アマゾンプライムやU-NEXTで見れる名作ランキングです。星5級や星4以上の不朽の名作をランキングでご紹介。アマプラ同様、海外批評サイトimdbの点数も載せておきます。
ジャンルはメインと思ったもので区分けしています。(例 エイリアン1 → ホラー、エイリアン2 → アクション)
ヒューマンドラマ
1位 ラッシュ・プライドと友情
IMDb : ☆8.1
1970年代のF1界を舞台に、実在のレーサー、ジェームズ・ハントとニキ・ラウダのライバル関係を描いた伝記ドラマです。
ハントは自由奔放で感情的、一方ラウダは冷静沈着で理論派という正反対の性格を持つ二人は、互いに激しく競い合いながらも、次第に認め合っていきます。
1976年シーズン、ラウダは大事故で重傷を負うも奇跡的な早さで復帰し、ハントとのチャンピオン争いに臨みます。極限のスピードとプレッシャーの中で、命を懸けて戦う彼らの姿は、単なる勝敗を超えた人間ドラマを生み出します。やがて彼らの関係は、対立を越えた敬意と友情へと変化していくのです。
すげえ鳥肌立ちます。最高です。 あいつに負けたくない。あいつより早く走りたい。そんな憎しみとか闘争心から生まれた彼らの友情は凡人には計り知れません。音楽も素晴らしい。
ほとんどレースしかしてない映画なのに、飽きさせることのない脚本。レース本体も臨場感たっぷり。唯一翻訳のださい副タイトルがもったいないだけ。
男二人タッグのフォードvsフェラーリよりライバル関係のこちらの方が熱い。ラストでハントを称えるニキの言葉も感動。文句無しに良い映画です。
ラッシュ/プライドと友情 (U-NEXT)
© 2013 Universal Pictures, Working Title
2位 遠い空の向こうに
IMDb : ☆7.8
1950年代のアメリカ・ウェストバージニア州の炭鉱町を舞台に、実話をもとにした青春ドラマです。
炭鉱労働者の父を持つ高校生ホーマー・ヒッカムは、ソ連の人工衛星スプートニクの打ち上げをきっかけにロケットに興味を持ちます。
町では大学進学など望めない中、ホーマーは仲間たちと共に試行錯誤しながらロケット開発に挑戦。教師の支えと努力によって科学大会への出場を果たし、次第に家族や町の人々の理解を得ていきます。
困難や挫折を乗り越え、自分の夢を信じて突き進む若者の姿が描かれた、希望と成長の物語です。やがてホーマーはNASAの技術者となり、遠い空への夢を現実のものとするのです。
面白いのが、地下へ潜ることに誇りを持つ父に対し、上を見上げて空への憧れを持つ息子と、全く真逆の方向性を向いていることです。
次第に二人はお互いの賭けている物を理解し始め、ホーマーはNASAまでの道を示すことになります。
父と息子、空と地、夢と現実など様々な対比が描かれている名作です。
遠い空の向こうに (U-next)
© 1999 Universal Pictures
3位 アンドリューNDR114
IMDb : ☆6.9
人型家事ロボットアンドリューが、200年かけて恋とロボットの人権を成就する話です。
彼はとある家族に迎えられるも、「ロボットが家にいるなんて嫌」と受け入れてもらえませんでした。
唯一優しかったのが次女のアマンダ。幼いころから面倒を見てきた彼女は成長・結婚をするのですが、祝福しようにも自分はロボット的な見た目のままで人らしい表情を作ることすらできませんでした。
やがてアンドリューは人間そのものに興味を持ち、人の持つ自由とは何かを探すため、アンドロイドに人間の外見をさせるというバーンズ博士を訪ねるのでした。
この作品は”人間とは何か”という小難しいテーマを、金曜ロードショー的に包み込んだ温かい作品です。僕は子供の時に見て思い出の映画になったんですが、興行収入に大失敗。日本での評判や一般層の受けは悪くないんですが、興行収入と批評家からの評価が最悪。
主演はロビンウィリアムス、主題歌にはセリーヌディオンと製作費がかかっているものの、ロボットの見た目のダサさや話の荒唐無稽さ、冗長さが指摘されています。アイザックアシモフの原作は”バイセンテニアル・マン”、二百年生きた男とか人生二周した男。
原作は”人間の定義”に迫る内容だったものの、アレンジされてホームドラマチックになったことも不評だったようです。
でも僕は言いたい。お前らちゃんと見てないだろと。この映画感動するんですよ。アメリカでの評判が悪いのもアイザックアシモフの厳格なSFを求められたのに対し、こっちの日本では金曜ロードショー枠として見られたから認識の違いがあるのかもしれません。
主人公が200年越しの恋を叶える壮大なストーリー。監督は「ハリーポッター」シリーズのクリスコロンバスです。面白くないわけがありません。
本当に好きな映画は批判されてても好きな物ですが、この作品がその一つです。
アンドリューNDR１１４ (U-NEXT)
© 1999 Columbia Pictures
SF
1位 ガタカ
IMDb : ☆7.7
