先日、初めて秋田を観光しました。結論、秋田が寂れてる・終わってるのは半分本当です。でも単に言葉だけでは納得できないですよね?実は観光としてのポテンシャルは決して低くありません。なので、観光先の感想を述べつつ、なぜ終わってるのかをモデルコースを交えて解説します。



- 1日目 田沢湖 角館(宿泊)
- 2日目 乳頭温泉(宿泊) or 仙台駅(宿泊)
- 3日目 自由(仙台 松島が行きやすいのでおすすめ)

秋田ひとり旅(男)をブログで紹介。魅力ないし寂れてる&終わってる説は本当か
田沢湖


まず田沢湖ですが、がっかりポイントです。なにもありません。
有名なのがたつこ像ですが、だから何?って感じです。一緒のバスだった中国人たちも反応に困っていたようでした。


しかし田沢湖の本気って実は湖じゃありません。秋の紅葉時期限定ですが、非常に山の道のりが美しいです。
つまり田沢湖に行くまでのバスが本命で、田沢湖は見る必要ありません。
言い換えれば紅葉時期以外は別に行く必要ありません。
角館



角館といえば桜の名所です。が、春以外に来ても価値があるのかと思い訪れました。
結論、別に行かなくていいです。僕が全体像を写さずにフォトジェニックな感じで撮影しているのは、特別何もないからです。
角館の街並み自体は古風で非常に美しいです。要所で見る花もとても綺麗。ポテンシャルはすごく高い…はずなんですが、なんかイマイチなんですよね。桜はない時期は微妙だと思います。
角館の周辺にも空き家とか廃屋が結構あって、ちょっと怖いです。

ちなみに紅葉ライトアップイベントというのが開催されてので行ったんですが、「え?これ?」って感じでした。はっきりいって、あんまり観光やる気あるようには見えません。
ぶっちゃけ観光地って現地の人がやる気あるかないかで決まるところがあります。元から人が来てほしくないなら別ですが、周りにはきりたんぽ系のご飯屋がチラホラあるくらい。
角館は桜の時期限定という感じです。
乳頭温泉

乳頭温泉自体はすごく良い温泉郷です。7つの露天温泉が山の中にあり、車やバスで巡れます。
で、問題は混浴ってことです。混浴って男は嬉しいでしょ?って思うかもですが、正直面倒です。気まずいですから。でも女性はもっと気まずいと思います。景色が壮観なのは仕切りという野球観戦でいうところのフェンスを取っ払っているからです。

乳頭温泉は泊まる場合数が限られてて、結構前から予約が必要です。休暇村など一部の宿泊先はじゃらんとかでも予約できますが、他は秘湯を守る会を通じないと予約できません。エリアも狭いし日帰りでも全然良いと思います。
女性もタオルまいて入れません。なんか温泉の古いしきたりで共同浴場に浸したタオルって不潔という考えに基づいているようです。マナーもそうでしょうけど、聞いたら受付の人は菌の話してました。
もっと困るのは、一部の温泉は着替えてからちょっと距離があることです。つまり手ぬぐい一枚で入浴までがんばれってこと。温泉が素晴らしいだけに、入りづらいってのはもったいないですよね。

有名なのが写真の鶴の湯。一番人が集まっている場所です。ここは事実上、混浴が男性、女性専用露天に女性が入っている感じです。女性はみんな女性専用のやや小さめの露天があって、多分そっちに入ってます。
噂によると「気合い入れて混浴行こうぜ!」みたいなこと女性側に書いてあるらしいですが、混浴は男性しかいません。

各温泉にロッカーはあるので、日帰り客も大丈夫です。
また、鶴の湯だけ離れていて、鶴の湯受付に電話して専用バスを予約する必要があります。歩きは山道を45分くらいかかるので、バス呼んだ方がいいです。

通常のバスで「アルプこまくさ」という市が建てたであろう謎の建物があるんですが、ここから鶴の湯行きの専用バスがでます。多分1時間半に一本くらいですが、時間は電話して聞いてみてください。

待っている間、アルプこまくさの室内にいたんですが、中はめちゃくちゃ綺麗なんです。
で、資料館的なやつになってて誰もいません。でかいし綺麗なのに全く需要がなく、この建物意味不明です。


