作フラッグシップの7900xtxに迫ると評判で、おまけにレイトレ性能まで改善されたとあっちゃ立つ瀬がありません。

上記は4kの16ゲームのFPS平均値。ゲームにより優劣はありますが、このデータだと総合値はほぼ互角。

1440p。大体同じ。

1080p。同じく。

問題はレイトレを入れた場合。元々RTXが勝つにはここ。もしくはAI系の処理。

7つのゲームの4K RTの平均値。9070XTは確かに7900xtxよりも向上してます。

でもRTX5070Tiには及びません。

1440p RT。ここでも5070ti > 9070XT > 7900xtx。

前回の最高モデル7900xtx以上の性能を見せてくれますが、まだNvidiaには勝てない模様。

さらにAI系ソフトは相変わらずNvidia一択。Blenderなど3Dモデリング系も同じ。

結局単にゲームやる以外のことを求めるならNividia、という図式は4000番台から変わっていません。多少AMDの盛り返しはありましたけどね。

RTX5070Tiのメーカー別比較

主要モデルの温度、騒音比較。gigabyteのgaming OCは通常モデルの中では良い数値が出ています。上位のAorusほど高くない、けど他モデルよりは高い。

ここには載ってませんが、玄人志向、zotacのような格安メーカーから買っても良いです。細かい数値を気にしないならそれほど変わりません。安く買えます。

それからPalitならドスパラで安く売ってる可能性もあります。今だとGaming Proという光らないモデルのみ。在庫もたまに消えてます。中身は上記のGameRockとほぼ一緒です。

モデル名相対性能(%)相対消費電力(%)
Gigabyte Aorus Master104.4%110.3%
ASUS TUF Gaming OC103.1%108.4%
Palit GameRock OC103.1%110.2%
Gigabyte Gaming OC102.4%110.4%
MSI Ventus 3X OC100.0%100.0%

各グラボの電力に対する性能。その相対値。一番低いVentusと比べると数%ほど高かったかというもの。

なんだよMSI Ventusいいとこないじゃんって見えますけど、主要メーカーの中じゃ値段が安いし、それほど電力食わないという利点があります。

さっき良い数値だったGigabyteのGamingは電力効率はイマイチ。

一応、温度や騒音ならGigabyte Gaming、電力効率ならMSI Ventus...って考えもなくもないですけど。電力消費にそこまで注力しなくて良いでしょう。普通に予算が許せばGigabyteがおすすめですね。それか格安モデル。

玄人志向は以前4080買ったとき結構良かったので、わりとおすすめ。(個人感)

RTX5070について

RTX5070 vs RX9070

RTX 5070RX 9070
アーキテクチャBlackwell(GB205)RDNA 4
CUDA / CU数6,144 CUDAコア56 Compute Units(CU)
RTコア数48(第4世代)56(レイトレーシング対応)
AI / Tensorコア数192(第5世代 Tensorコア)112 AIアクセラレータ
ベースクロック2.32 GHz2.10 GHz
ブーストクロック2.51 GHz2.54 GHz
メモリ容量12GB GDDR716GB GDDR6
メモリバス192bit256bit
メモリ帯域幅672 GB/s644 GB/s
TBP250W220W
推奨電源容量650W600W
価格帯10万円台11万円台

10万円台で買えるRTX5070。この辺りも結構購買層がいます。対抗は9070無印。

さっき見た表です。

4Kの場合はRX 9070 > RTX4070Ti > RTX5070。

1080pでは RTX4070Ti > RX 9070 > RTX5070

高解像度になると9070が強いのは、メモリ数やメモリバスが多いためです。同価格ならAMDのグラボの方が強い傾向があります。

4Kなんかの大容量になるとそれだけデータの通り道が必要。つまりメモリやメモリバスに余裕があった方が良いということ。

このへん4KでやるならAMD寄り、1080pでも良いならNvidia寄りに見ることになります。

RTX5070のメーカー別比較

70無印のデータはでてないです。でも基本はRTX5070Tiと同じ。

おすすめも同様です。

RTX5060Tiについて

RTX5060Ti vs RX9060Ti

NVIDIA GeForce RTX 5060 TiAMD Radeon RX 9060 XT
アーキテクチャBlackwell(GB206)RDNA 4(Navi 48 LE)
プロセスノード4nm(TSMC)5nm(TSMC N4P)
CUDA / シェーダー数4,6082,048
VRAM容量8GB / 16GB GDDR712GB GDDR6
メモリバス幅128ビット192ビット
メモリ帯域幅448 GB/s(28Gbps)468.1 GB/s(19.5Gbps)
ベースクロック2.4 GHz2.22 GHz
ブーストクロック2.57 GHz2.79 GHz
消費電力(TDP)180W150W
推奨電源容量500W450W
価格(MSRP)7万円台未発表