ガタカの世界では遺伝子操作によって優れた能力を持つ「適正者」と、それ以外の「不適正者」がいました。
主人公ヴィンセントは宇宙飛行士になるのが夢でしたが、遺伝子操作はされてない上に虚弱体質という絶望的な状況。
彼は適正者である弟に何一つ勝てなかったのですが、唯一根性と度胸の勝負だった遠泳だけは勝つことができました。
そんな彼はひたすら根性と努力で優れた遺伝子を持つ者達を押しのけ、自分が宇宙飛行士になろうするのです。
生まれながらにして優劣を決められるのが僕たち人間。
優れた誰かになりたい気持ちは誰もが持っているけど、きっと自分には無理だと諦めることがほとんど。
でも主人公のヴィンセント。んなもん知るかとひたすら努力し続けるんですよね。遺伝的に劣っていると決定的な医学的根拠をつきつけられても諦めない。とにかく宇宙に執着する。
本作はSFですけれど、”人は遺伝子ではなく意志と努力で運命を切り開く”という反SFチックなテーマなんですよね。
夢に執着し、努力をするヴィンセントにもうホント胸を打たれっぱなしでした。
ガタカ (U-NEXT)
© 1997 Columbia Pictures & TriStar Pictures
2位 2001年宇宙の旅
IMDb : ☆8.3
人類の進化と宇宙の神秘を壮大なスケールで描いたSF映画です。
物語は太古の地球で、人類の祖先が謎の黒い石板（モノリス）に触れ、道具を使い始める場面から始まります。
人類は月で発見されたモノリスを調査するため、木星探査船ディスカバリー号が送り出されます。乗員と人工知能HAL 9000が旅を続ける中、HALが暴走。乗員に危機が迫ります。
唯一の生存者となったボーマン船長は、木星近くで再び現れたモノリスに接触し、異次元の空間を旅して進化の先へと導かれていくいのです。
良く分からない映画筆頭ですが、実はそんなに難しく考える必要ありません。サルから人間、人間じゃない何かへの超越。という進化を描いた作品です。じゃあ何がすごいのかって言うと映像の美しさ。静けさ。60年代×キューブリック監督でなければ打ち出せない形容しがたい造形の数々など。非常に見所満載です。
僕は初めて見たとき途中でやめ、2回目は良く分からないけど最後まで視聴、3回目には本作でしか見られない独特の空気感に飲まれ、4回目には最高の映画の一つになりました。やっぱりこういう静かな映画って好きです。
2001年宇宙の旅 (amazon)
2001年宇宙の旅 (U-next)
© 1968 Metro-Goldwyn-Mayer
3位 メッセージ
IMDb : ☆7.9
突如地球に現れた謎の宇宙船と、その異星人と意思疎通を試みる言語学者の姿を描いたSFドラマです。
世界各地に巨大な飛行体が出現し、言語学者ルイーズ・バンクスは、彼らの言語を解読するため軍に招かれます。彼女は物理学者のイアンと共に、宇宙船内の知的生命体「ヘプタポッド」と接触し、彼らの描くような文字言語を読み解いていきます。
その過程で、ルイーズは彼らの言語が時間の概念に影響を与えることに気づき、自身の過去と未来が交錯するような体験をします。やがて異星人の真の目的と、言葉の持つ力、人類の未来に関わる重大な選択に直面することになるのです。
この映画、開始当初からもうワクワクが止まりませんでした。とにかく宇宙人の造形が最高。僕らは宇宙人って会ったことないので、見えすぎるのも良くない。そこで、よく分からないけどなんだかスゴイし未知の物。というギリギリのラインを見事に攻め込んでいました。
宇宙人との邂逅、重厚感、未知の言語など、オリジナリティ溢れるシーンの連続。
原作はテッドチャンによる『あなたの人生の物語』。これ読んだのですが、映画とはまた違う切り口で非常に独特な話。
なんと過去形でも現在形でもなく、世にも奇妙な未来形の文体という不思議な話でした。
映画だけでも理解できますが、原作も読み進めていくと、より理解が深まります。あと僕が好きなんですが、エイミーアダムスがイケてる。
© 2016 Paramount Pictures
メッセージ (amazon)
メッセージ (U-NEXT)
恋愛
1位 アバウト・タイム ~愛おしい時間について~
IMDb : ☆7.8
タイムトラベル能力を持つ青年ティムの人生と愛を描いた感動作です。
21歳の誕生日に、父から家系の男性には過去に戻れる能力があると知らされたティムは、その力を使って理想の恋愛を叶えようとします。
やがて運命の女性メアリーと出会い、何度も時間をやり直しながら愛を育んでいきます。しかし、幸せの裏には過去を変えることで失われるものや、どうしても変えられない現実もあることを知ります。
ティムは次第に、特別な力に頼らず、今この瞬間を大切に生きることの意味に気づいていきます。
実はこの話、恋愛や家族の物語でもあるのですが、タイトル通り"時間について"の映画です。タイムスリップ設定もあるんですが、あんまり関係ありません。
劇中で主人公がタイムトラベルしたところで、結局良い目ばかりではなく、あっちが立たずこっちが立たずとなります。
