椅子と寝具は金をかけてでも良い物を買うべきです。長く使えますし、身体の調子にモロに関わります。で、高級チェアのエルゴヒューマンを2年くらい使用。なんと2年で壊れて無償保証対象外。多少性能が良くても、壊れやすい椅子は僕には合いません。
この記事の結論
- エルゴヒューマンは耐久性が悪い。壊れやすい。基本おすすめしない
- 硬め。嫌な人はやめとくべき
- 腰痛防止策はされている。ただし、全く痛くならないわけじゃない
- 椅子はフィーリングの世界。実店舗へは行くべき
- 椅子は体に影響が出る。コスパより最上を買おう
最初買って良かった側でしたが、あまりに何度も不具合があったので、意見を変えました。
エルゴヒューマンはメリットは腰痛悪化防止
まず、椅子においてのメリットは3つあります。
- 機能性
- 座り心地(もしくは体に優しい構造か)
- 耐久性
漠然と高級かそうじゃないかより、3つに焦点を当ててメリットデメリットを理解するのが良いと思います。
素材はエラストメリックメッシュ、3D ファブリックメッシュ、牛革版の3つがあります。
(左から順に硬さがあります)
僕が買ったのは「エルゴヒューマン ベーシック」のエラストメリックメッシュなので、その話をします。
独立ランバーサポートがある

腰に当たる独立した部分をランバーサポートと言います。
腰部分に程良い反発力があって、人間の正しい形と言われるS字型に近づけた座り方をサポート。
安い椅子から乗り換えたときは違和感がありましたが、すぐ慣れます。
長期的に腰痛悪化を守るためのパーツです。

以前僕が持っていたGTRACINGの場合、クッションみたいなのがあるだけです。
これでも2万近くする椅子ですが、今思えば腰痛の原因でした。
クッションは結局腰を正しい位置には戻してくれませんし、背中が丸まった座り方をしてもサポートしてくれません。

横から見ると良く分かりますが、エルゴヒューマンのランバーサポートは独立していて、しっかり腰部分をケアしてくれます。
なぜこんなくそ高い椅子を買ったかって、ほぼこの部分にお金をかけていると言っても過言ではありません。
あと、沈んだときは首もサポートしてくれます。こちらは常時使うわけではありませんが。

座面の反発力

よく低反発ウレタンとか通販でありますよね?
人間の体って圧力や摩擦で、同じ部位に負荷をかけ続けると痛くなります。
だから負荷を分散するために、適度に反発性のあるものを使った方が良いらしいです。
エラストメリックメッシュはエラストマー樹脂というものが使用されています。
ざっくり言うとゴムに分類される素材です。与えられた応力を分散して元に戻そうと弾力が発生するのです。
初めて座った時は硬さを感じたのですが、長期間座ってみるとこの反発性と弾力が癖になります。
安いオフィスチェアもメッシュで似たような形状をしていますが、反発や弾力というほどのものじゃありません。
網の目や色合いなどデザインが美しい
2万クラスの椅子は単純に赤を選ぶと真っ赤な椅子になります。

例えばこういう感じ。(GTRACINGさんごめんなさい、でも2年くらい使ったから許して笑)

エルゴヒューマンは織物のような美しさがあります。
同じ色でも、
赤→えんじ色
青→藍色
緑→瑠璃色
(色は公式スペックではなく僕が見たときの印象です)
といったように赤を単純に赤にしない気品があります。
実際僕が使っている椅子もえんじ色で他の椅子にはなかなかありません。
また網の目も美しいです。
元々着物や織物の文化があった日本人好みの色合いが多いと思います。
いちいちリクライニングの角度を決めなくていい
普通はレバーをいじってリクライニングの角度をいじる→ストップします。
が、この商品は背にもたれると勝手に丁度良い角度まで沈んでくれます。

