マザーボードの性能ってどんな影響が出るのか。ケチるとどうなるのか解説します。
この記事の結論
- マザボは性能差を求めるパーツじゃない(例外有)
- BTOでケチられるのは電源とマザボ
- マザボよりグラボに金かけた方がコスパ〇
マザーボードって性能変わらないし、安いので十分?
- 冷却性能
- オーバークロックできるか
- USBの数
- VRMフェーズ
- m.2、sataの数
- wifi、ブルートゥースの有無
上記がマザボの違いによる性能差です。
高いマザボと安いマザボは、見れば一発で分かります。一言で言えば、ごつさが違うのです。
画像左上を見てみると、ヒートシンクの厚さがだいぶ違います。冷却性能に関わってくるので、ここが頑丈だとそれだけ良いマザーボードということになります。
また、CPU周りのVRMフェーズ、つまり回路の数が違います。数が多いと、それだけ高負荷に耐えられ、大量の回路でCPUに電力を送ったり、熱を分散できます。
高いマザーはオーバークロック可、m.2やsataの差せる数も多い傾向にあります。
それになにより、USBの数が違います。
物によってwifiやbluetoothも付属しているので、別途買う必要がありません。
マザボの影響はFPS値にも出るのか
マザボの違いでFPSとかに違いは出るのか。
理論上は出ません。確かに若干の数値の変動は出ますが、測定上の誤差レベルです。
中にはその誤差で違いだという人もいるかもしれませんが、高ければ高いほど性能が出る、という意味ではありません。
CPUは一定の温度を超えると、サーマルスロットリングというのを起こします。これは「温度が限界だから、これ以上はムリ。温度とパフォーマンス下げるね?」というPCからのメッセージです。VRM周りが弱いと発生します。
すると、高いクロック値を維持できず、性能が下がるのです。
なので正確に言うと、マザーは必要十分あればOK、ただし性能不足だとパフォーマンスが落ちるよ、ということです。
例を挙げると、最新世代K付CPUをしょぼいマザボに搭載してオーバークロックしたり、高負荷をかけると、起こりえます。でも普通に使う分にはそこまで気にしなくてもいいです。
また、AMDなんかだと、そもそも発熱の度合いが少ないので、VRMフェーズとか気にしなくていい説もあります。
とりあえず、基本的にはマザボでFPSを伸ばすものじゃありません。
BTOでケチられるのはマザボ
BTOのスペック表見ると、間違いなくマザボはどこのメーカーのどのモデルだとか書いてありません。
これは、見えないところでケチるためです。というか、BTO買う人のほとんどはマザボの違いなんて分かりません。
なので、ケチられるのは大体電源ユニットか、マザボと相場が決まっています。
ただし、Z790とかB660とか番号くらいは書いてあるはずです。
ここを見るとIntelなのかAMDなのか、オーバークロックできるのかそうじゃないのか、って大体わかります。
詳しくは下記の記事を参照してください。
でも10万のマザボとかはいらない
では、マザボは高級品を買った方が良いのか、別にそんなことありません。
強いて言うなら、必要十分あれば良いです。最近はマザボも高騰化して10万円のやつとか出てきましたが、これにお金をかけるなら、もっと高いグラボ買った方が分かりやすく性能が上がります。満足度も高いです。
PCパーツの優先度は、グラボ、CPU、マザボ、メモリの順です。メモリはどれ使ったって、ほとんど一緒なので、優先度は低い。グラボとCPUは性能にモロ影響が出るので、優先度は高いです。
マザボは性能差というより、使い勝手に影響が出ます。なので、中くらいですね。
おすすめのマザボ
コスパモデル
ASUS TUF Gaming B660
コスパ最強のB660です。Intel14世代でもbiosアップデートすれば使えます。
マザボは4大メーカーで、ASUSは一度も壊れたことありません。個人感ですが、僕の中ではASUS神話は続いています。
本当に最低限のUSBしかついていないですが、外付けとかで増設もできます。
まあ安いマザボ買って後で必要になるなら最初から良いやつ買っとけって話ですが、初期投資を抑えたいとか、使うか分かんないんなら、B660のTUFは非常に堅実な選択肢になるでしょう。安いし。
ハイエンド機
ASRock マザーボード Z790 LiveMixer Intel
ASRockマザボ上位版であるSteel Legendのさらに上位モデルであるlive mixerです。
USB数が素晴らしいし、デザインもめちゃカッコイイです。
他にもコンデンサが非常に良いものが使われていたり、ゲーム配信者用のポートがあったりと機能も満載。
ただし高い。そして最もデメリットなのが高いくせにwifiとbluetoothがついてません。なのでUSB式でもいいので後付けする必要があります。
マザボはこんな高いやつじゃなくて全然いいんですが、僕は動画編集するので、良いやつ買いました。配信するとか仕事で使うとかなら、候補になります。
ASRock マザーボード Z790 Steel Legend WiFi Intel
価格的にも拡張性的にも一番おすすめのハイエンドマザボ。MSIのMPGなんかも候補だったけど、こっちの方が1万円くらい安かったので満足。
白いヒョウ柄?みたないデザインもカッコ良いです。
価格的・機能・デザイン的にはハイエンド欲しい人、万人におすすめできるマザボです。