結局人はやり直したところで完璧な幸せが手に入るわけでもなく、それなら今の時間を大切にしようと気づくのが本作のテーマです。
ちなみにヒロインのメアリー役レイチェルマクアダムスが超かわいくて僕は大ファンになりました。
代わる代わる髪型が違っていたり、ガーリーでオシャレな服装だったり。おかげで彼女の出てる映画はほぼ全部見ました。
劇中で、当時まだハーレークインになってなかったオーストラリア最強美女マーゴットロビーを噛ませ犬にするという離れ業をやってのけてます。
アバウト・タイム ~愛おしい時間について~ (amazon)
アバウト・タイム ～愛おしい時間について～ (U-NEXT)
© 2013 Universal Pictures & Focus Features
2位 ビフォア・サンライズ 恋人までの距離
IMDb : ☆8.1
ウィーンを舞台に、列車で偶然出会ったアメリカ人青年ジェシーとフランス人女性セリーヌが、一晩だけ一緒に過ごす物語です。
ジェシーは翌朝の飛行機でアメリカへ帰国予定でしたが、セリーヌを誘ってウィーンの街を歩きながら語り合ううちに、二人は少しずつ惹かれ合っていきます。
二人で語り合いながら、限られた時間の中で心を通わせていく様子が面白い会話劇として描かれます。夜明けとともに訪れる別れの瞬間が、より一層の余韻と切なさを残す、静かで美しい恋愛映画です。ちなみに本作は３部作で、8年ごとに新作、劇中の関係も8年経過しているという面白い試みがされています。
この映画何がすごいって、海外留学とか旅行先で外国人の異性に出会ったときの会話が非常にリアル。普通は映画ってワンカットずつ作り手が見せたいところだけ見せるわけですが、本作は長回しによるシーンがほとんど。
会話の間や空気感が伝わるだけでなく、最初はぎこちないけど段々親しくなっていく様なんかも見てて「あーこういうのあるよね」って共感してしまうんです。
異国に行く前に見ておきたい映画筆頭です。
ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 (U-NEXT)
© 1995 Castle Rock Entertainment
3位 her 世界でひとつの彼女
IMDb : ☆8.0
代筆ライターの主人公セオドアは妻と別れて途方に暮れていました。
そんな折、彼は人工知能サマンサを手に入れます。彼女は誰よりも魅力的で人間らしく、セオドアの心を癒していきます。
次第に肉体がないことを乗り越えようとサマンサは様々な行動に出るのですが、時間が経つにつれ、二人には普通の恋人と同じようないさかいが起き始めることに。
主演は「ジョーカー」のホアキンフェニックス。サマンサの声はハスキー＆グラマラスで知られるスカーレットヨハンソンです。
なおサマンサは吹き替えだと林原めぐみさんが担当しており、どっちも見ごたえがあります。
人がAIに恋するとき、肉体がないとき、「ああ、きっとこんなやり取りをするのだろうなあ」と思える映画。
静かだけど美しい描写の数々。眠れない夜に見たくなるような映画です。あとエイミーアダムスがイケてる。
her 世界でひとつの彼女 (amazon)
her 世界でひとつの彼女 (U-NEXT)
© 2013 Annapurna Pictures
ホラー
1位 遊星からの物体X
IMDb : ☆8.2
南極の観測基地を舞台にしたSFホラー。ノルウェー隊が追っていた謎の生物“物体X”が、アメリカの基地に紛れ込みます。
この生命体は他の生物に同化し、完全に姿を模倣する能力を持っていました。
誰が人間で誰が“X”なのか分からなくなる中、疑心暗鬼に陥る隊員たちは次々と命を落としていく。極限状態での人間の恐怖と不信を描いた傑作です。
誰が敵か分からない。一人また一人とやられていく。というお決まりだけど大好きなパターン。
だけじゃないんです。「ぬあんじゃこの気持ち悪いクリーチャーは！」というおまけつき。そりゃこんなやつに寄生されたくねーよと。突然体が割れてニュルニュルがでてきたり、頭に足が生えた遊戯王カードのカクタスみたいなやつがでてきたりと盛りだくさん。
ラストシーンも極めて特殊な終わり方でシブイ。一度見たら忘れられない映画筆頭です。
遊星からの物体Ｘ (U-NEXT)
© 1982 Universal Pictures
2位 ヘレディタリー
IMDb : ☆7.3
グラハム家に受け継がれる“何か”を描いた心理ホラーです。主人公アニーは、支配的だった母エレンの死をきっかけに、家族の中に不穏な空気が広がっていくのを感じます。
娘チャーリーの突然の事故死を境に、家族は精神的に崩壊。悲しみに沈む中、アニーは自身の家系にまつわる隠された過去と、オカルト的な儀式の存在に気づき始めます。
息子ピーターにも異変が起こり、家族は超常的な力に取り込まれるこちに。
次第に明かされるのは、祖母エレンが死後もなお支配を続ける恐るべき“継承”の真実。日常がじわじわと崩れていく恐怖と、家族間の感情が複雑に絡み合うドラマが特徴の作品です。