で、起き上がったらバネのように戻り、直角になります。
つまりレバーでガチャガチャやる必要がありません。
もちろんリクライニングしたくない、この角度で留めたいってときはレバーをロックにすれば可能です。
サポート自体はちゃんと対応してくれる
オフィスチェアって大体1年くらいの保証なので、高級品ならこのあたりまで保証してくれます。
1年保証:外観・表面仕上げ(塗装及び樹脂部分の変色退色、レザー・クロスの磨耗等)
https://ergohuman.oaland.jp/ergomania/faq.php
2年保証:可動部(引出し・スライド機構・扉の開閉・錠前・昇降機構等)の故障。
5年保証:強度・構造体の故障
実際僕はアームレストのねじの調子が悪かった時、電話したらすぐに発送してくれました。また、保証期間内なら、訪問修理も行ってくれます。
対応者も日本人で、ちゃんとサポートセンターを設けているようです。
エルゴヒューマンの欠点。壊れやすいので合わなかった
一方で欠点もあります。最大の難点で、壊れやすいです。(個人差あるはずですが)
修理しながらでも性能が気に入って使う人はいいですが、そんな面倒なこと僕には合いません。
壊れやすいし耐久性難。2年で壊れて無償保証対象外
僕は買って2年で終わりました。厳密には2年とちょっと。
その間パーツ部分で2回。昇降部分で1回。計3回不具合報告して、3回目の時に保証から外れていました。
もうさすがにいいわと思って有償修理は受けませんでした。
なので基本、僕目線ではおすすめしません。
ゴミが溜まりやすく、掃除しにくい形状

座面の裏側にほこりが溜まりやすいです。
色々器具があって、お世辞にも掃除しやすいとは言えません。
硬く感じる
エラストメリックメッシュの場合、最初のうちは硬く感じます。
「あれこんな高い買い物して、この座り心地で良いのか?」と疑問に思うかもしれません。
ある意味弾力性があるとも言えます。
この辺違和感とか納得感いかないなら、座面だけクッションとかにもできます。もしくは全部牛革。

でかくて重い
28キロ近くあります。普通のゲーミングチェアが20~25キロくらいなので、それより重いです。
別に持ち運ばないしって話かもですが、重いと組み立て時に苦労します。
実際商品がきたとき、バカでかい箱で部屋まで運ぶのが大変でした。
チェアの種類とおすすめ
おすすめは「エルゴヒューマン ベーシック」です。
機能性と値段を加味するとここに落ち着きます。
まず、5つのチェアタイプがあります。
種類 | 価格 | 特徴 |
---|---|---|
プロオットマン | ¥151,800 | オットマン付 |
プロ | ¥132,000 | 座面スライド可 |
ベーシック | ¥121,000 | 独立ランバー付 |
エンジョイ | ¥99,000 | 独立ランバー無 |
スマート | ¥64,900 | 小型・独立ランバー無 |
(「フィット」、「スケート」もありますが、販売元が少ないので省略)
最も必要なのは、独立ランバーサポートです。これが付くのがベーシックから。
プロは前後ろに座面をスライドすることが可能です。

最上級はプロオットマンで、名の通り内臓オットマンが付きます。
ぶっちゃけ座面スライドはそんなに使う機会がありません。浅く座るとか深く座るの好みがある人向けです。
オットマンも結局使わないことが多いので僕は選びませんでした。
まあ上2つは好みの問題なので、候補には入ります。
確実なのは、エンジョイ以下は独立ランバーがないので、高級チェアを買う意味がないです。ベーシック以上を選ぶべきでしょう。
高級チェアも後悔する・合わない人はいる。試座はすべき
さすがに高額な買い物なので、試座はしましょう。椅子はショールームに行けば座れます。
できるだけデカい店舗に行きましょう。店頭提示の在庫がなければ終わりです。
東京なら大塚家具 新宿ショールームあたりが良いです。僕も行きました。
(そんで店から出た後にポチリました)

そのほかの場所は分からないので、公式HPに載っている店舗から選んで行きましょう。大体の都道府県にあるようです。
事前に電話で店頭提示があるかも聞いた方が良いです。
僕は一生に関わる問題と思い、かなり真剣に座りまくりました。
あと、一番のメリットは他メーカーとも比較できることです。
同じ高級チェアで候補としては、
これらのメーカーでしょう。ハーマンミラーはアーロンチェアが有名ですし、オカムラは日本企業です。
椅子はお金をかけるべき。でもこの椅子はおすすめしない
繰り返しますが、椅子は身体に影響がでるものです。
iPhoneのスペック比較とは違い、自分で良いと思った物をコスパ関係なく選ぶべきです。
一番のミスは中途半端な製品を買って、後から買い直すパターン。
家具ってそんなに高く売れるものでもないので、一発目で成功を目指しましょう。
で、僕は短期間で何度も壊れたのでおすすめしません。みなさんは失敗しないようにしましょう。