RTX4060TiやRTX4060が驚くほど売れていません。それもそのはず。この購買層なら3060Tiを買った方が安いし、十分な性能だからです。7/18に4060Tiの16GB版もでますが、こちらもゴミ疑惑有です。
この記事の結論
- RTX4060Tiか4060無印買うなら3060Tiが安いし十分
- でも3060Tiと同性能ならRX6700XTのが安いし、こっちがおすすめ
- 4060Tiの16GB版も期待できない。この性能だと値段が高い
RTX4060Tiや4060売れない。3060ti性能比較&16GB版ゴミ疑惑

これから発売するRTX4060Ti 16GB版は恐らくRTX3070とどっこいか、ちょい高いくらいでしょう。
60台を比較すると以下のようになります。

この3つをドルで比較した場合、$100ずつ高くなっていきます。なので、本来は15,000円くらいの差額。
4060Ti 8GBは元々7万円ほどだったのですが、速攻で値下がりして6万円付近になりました。
4060Ti 16GB版もなんだかなんだで、7万円台くらいに落ち着くんじゃないでしょうか。
Nvidia公式発表時点では88,000円となっていました。さすがにコスパが悪いです。
まあ一応AIイラストでメモリ特化の使い方ならまだ使い道が出てくるかもしれません。

最安値のメーカーはPalitか玄人志向のものです。
timespy値は4060Ti > RX6700XT > 3060Tiという力関係ですが、最も安いのは6700XTです。

ゲームにもよると思いますが、4KになるとVRAM 8GBしかないRTX勢はガクッと最低FPS値が落ちます。
また、メモリバスが低いと4Kに弱くなります。4060tiは128bitしかありません。
ただし、L2キャッシュが増量されていて、それで補うという形です。
(96MB)infinityはインフィニティキャッシュのことで、AMDが採用しているL3キャッシュの強化版みたいなやつです。
最近のグラボはキャッシュを増やすことで、メモリバスを下げつつも電力消費を抑えていく傾向にあります。
とはいえ、メモリバスはやはり高い数値の方が4Kの性能は強いです。
4060台は、完全にFHDに振り切ったものと考えるべきです。

4060Tiと4060のメリット・デメリット
4060Tiと4060のメリット (3060Ti比較)
- DLSS3.0が使える(FPSをガン上げできる)
- 省電力に長けている
- クロック値が高い
4060Tiと4060のデメリット (3060Ti比較)
- 値段が高い(コスパが悪い)
- VRAMが低い(不足すると動作が安定しない)
- メモリバスが低い(4Kに弱い)
たった一言で済ませるなら、性能に対してコスパが悪い。これに尽きます。
確かに速攻で価格調整が入って少しはマシになりました。
(以前はこれより1万くらい高かった)
また4060Tiは省電力だとか、DLSS3.0が使えるというメリットはあります。
DLSS3.0とは、機械学習によりonにするとFPSをガン上げできるものです。
ver2.0 → 3.0に進化したことで、対応ゲームはFPS値の向上が可能です。

が、FHD用グラボたちなので、元々どれも電力消費は高くないし、DLSS3.0が必須な重たいゲーム・設定はあまり想定していないでしょう。
じゃあ安い3060Ti、AMDまで含めたらRX6700XTのほうが良い選択肢です。
VRAMが12GBあって、メモリバスも192bit。ゲームによっては4Kもいけます。
もしくは4060Tiに同じ6万円台払うなら、性能を1個上にあげて、RX6750XTなんかでいいじゃんって話です。
RTX4060台 ⇒ RTX3060台 ⇒ RX6700台
という二重の意味でいらない子状態なのが4060台ってことになります。
4060Tiと4060は売れないことは発売前から、みんな知ってた

実は値段を別にしても、発売する前からこの二つのモデルが売れないことは分かっていました。
前世代のRTX3060Tiが2080Super相当と言われていたので、ローエンドモデルの購買層からは「うおーすげー!」ってなったものです。
今回の4060TiはRTX3070未満で3060Ti以上という微妙な位置にいます。
4060無印に関しては、なんと同価格帯の3060Tiよりも低いです。(省電力には長けてますがあえて選ぶ意味はないでしょう)
4060Tiは160Wで、これに相当する3070が220W。220Wかけてやっていたことが160Wになったんだから、本来は技術的進化をちゃんとしているんです。ですが購買層的においしい条件ではありません。しかも値段が3060Tiの時より高い。
これに関しては先代の3060Tiが前モデルの80Super超えと優遇されすぎました。
でも4060Tiの性能をこれ以上あげたら4070無印の立場がありません。値下げが早すぎると4060無印の立場がありません。結果4060無印を前倒し、さらに16GB版も早々に出してくることになりました。
かくして4060Tiも4060 8GBも誰も並ばないという現象が発生。特に有名な話が、パソコン工房秋葉原本店ではたった1名しか購入しないという異常事態がおきたわけです。
RTX4060Tiは4Kに向いていない→じゃ3060TiかAMDでいいや論に帰結

そもそもFHD想定。FHDでいいなら3060tiがある。
そこにとどめを刺したのが、VRAMの低さです。
前述のとおり、VRAMが低いと4K時の最低FPS値がガクッと下がります。いわゆるVRAM不足です。
重いシーンになる度、途端にパフォーマンスが落ちるので、これだと使えません。
4000番台になって、「ローエンドでもワンチャン4Kそこそこ遊べるのでは?」と期待した層にはガッカリ感満載になりました。
求められていたのはローエンドでも4Kができること or 3060tiより明確に上の性能があることだったのかもしれません。(まあそうすると4070の居場所がないんですけどね)

同じく4070も当初は売れてませんでしたが、価格が下がったので、RTX3080相当が欲しい人に需要があります。
新品同士なら3080と価格差はあまり違わず、DLSS3.0と省電力が手に入るからです。
この価格帯なら4Kやレイトレのプレイもギリ視野に入るので、DLSS3.0も活きてきます。
でも4kを使えない4060tiや4060台は微妙。さらに機械学習が度外視なら、単純にコスパの良いAMDという選択肢になるわけです。
RTX4000番台それぞれの立ち位置

- 4090 ⇒ 夢か幻
- 4080 ⇒ コスパも悪くないし、4Kぬるぬるだけどさすがにたけえ
- 4070Ti ⇒ コスパ良し。3090相当が手に入る良モデル
- 4070 ⇒ 4Kをなるべく安くやりたい層。
数万で70Ti届くのが悩みどころ - 4060Ti 16GB ⇒ 多分ゴミ
(Stable Diffusionでワンチャンアリ?でも買わんだろ) - 4060Ti 8GB ⇒ ゴミ
- 4060 ⇒ 余裕でゴミ
結局、6700XTでいい。価格相場が崩れた保険に3060Ti

ということで、ローエンド層のおすすめはRX6700XTです。
もともと4060Ti買う予定で、6万円まで予算が許せるって方は、1つ上位の6750XTもアリ。
まあコスパ考えたら、5万円切ってる6700XTが一番良いです。
どのモデルが良いかって話ですが、一番は自分の好きなメーカー。こだわりがないなら、なるべく価格の安いモデルがおすすめです。
冷却性能やブーストクロック値など細かい点は違いますが、おおまかな性能は一緒だからです。
あとはデザインで決めたら良いでしょう。

現状では玄人志向やMSIが最安値なので、こちらがおすすめです。
一応6700XTが第一候補ですが、グラボって価格相場がしょっちゅう変わるので、1万以上差がついてたら3060Tiも検討してください。
なので3060Tiは保険というか、第二候補みたいなもんです。リンクも載せときます。