ハリウッド流の意味なく音で驚かすことをしない。終始思苦しく不気味でねっとり。見てる人間の嫌がることをネチネチネチネチとやり、物語に没頭させていきます。これはアリアスターが最も得意とする手法です。
こうしてロクなホラー映画がない21世紀において最高のホラー映画と呼ばれるように。最近は日本でも怖いホラーがなくなり、本作の素晴らしさが一層際立っています。
そしてこの映画はトニコレットの顔芸ないし演技力が最も評価されましたが、極めつけは娘役の女優さん。この人を見つけてきた時点で大勝利間違いなしだったんでしょうね。
© 2018 A24
ヘレディタリー (amazon)
ヘレディタリー 継承 (U-NEXT)
3位 エイリアン
IMDb : ☆8.5
宇宙貨物船ノストロモ号の乗組員たちが、未知の生命体“エイリアン”と遭遇するSFホラー映画です。
任務中、乗組員たちは謎の遭難信号を受け、調査のために惑星に降下。乗員の一人が奇妙な卵に接触し、体内に寄生されてしまいます。
やがて孵化したエイリアンは急速に成長し、船内で乗組員を次々と襲撃。閉ざされた宇宙船という逃げ場のない密室で、恐怖と死が迫る中、主人公リプリーは生き残るために孤独な戦いを始めます。
スタイリッシュな映像と不気味なクリーチャーデザイン、そして静寂と緊張の絶妙なバランスにより、SFとホラーを融合させた一品です。
エイリアンと言えば一番おすすめされるのが2。ホラーだった1を大衆アクションに昇華させたジェームズキャメロンの手腕は見事というほかありませんが、その一方でリドリースコットの1。
僕は1の空気感がとてつもなく好きです。静かで、シリーズ唯一の本格ホラー路線を突き進んだ作品。今でこそ誰が残るのかみんな知ってますけど。え、この人が残るの？？みたいなサバイバル的要素も当時はあったんじゃなかろうかと。
ちなみに主人公のリプリーといえば、男よりも強くたくましい戦闘女子ですが、この時はまだ普通の人間っぽくて、シガニーウィーバーの髪型もイケてます。
今なお続編が作り続けられるエイリアンシリーズ。初代がやはり一番の名作です。
エイリアン (amazon)
© 1979 Brandywine Productions
クライム (犯罪物)
1位 ゴッドファーザー
IMDb : ☆9.2
アメリカのマフィア一家・コルレオーネ家の興亡を描いた壮大な犯罪ドラマです。
1940年代のニューヨーク、ファミリーのドン（ボス）であるヴィトー・コルレオーネは、政治や司法にも影響力を持つ絶大な権力者でした。しかし、麻薬取引を巡る抗争をきっかけに襲撃され、重傷を負います。
これを機に、表の社会で生きていた次男マイケルが裏社会へと足を踏み入れ、冷徹で計算高い後継者として頭角を現すことに。マイケルはファミリーの敵を次々と排除し、やがて父の後を継いで新たなドンとなります。家族と権力、裏切りと復讐を通じて、一人の青年がマフィアのドンヘと成長していくのです。
これも良く分からない映画筆頭とされます。とにかく登場人物が多いし、マフィアの因果関係が良く分からんと。難しく考える必要なくて、マフィアとはお仕事。その一環で心優しい青年マイケルが冷徹なボスになる物語と思えば良いです。
ただしこの男。先代ヴィトと比べ"人情"が欠けており、どうにもお仕事よりも個人的な感情を優先させてる節がある、というのが1でも2でも対比されます。家族に囲まれたヴィトに対し孤独のマイケルという図。
この違いがゴッドファーザーシリーズ全体の大きなテーマでもあり、守る物がある男たちの哀愁にグッときてしまう点でもあります。
ゴッドファーザー (amazon)
ゴッドファーザー (U-NEXT)
© 1972 Paramount Pictures
2位 時計仕掛けのオレンジ
IMDb : ☆8.2
近未来のイギリスを舞台にした風刺的なSFクライム映画。
主人公アレックスは、クラシック音楽を愛しながらも、仲間と共に暴力や犯罪を繰り返す不良少年です。やがて逮捕された彼は、政府による「ルドヴィコ療法」という実験的な矯正プログラムの対象となります。
この治療により暴力や性への欲求を抑えられるようになりますが、自由意思を奪われたことで、人間らしさも失ってしまいます。社会に戻ったアレックスは、かつての被害者や仲間から報復を受け、苦しむことに。
本作は、自由と道徳、国家の管理と個人の尊厳について深く問いかける作品であり、ショッキングな表現と哲学的なテーマとなっています。
一言で言えば最低の映画なわけですが、古き良き70年代とキューブリックの造形美が重なるとなぜか芸術作品になっちゃうんですよね。僕なりの解釈ですけど、本作のテーマは"いかに暴力を美しく描くか"。
こんな刺激的な内容他じゃ見れません。2001年宇宙の旅と同じく、キューブリック独特の中毒性があります。
時計仕掛けのオレンジ (amazon)
© 1971 Warner Bros.
