大手3社に次ぐマザーボードメーカーと言えばGigabyte(ギガバイト)です。Gigabyteはかなり種類があり、ちょっと分かりづらい。そこで、AORUSって何?AEROって何?を解説していきます。
Gigabyteマザーボードシリーズの違いと評判 おすすめマザボは?
基本はIntelのZ690をベースに解説していきます。
AMDでもおおよそのところは変わりません。
Gigabyteマザーボードシリーズの違い
GigabyteはAORUS、AERO、UD(Ultra Durable)の3つが主力製品です。
一応AORUSが最もランクが高いですが、モノによってはAEROより安いモデルもあり、一概には言えません。
AORUS
AORUS(オーラス)は人気のZ690モデルだと、PRO、ELITE AXがあります。
値段差1万円くらいありますが、ぶっちゃけ性能差がほぼありません。
後述するAERO Gも含め、サイズ・VRMフェーズ数などは同じ。
m.2やSATA、メモリスロットの数も同じです。
一応USBポート数がちょっとだけ違います。
なので、一番の差異はオンボードオーディオです。
ELITE AXはRealtek ALC1220-VB。
AORUS PROとAERO Gは後継のRealtek ALC4080が組み込まれています。
でもデスクトップPCでオンボードオーディオなんて使いません。
買うならELITE AXでいいやってなります。
AERO
白いマザーボードとしてデザインに人気があるのがAEROです。
言うて、AERO Gは箱ほど本体は白くないんですが、側面はこんな感じ。
一応AERO Dという高価格帯モデルで白いマザーボードが実現されています。
ただしこちらは、E-ATX電源用です。
性能面で言うと、AORUSとほぼ変わりません。
大まかに違うのはUSB部分だけです。
デザインが好みならAEROを買いましょう。
UD(Ultra Durable)
Durableとは耐久性の意味です。
グラボとかもそうですが、廉価モデルは大抵、耐久性を売り文句にしています。
主力製品ではUDはDDR4 DDR5モデルともに販売しており、逆に高価格帯モデルはDDR5だけです。
AORUSやAEROと比べると、オーディオもただのonboardが積まれています。
どちらも不要の場合はUDを選ぶとコスパが良いです。
どうせ、デスクトップPCならオンボードオーディオなんて使いませんし。
AERO AORUS性能の違い
Z790 DDR5 ATX版 比較
AERO G | AORUS ELITE | UD | |
---|---|---|---|
16X | 3 | 3 | 3 |
4X | - | - | - |
1X | - | - | 2 |
SATA | 4 | 6 | 6 |
M.2 | 5 | 4 | 3 |
M.2規格 | 2280/22110/25110 | 2280/22110 | 2280/22110 |
VRM | 16+2+1 | 16+1+2 | 16+1+1 |
S/PDIF | 〇 | 〇 | - |
オーディオ | Realtek ALC1220-VB | onboard | onboard |
USB | USB3.2 Gen2x2 Type-Cx1 USB3.2 Gen2 Type-Ax2/Type-Cx1 USB3.2 Gen1 Type-Ax4 USB2.0x2 | USB3.2 Gen2x2 Type-Cx1 USB3.2 Gen2 Type-Ax2 USB3.2 Gen1 Type-Ax3 USB2.0x4 | USB3.2 Gen2x2 Type-Cx1 USB3.2 Gen2 Type-Ax1 USB3.2 Gen1 Type-Ax4 USB2.0x4 |
高価格帯と低価格帯では使われている部品の違いはあるでしょうが、目に見える性能差はあまりありません。
コスパだけ考えるならUD AXを選ぶか、他メーカーを選ぶのが良いと言えるでしょう。
Gigabyteでおすすめのマザボ
B660MのようにMがつくとmini-ATXなど小型電源用です。
おすすめしているのはATX電源のものになります。
Intelのおすすめ
コスパ重視で行くならZ690のUDがおすすめです。
後継のZ790が発売して90シリーズの型落ちが安くなりました。
一応ワンランク下のB660もあるんですが、B660 AORUS MASTERというモデルしかありません。
値段もAUROS Elite AXあたりとそんなに変わらないうえ、m.2ソケットが3つです。
高価格帯のZ790を選ばないなら、現状Z690一択と言って良いでしょう。
AMDのおすすめ
GigabyteでAMDと言えばこのマザボです。CPUでいうと5000番台と組み合わせる形です。
2022年11月現在だと、既に2万切っています。
m.2ソケットが2口で、VRMフェーズ数12+1となっています。
正直数万円上がるくらいなら、これで必要充分な感じもするので、コスパを追求したい人におすすめです。
ただし、こちらはメモリタイプがDDR4です。
DDR5が良いなら、上位モデルを選びましょう。
1つ上のものだと、B650になります。こちらはRyzen7000シリーズとの組み合わせ。
m.2ソケット3口になり、VRMフェーズ数14+2+1と耐久性が上がっています。
こちらを選んでおけば間違いないでしょう。