なんかVRゴーグルが4、5本くらいあって、山の付近が3Dで見られるみたいな、設備がありました。
色々と誰も求めてないし、絵にかいたような税金の使い方でちょっと笑えません。
乳頭温泉の宿泊先を探す(じゃらん)
鶴の湯の運転手で秋田の印象は最悪になった
予約してた鶴の湯が出してる専用バスに乗ろうとしたら、運転手に乗車拒否されました。
なんかバスの乗り換えで大多数の客が乗るらしく、そのバスが遅れてたんですよね。小口だった僕は時間通りでも乗れないということなのか(多分)。犬のシッシッという手振りだけされて乗せてもらえず。

で、僕がバスから離れるとなぜかドアが開きました。「うーわ性格悪…」と思いましたね。
僕は見た目大人しそうな顔してて結構機嫌の悪いおっさんにからまれること多いんですが、正直露骨すぎてちょっと引きました。
乗車の嫌がらせってこれ僕がヨーロッパ住んでた時やられたのでアレなんですが、外国人観光客もそれなりにいるので、彼ら相手にやってたら普通に人種差別になりえます。これで秋田の印象は最悪になりました。
ワンチャン僕の事外国人観光客と思ってめんどくさくなったのかもしれません。英語で会話できなくて苦慮してる観光業の人かなり見ましたし。まあ、日本人にそんな意識無いと思うので、誰でもいいから不機嫌をぶつけたかっただけだと思うんですけどね。
観光業の人手不足と、携わる高齢者層のやる気のなさ

これはあくまで個人感とか、僕が出会った人たちがそうだったと思って聞いてほしいんですが。
秋田では観光業に携わる若い人をほとんど見ませんでした。実は観光地自体は決して悪いわけじゃないですが、鶴の湯の運転手だけではなく、行く先々で秋田の観光地で働く高齢者層には冷たい印象を受けました。
若い人や中高年は全く問題なく、大部分の年配層も普通なんですが、一定層偏屈な人がいて、一言で言えば"野暮"。意味は人の機微に通じないこと。融通のきかないことです。つまりこちらの気持ちを察しないし、こちらも読み取りづらいってことですね。
別にどの地方にも国にもいますけど、秋田の観光業の高齢者層は特に多かったです。

よく東北人は勘違いされるとか、話せば良い人的なことも言いますが(僕は祖父母と母が東北人なので分かりますが)、観光って初対面で終わるので、そんなのどうでもいいんですよね。
結局、観光地のポテンシャル自体は悪くないものの、適切な人材がいるようには見えません。秋田青森あたりの人口流出がトップなことも関係あるでしょう。

これは個人感であって、秋田にも良い人が一杯いるし、観光地として魅力のある場所もたくさんあります。一方で愛嬌があって社交的なタイプの観光地じゃないので、また行きたいとは思えません。このへんがみんな西へ行く理由でしょう。
あくまで個人的な思い入れと感想ですから、お金かけて行ったのでこれくらい言うのは許してください。
乳頭温泉はむかついたが行く価値あり。それ以外で東北なら山形がおすすめ

僕は良し悪しをはっきり言うタイプなので言いますが、秋田にあえて行く必要性は感じません。
ただし、乳頭温泉は眺めが良く素晴らしい温泉郷です。むかつくことはあったけど、観光地自体に罪はなく、フェアな気持ちで言えば一度行ってほしい魅力があります。別に怖がらなくても、僕の場合が特例でほとんどの場合が話すらしないでしょうし。
秋田と言えば秋田美人、きりたんぽ、秋田犬、あきたこまち、なんかだと思うんですが、別に宮城にも岩手にも美人は一杯いたし位置的にあんま変わりません。秋田犬もあきたこまちも別にどこにでもいるしあります。

唯一きりたんぽは、食べると結構おいしいなと思いました。でも観光地としてポテンシャルが高くても、秋田自身にやる気がないので観光の人はどんどん減っていくと思います。
東北でおすすめは山形です。僕は行って大満足でした。秋田でこんだけ正直な感想を述べてるので、忖度しておすすめしてるわけじゃないことは分かってもらえるかと思います。ぜひ山形へ行ってみてください。
角館のホテルを探す(じゃらん)