3位 バッド・ジーニアス 危険な天才たち
IMDb : ☆7.6
実際のカンニング事件に着想を得たタイのサスペンス映画です。
天才的な頭脳を持つ女子高生リンは、成績に悩む同級生たちのためにテストの答えを売る「カンニング・ビジネス」を始めます。最初は学校内での小さな規模でしたが、やがて国際的な大学進学試験の不正を計画するほどの大きなプロジェクトへと発展していきます。
試験当日に全世界のタイ人受験生に答えを送るという大胆な作戦のため、リンたちはあらゆる手段を使って準備を進めますが、計画は次第に綻びを見せ始めます。知力とリスクのはざまで揺れる若者たちの姿を描き、社会の不平等や教育制度への鋭い視点を持つスリリングな作品です。
この映画を考えた人こそまさにジーニアス。カンニングという小さい枠で、これほどアイディアを膨らまし、緊迫感ある映画があったでしょうか。本作はタイ映画ですが侮るなかれ。
生まれによってチャンスがある、という歪んだ社会システム。それは誠実で有能な人間もを歪ませる構造が見事に描かれています。ある人物は金、金持ちと付き合えるある人は容姿。しかしリンは頭脳がありながらも、テストの点は金で買えてしまう。 ラストもまさかの展開で、オチの落とし所も素晴らしいです。
バッド・ジーニアス 危険な天才たち (amazon)
バッド・ジーニアス 危険な天才たち (U-NEXT)
© 2017 GDH 559
アクション
1位 プレデター
IMDb : ☆7.8
ジャングルを舞台に繰り広げられるSFアクション映画です。
アメリカ特殊部隊の隊長ダッチは、仲間とともに中米のジャングルに潜入し、人質救出の任務にあたります。しかし任務の途中で、彼らは正体不明の何者かに次々と襲撃されていきます。
その敵は、高度な技術と透明化能力を持つ地球外生命体“プレデター”でした。プレデターは地球に狩りのためだけに現れ、人間を標的にして快楽として殺害していたのです。仲間を一人また一人と失いながら、ダッチは知恵と本能を駆使し、最後の決戦に挑みます。
緊張感あふれる展開と迫力のアクション、異星人との戦いを描いた名作です。
大好きな映画です。どんな困難も筋肉で解決するシュワルツネッガーがとうとう異星人と格闘します。
しかも相手はステルス状態の見えない敵。武器も文明もはるかに高度。こんな奴に勝てるのか？って勝っちゃうんですよねこれが。
隊員たちが一人また一人とやられていくお約束映画ですが、登場人物みんな良い味出してる点もgood。
プレデター、ターミネーター、コマンドー、世のちびっ子たちが浴びるほど見る映画代表格ですが、最も好きなのはこれです。(ホントはコマンドーも入れたかったけどアマプラとかで無料じゃ見られないので)
プレデター (amazon)
© 1987 Dina Productions
2位 エイリアン2
IMDb : ☆8.4
前作の生存者リプリーが、57年の冷凍睡眠から目覚めるところから始まります。
彼女は、宇宙貨物船ノストロモ号で遭遇した恐ろしいエイリアンの存在を証言しますが、信じてもらえません。その後、彼女が警告していた惑星との連絡が途絶えたことを受けて、調査隊に同行することに。
リプリーは植民地の壊滅とエイリアンの大群を目の当たりにしながらも、生き残った少女ニュートを守り、仲間と共に脱出を試みます。
圧倒的な戦力を持つエイリアンたちとの死闘の中、リプリーは勇気と知恵で立ち向かうのです。
本作は、スリルとアクションに満ちた続編映画。巨匠ジェームズキャメロンによって静かなホラーから誰もが楽しめる本格アクションに進化した名作です。
1と2は続編でありながら全くジャンルが違う、そのうえ甲乙つけ難いほどどちらも面白い。という珍しい作品です。
まあ方向転換した2が面白すぎるせいで、エイリアンシリーズは3以降で迷走する羽目になるんですけどね。
エイリアン2 (amazon)
© 1986 Brandywine Productions
3位 13人の命
IMDb : ☆7.8
タイで実際に起きた洞窟遭難事故をもとにした実話ドラマです。
サッカーチームの少年たち12人とコーチが洞窟に閉じ込められ、出入口が豪雨による浸水でふさがれてしまいます。
彼らの命を救うため、タイ政府や軍、地元の人々、そして世界中から集まったダイバーや専門家が協力して困難な救出作戦を展開します。
イギリス人のベテランダイバーたちが中心となり、命がけの作業を続けながら、少年たちを無事に連れ出す方法を模索していきます。
これすごい映画です。
事実もとんでもないけど、映画としての完成度も非常に高い。 2時間半という長時間、ほとんど水の中の映像。しかもリアルさを追求してか、何がどうなってるのか非常に分かりづらい映像を見せられている。なのに、無駄な説明もなく食い入るように見てしまう。
救助者のイギリス人たちも強キャラ感溢れる相当なタフガイ。にも関わらず、最後まで自然の脅威が襲いかかる。やはりノンフィクションを作らせるとロン・ハワードさすがという感じです。
13人の命 (amazon)
© 2022 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. and Amazon Content Services LLC.
