玄人志向は廉価メーカーだからか、ネガティブな評判が散見しています。保証がない、品質が悪い、この辺りでしょう。安いグラボは必ずそういった印象を持たれます。ですが、少なくともこの2つは勘違いです。グラボ初心者にも分かりやすく説明したいと思います。
この記事の結論
- 電話サポートがないだけで、保証はあるしメールサポートもある
- OEM製品だから、「玄人志向の品質が悪い」の評判は変
- 廉価メーカー比較は安くてデザインが好きな方を買えばOK
玄人志向グラボを実際に買ってみた
玄人志向は保証がない?→いや、ある
玄人志向は「保証がない」という評判がたっています。
これは二重の勘違いがあります。
まず、”保証がない”は玄人向けのため、ユーザーサポート無しの意味。
自作PCでトラブっても、自分で何とかしてくださいのスタンスを指しています。
玄人志向の安さの秘密はここにあります。
なので、初期不良を対応しない、の意味ではありません。
もう一つが今言ったユーザーサポート。
実は2019年にメールサポートが開始されています。
玄人志向なのに、「初心者もお問い合わせください」という若干意味不明な状態です。笑
それでも電話はできないので、サポート体制が薄いのは否めません。
つまるところ玄人志向とは、
サポート撤去で安さと品質追及のメーカー(以前)
サポート薄の代わりに安価なメーカー(現在)
という立ち位置なのです。
玄人志向の品質は悪い?→玄人志向は品質に直接関係ない
「安いから玄人志向の品質が悪いのでは?」と思っているあなた。
玄人志向は昔からそんな情報がちらほら出てきてます。
正直、品質に玄人志向はあまり関係がありません。
彼らのキャッチコピーは"玄人が厳選した自作PCパーツをご提供する安心の国内ブランド"。
”厳選”は、選ぶのであって、作ってはいないということです。
それは玄人志向がOEM製品だから。
OEMとは
製造メーカーが他社ブランドの製品を製造すること。
販売メーカー(ここだと玄人志向)は自社で生産を行っていない。
販売側は工場等を持たずに自社ブランドを持てるメリットがある。
OEM元が毎度はっきりしているわけじゃないんですが、NvidiaはGALAXが生産元と言われています。
GALAXの元って、実はPalitです。社名はGALAXY Microsystems。大元のPalit MicrosystemsはPalit、Galaxy、Gainwardを傘下に持っています。
ご存じPalitとGainwardは玄人志向と同じ廉価グラボメーカーです。
要するに玄人志向を含めた3つのメーカーは全て同じ製造元となります。
じゃ、そもそも「玄人志向の品質が悪いとは?」って話ですよね。
ちなみにAMDはPower Color製という話です。
もちろん時期によってコストの安い方に発注すると思うので、OEM元が今後異なることもあるかもしれません。
玄人志向のグラボの種類 ~GULAKURO GAMING~
玄人志向のグラボの種類は2024年現在、”玄人志向”と”GALAKURO GAMING”の二つがあります。分かりづらいんですが、玄人志向というメーカーの中に"玄人志向"っていうブランドがあります。(多分そんなイメージ)。
なにが違うのかというと、galakuroの方はGALAXブランド(Galaxy Microsystems社)とのコラボによる商品であるということ。さらに、保証が通常の1年から3年に延びているということです。
つまり、普通であればgalakuroの方を買っておけば良いです。GG(galakuro gaming)とかって名前でもよく見かけます。非常にシンプルなラインナップ。
「え、そもそもGALAXがOEM元じゃん」って思ったのですが、”共同開発”だから玄人志向も開発”には”関わっているという意味でしょう。
生産は結局GALAXでしょうから。AMDは特に名前がついていません。
RTX・RX何番か決めてるなら、素直にそれを買いましょう。
結局、玄人志向っておすすめ?
個人の意見として、他の廉価メーカー比較で値段が安いならアリです。(中古はトラブルが面倒なのでおすすめしません。)
値段はPalitが基本最安値。次いでZotacと玄人志向。
しかし玄人志向は最近チャットサポートなんかもついてるし、galakuroというブランドを選択すれば3年保証もついてきます。(通常のタイプは1年保証)。
なので、保証の面ではかなり手厚いメーカーに生まれ変わっています。
しかも箱がデカイ!
付属品が色々と入ってます。グラボの支え棒も付属品だとしょぼいやつが多いですが、RGB付きの結構良いやつが同封されてました。
廉価メーカーだから...って甘く見ない方が良いです。
実際に4080買ってみた感想として、わりとおすすめできるメーカーって印象ですね。