現在9060XTはまだ未発表段階です。

16個のゲームの平均4K。前作4060Tiより20%速くなっています。

1440p。

多分もうちょい下がって6万台になってからが本番。

最新ゲーム以外をWQHD。もしくは常にFHDで遊ぶなら十分なグラボです。

5060Tiのメーカー別比較

全体的にバランスが良いのがASUS。ただASUSは高い。

下位モデルを買う人は値段が一番重要になるので、結局ここでも玄人志向やzotacなどが良い選択肢になります。

モデル名相対性能 (%)相対消費電力 (%)
ASUS TUF Gaming OC104.599.5
Gigabyte Gaming OC103.9100.8
MSI Gaming Trio OC103.5101.5
Gigabyte Eagle OC ICE100.799.6
Palit Infinity 3 (基準)100.0100.0

RTX5060について(未発表)

まだデータが出てません。後日記載します。

RTX5080について

項目RTX 5080
アーキテクチャBlackwell
CUDAコア数10,752コア
メモリ容量16GB GDDR7
メモリ速度最大32Gbps
メモリバス幅256ビット
メモリ帯域幅最大1TB/s
TDP360W
価格帯22~24万円台
4K
1440p
1080p

RTX5080 vs ???

対抗のAMD商品は未発表です。

RTX5080のメーカー比較

一番良いのはMSIのSuprimですけど、最上位モデルなので高額。

値段考えたらGigabyte Gamingが一番バランスがとれてます。

毎度のことですが、格安モデルなら2万くらいの差額。2万はでかいので結構悩みどころですけど、好きな方買いましょう。僕だったら格安モデル買っちゃうかもしれません。その差額で良いCPUクーラー買おうかな的な。

RTX5090

項目RTX5090
アーキテクチャBlackwell
CUDAコア21,760
ベースクロック2.30 GHz
ブーストクロック2.62 GHz
メモリ32GB GDDR
メモリバス幅512bit
メモリ帯域幅1,024 GB/s
TGP575W
推奨電源850W
価格帯50~70万円台

毎度最上位はやばい価格帯ですが、今回はホントにわけわからん価格です。これ買うならバイクでも買います。

メーカー別比較を載せておきます。

前回の4090がそうだったように、多分今回も比較対象になるグラボはAMDにもないと思います。

お決まりのグラボ不足、高騰、転売

2025年4月現在の情報です。いつものパターンで、グラボ不足、転売、高騰になってます。

モデル米国価格日本価格(税込)発売時期
RTX 5090$1,99939万3,800円1月30日発売
RTX 5080$99919万8,800円1月30日発売
RTX 5070 Ti$74914万8,800円2月発売予定
RTX 5070$54910万8,800円2月発売予定
モデル日本国内価格(税込)在庫状況
RTX 5070約10万8800円一部店舗で在庫あり
RTX 5070 Ti約14万8800円入荷が不安定
RTX 5080約19万8800円品薄、価格高騰傾向
RTX 5090約39万3800円非常に品薄、価格倍増

現在4000番台はほとんど市場から消えました。なので、あんまり4000番台と比較しても意味ありません。

一方、AMDの9000番台は比較的供給が安定してるらしい...。今後続々とモデルが出てくる予定です。

ロシア情勢、トランプ関税、「H20」米の対中輸出規制などなど。とにかく泣きっ面に蜂みたいな状況ですが、今まで半導体関連がまともだった時勢もないので、欲しい時に買いましょう。

株みたいなもんで、下がると思って待ってたらさらに高騰したなんてざら。値段でどうこうじゃなく、必要な時に必要なモデルを購入する。それがベストです。

(出典: Hardware Unboxed、Tom's Hardware、Techtesters)


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