サスペンス
1位 ノクターナル・アニマルズ
IMDb : ☆7.5
ファッション業界で成功したものの心に空虚を抱える女性スーザン。
ある日、元夫エドワードから小説の原稿が届きます。物語は家族旅行中に凶悪な事件に巻き込まれる男性の復讐劇で、彼女には色々と思うところがありました。
読み進めるうちに、スーザンはかつてのエドワードとの関係、自分の選択、そして人生を思い起こします。
現実と小説の世界が交錯しながら、スタイリッシュな映像と緻密な構成が魅力の心理サスペンスです。
大好きなエイミーアダムスやジェイクギレンホールの主演。赤を基調とした美しい映像。物静かだけど印象的なラストシーンなど、非常に僕好みの映画です。
特にラストシーンは色々と解釈が分かれそうですが、とにかく見て。としか言えません。あとエイミーアダムスがイケてる。
ノクターナル・アニマルズ (amazon)
ノクターナル・アニマルズ (U-NEXT)
© 2016 Focus Features
2位 ゴーン・ガール
IMDb : ☆8.1
ある日妻エイミーが突然失踪。当初はいなくなった妻を必死に探す夫ニックだったのですが、メディアの注目を集める中、妻を殺害したのでは？と疑惑の目を向けられていきます。
しかし物語は中盤から驚くべき真実が明らかに。別人の視点から明らかになる数々の嘘。表向きは理想的な夫婦だった2人の関係は、実は虚構にまみれたものだったのです。
愛とは何か、信頼とは何かを鋭く問いかけながら、人間の本性をえぐり出すストーリーが展開されます。
この物語は一体どこに向かうのか？という意味で、これほどワクワクされてくれた映画はなかなかありません。
有名な映画で見たことある人も多いでしょうが、まだの人はなるべく事前情報なしで見た方がいいです。
ゴーン・ガール (U-NEXT)
© 2014 20th Century Fox
3位 アメリカン・ヒストリーX
IMDb : ☆8.5
白人至上主義に傾倒していた青年デレク・ヴィニヤードの更生と、その弟ダニーとの関係を描いた社会派ドラマです。
かつてデレクは黒人を射殺し、3年の刑務所生活を送ります。服役中に体験した出来事を通じて自らの過ちに気づいた彼は、出所後、過去を悔い、差別思想から離れる決意をします。
しかし弟のダニーは、かつてのデレクの思想に影響を受け、同じ道を進もうとしていました。デレクは自らの過去を語りながら、ダニーを救おうと努力します。
ダニーは学校で“アメリカン・ヒストリーX”というタイトルのエッセイ課題を与えられ、兄の生き方と向き合うことになります。兄弟は少しずつ心を通わせますが、差別と暴力の連鎖は簡単には断ち切れません。
物語は、憎しみがもたらす悲劇とそこからの再生の可能性について深く問いかけます。
実はこの映画、教育現場でも使われることもあるそう。大きなテーマは3つ。
差別は次世代に伝播していく、人の思想は環境で変わる、しかし教育はそれらを上回る可能性を秘めている。という内容。
人は思想を周りから植え付けられていくけれど、いかにして断ち切ることができるか。というありきりなテーマですが、これほど考えさせられる映画はなかなかありません。
アメリカン・ヒストリーX (U-NEXT)
© 1998 New Line Cinema
コメディ
1位 アメリカン・ビューティー
IMDb : ☆8.3
表面的には“理想的”な家庭に見え、その家長である中年男性レスターの内面の崩壊と再生を描いたドラマです。
仕事や家庭に疲れた彼は、娘の友人に魅了され、自分を取り戻すために大胆な行動を始めます。
一方で、妻は浮気に走り、娘もまた孤独と葛藤を抱えています。登場人物たちが抱える空虚や偽りが少しずつ剥がれていくのです。
一応コメディに入れましたけど、ブラックコメディというか、「え。ここ笑っていいところ？」と視聴中に何度もなりました。
主人公のレスターは若い女の子にいいとこ見せたいという絵にかいたような中年オヤジですが、色々とボタンの掛け違いでとんでもない方向に事態は転がっていきます。
そんな中年の危機をこれでもかと皮肉たっぷり、笑いと先が読めない展開で繰り広げられていきます。
実は世の中のおっちゃんなんてみんな似たようなもので、自分の明日明後日、未来がこんな感じだと思うと笑えない一面もあるんですよね。
人っていかに人生を美しく見せることに注力しているか、そして偽りと虚構の中で生きているか。SNS全盛期の今でこそ思うところがあります。
アメリカン・ビューティー
© 1999 DreamWorks Pictures
2位 ラブ・アゲイン
IMDb : ☆7.4
長年連れ添った妻に突然離婚を告げられた中年男性カルが、再び恋と自分自身を見つけていくロマンティック・コメディです。
失意のカルは、ナンパ上手なイケメン青年ジェイコブと出会い、恋愛指南を受けながら変わっていきます。
しかし、見た目やテクニックでは埋められない本当の愛のかたちを知ることで、彼は次第に心からの成長を遂げることに。
笑いと感動、ちょっぴり切なさも詰まった、大人のためのハートフルな恋愛映画です。
もうむちゃくちゃ良くできているコメディ映画です。
登場人物全員主役級の俳優ってだけでなく、その全員が綿密な伏線によって絡み合ってきます。笑えるだけじゃなくて中盤にかけて色々とどんでん返しも楽しめる珍しい一品。
メインの一人はスティーブカレル。中年の危機をやらせたら右に出る者はいません。さらにラ・ラ・ランドのライアンゴズリング、エマストーン、ジュリアンムーア、ジョーイキングなどなど見所が満載です。
アメリカン・ビューティー (U-NEXT)
©2011 Warner Bros. Entertainment Inc.
3位 マダム・イン・ニューヨーク
IMDb : ☆7.8
英語が話せないことに劣等感を抱くインド人主婦シャシが、ニューヨークで自信と誇りを取り戻していく感動作です。
家族の結婚式の準備で渡米した彼女は、英語を話せないことで周囲から軽んじられる経験をし、自分を変えようと語学学校に通い始めます。
さまざまな国の仲間と出会いながら、少しずつ成長し、自信をつけていくシャシですが、最後には自分の価値を見出し家族とも新たな関係を築くことに成功します。
自己肯定感や家族の愛を丁寧に描いた、温かいヒューマンドラマです。
インド映画なんですが、主演の女優さんが素晴らしいです。マダムがとにかく魅力的で可愛い。なんでもインドではものすごい大女優らしく、15年くらいブランクがあったとか。
それでこの美しさと茶目っ気のある仕草。
ストーリーはコミカルでありながらも、学ぶことの楽しさが詰まっていたり、女性蔑視のインド社会を題材にしていながらも暗いストーリーにならなかったり、誰にでもお勧めできる良さがあります。
マダム・イン・ニューヨーク (amazon)
© 2014 Red Chillies Entertainment
ミステリー
1位 羊たちの沈黙
IMDb : ☆8.6
FBI訓練生クラリス・スターリングが、連続猟奇殺人犯“バッファロー・ビル”の捜査に挑むサイコスリラーです。
彼女は事件解決の糸口をつかむため、収監中の元精神科医で天才的な頭脳を持つ食人殺人鬼ハンニバル・レクター博士に協力を求めます。レクターは見返りとしてクラリスの過去や心の奥に踏み込んでいき、2人の間には緊張感あふれる知的駆け引きが生まれます。
事件の真相に迫る中で、クラリスは自らの恐怖と向き合い成長。深い心理描写とサスペンスの緊張感が高く評価され、アカデミー賞主要5部門を制しました。
ま。これに関しては特に言うことないですよね。ほとんどの人が見たことあるだろうし。
羊たちの沈黙 (U-NEXT)
©1991 Orion Pictures
2位 鑑定士と顔のない依頼人
IMDb : ☆7.8
孤独な美術鑑定士ヴァージルが、ある謎めいた依頼人からの相談を受けたことから始まるサスペンスドラマです。
依頼人クレアは「人前に出られない」と言い、姿を見せずに電話越しでやり取りを続けます。
ヴァージルはしだいに彼女に惹かれ、心を開いていきますが、その関係の裏には大きな秘密が隠されていました。
美術品と心理が複雑に交差する中で、信じること、愛することの脆さが描かれます。美しい映像と繊細な演出で、観る者を最後まで翻弄する構成が印象的な作品です。
主人公の名前はヴァージルオールドマン。その名の通り、童貞の年寄りの話なわけですが、かなり衝撃的なラストを迎えます。
あんまり言うとネタバレになるからとりあえず見てって話なんですが、一つ言うならわりとロマンチックな話ということ。
一応ミステリー枠に入れましたけど、あくまで「人が人を愛する。これは美徳か。それとも愚かなのか」、というテーマで見て頂ければと思ってます。
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鑑定士と顔のない依頼人 (U-NEXT)
©2013 Warner Bros. Entertainment Inc
3位 バクラウ 地図から消された村
IMDb : ☆7.3
ブラジルの田舎にある小さな村を舞台にした、異色の社会派スリラーです。
村人たちは村長の死を悼む中、突然地図から自分たちの村「バクラウ」が消えていることに気づきます。
やがて通信は遮断され、不可解な事件や襲撃が次々と発生します。外部から送り込まれた傭兵たちの存在が明らかになり、村人たちは結束して反撃に立ち上がります。
格差、植民地主義、暴力の象徴として描かれる物語は、サバイバルと社会批評が融合したユニークな作品です。ジャンルを越えた展開が高く評価されました。
衝撃的な作品。僕は本作を絶賛する派。
開始30分ジャンル不明なのに、随所に視聴者をひきつける要素が出てきます。 まず、すごいのが、映画に漂う絶妙な不安感。街が地図から消えるありがちな話でありながら、至る所に違和感が潜んでいます。(ジョン・カーペンター学校なんてのもあるし)
村も来訪者もギリギリまで信用出来ない緊張感があり、荒野の7人を反対から見たような流れで話が進んでいきます。
実はホラーやミステリーの皮を被ったアメリカの植民地主義を皮肉った話。オバマ元大統領もお気に入りの一策なのだとか。
次々と予測のつかない展開が巻き起こり、中だるみすることなく、最後にはしっかりと気持ち良くなれる素晴らしい映画です。
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© 2019 O2 Filmes & Barbárie
古典(戦時前後・白黒)
1位 イヴの総て
IMDb : ☆8.2
舞台女優マーゴ・チャニングと、若い女性イヴの関係を描いたヒューマンドラマです。
イヴはマーゴのファンとして彼女に近づき、献身的な態度で信頼を得ていきます。しかしそれは女優として自らの道を開くため野心あってのことでした。
やがてイヴはマーゴの地位を脅かす存在となり、舞台業界の光と影、競争と裏切りが浮き彫りになります。
鋭いセリフと心理戦を通して、女性の野心や芸術界の表裏を見事に描く本作。アカデミー賞6部門を受賞し、今なお語り継がれる傑作です。
この作品は1950年に公開されたんですが、実は同年に対となる映画がでました。それがかつての大女優のハリウッドへの未練を描いた「サンセット大通り」。対してハリウッドへ参入してくるイヴの狡猾さを描く本作品。
両者アカデミー賞に選出され、ショービジネスをネタにした大作が同時に生まれて瞬間でした。
主人公のイヴは若くて才能もある新進気鋭の女優。ですが、非常に腹黒い一面があり、野心も人一倍。劇中で大女優マーゴを食って地位を得るわけですが、そんな彼女もすぐにとりを取って代わられる...というショービジネスの恐ろしさを感じさせます。
そして極めつけはキャサリンヘップバーンやオードリーヘップバーンと並ぶ歴史的名女優ベティデイヴィスが見られると言うこと。しかも大女優がそのまま大女優を演じると言う地の姿。
初めてこの人を見たとき「なんじゃこの偉そうなおばはんは」と思った記憶がありますが、なんとびっくりとんでもない大女優だったんですね。30年代も40年代も果ては50、60年代も卓越した演技力でハリウッドで生き残り続けます。マーゴ役としてなんら遜色なく、とてつもない説得力をもたらしています。
白黒映画全体だと東京物語が一番好きですが、無料で見られる洋画に限定するとイヴの総てが僕の中の1位です。あと小ネタですが無名時代のマリリンモンローが出てます。
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© 1950 20th Century Fox
2位 素晴らしき哉、人生！
IMDb : ☆8.6
人生に絶望した男ジョージ・ベイリーが、自らの存在の価値を見出していく感動のドラマです。
彼は誠実に生きてきたものの、困難が重なり自殺を考えるようになります。そこへ現れたのが、二級天使クラレンス。彼はジョージに「もし彼がこの世に生まれていなかったら？」という世界を見せます。
その体験を通して、ジョージは自分の人生がどれほど多くの人に影響を与えていたかを知り、生きる希望を取り戻します。温かく、心に染みるメッセージが多くの人の心を動かし続ける名作です。
アメリカではクリスマスの定番映画なのだそうですが、これだけ王道のストーリーなのに面白い。何度見ても飽きない。とても戦後1年後に作られたとは思えない(または戦争直後だったからこそ)心が洗われる内容です。
きっと80年近くたった今でも落ち込んではこの映画を見て救われる人が大勢いるんでしょうね。
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素晴らしき哉、人生！ (U-NEXT)
© 1946 Paramount Pictures
3位 雨に唄えば
IMDb : ☆8.3
ハリウッド映画界が無声映画からトーキー映画に移行する時代を背景にした、明るく楽しいミュージカル映画です。
人気俳優ドン・ロックウッドは、無声映画のスターでしたが、トーキー化に伴い新たな挑戦を強いられます。
共演女優リナの声が映画に向かないため、新人女優キャシーの声を吹き替えに使うことになり、そこから恋と騒動が始まります。
数々の名曲とダンスシーン、特に「Singin’ in the Rain」の場面は映画史に残る名シーンとして知られています。華やかで心躍るミュージカルの傑作です。
僕はミュージカル映画は好きじゃなくて、ラ・ラ・ランドもウエストサイド物語も全然好きじゃありません。でもこの映画だけは好きなんですよね。 とにかくダンスと歌の質が飛び抜けている。
ヒロインはレイア姫のキャリーフィッシャーのお母さんデビーレイノルズ。ダンス未経験にもかかわらず、主演のジーンケリーにむちゃくちゃ厳しい指導を受けて血のにじむような努力をしたとのこと。
この成功があったから、有名女優として堂々としていたキャリーフィッシャーがジョージルーカスに気に入られ、対抗馬ジョディフォスターを押しのけてレイア姫になったとか。いやあ映画史って色々面白いですよね。
雨に唄えば (U-NEXT)
© 1952 Metro-Goldwyn-Mayer
アマプラ期間外ならU-NEXTで視聴
アマゾンプライムは日々映画を入れ替えているので、見れないのは大体U-NEXTで視聴可能です。
とにかく映画の数が半端じゃなくて、ストックが尽きることはありません。
僕も実際に加入した上でアマプラ以上に映画を視聴しています。
永遠に加入する必要はないので、暇なときに加入して見まくるのが良いと思います。
Netflixと違って、加入前でも映画名検索できるので、試してみると良いでしょう。
