トラックボールといえば、未だ飛び道具的な位置にいます。むしろ万人が最初に使うべきマウスと言えます。
この記事の結論
- 最大のメリットは腱鞘炎に効くこと
- 絵を描くわけじゃないなら作業はトラックボールでいい
- エクセルも全然いける。けど何か月か練習は必要
トラックボールは変人用じゃない
最初に言うべきは、トラックボールはもはや標準のマウスにして良いレベルのものだということです。
なぜなら、絵を描くとかFPSをするとか以外で通常のマウスを使うメリットがほぼありません。
無駄に手や手首を消耗するだけです。
トラックボール最大のメリットというのが、ドケルバン病、いわゆる腱鞘炎(けんしょうえん)に有効だということ。
通常のマウスは肘を動かしてコロコロしますが、人間って次第に面倒になって手首だけで動かすようになります。この動作を何万回と繰り返すと、手首に多大な負担がかかり、果ては手が痛いという現象に見舞われるのです。
一方、トラックボールは手を動かしません。動かすのは指だけです。使い始めこそ親指と人差し指の付け根が筋肉痛だ、みたいなことになりますが、次第に力が抜けてどこも不調を抱えなくなります。
ということは、普通のマウスと同じように操作できれば、負担面で全目線トラックボールでいいじゃんとなるわけです。
じゃあ、通常マウス同様に作業できるか。"特化した用途以外ならOK"というのが答えになります。
トラックボールが向いてない作業
- イラスト
- FPS
主にこの二つは向いてません。
トラックボールは線をなぞるような動きはやりづらく、またこの地点でピタッと止めるような作業は向いていません。
じゃあ繊細な作業は無理なのかというとそんなことはなく、エクセルなんか資料作りは普通に可能です。ただしピクセルレベルでほとんど狂いなく何かをやるってなると、難しいです。
例えば、普通のマウスとトラックボール両方で真っすぐな線を引けと言われても、トラックボールは絶対に真っすぐ引けません。当たり前の話で、動かす部分が球体になっているので、こいつを左から右に正確に動かすのは困難です。
一方でエクセルで言うところのA1からG4に動かすとか、その過程でどこを通っても良いって場合、指でチョロンと触って、非常に楽に動かすことができます。
ここ一点って止め方は難しい一方で、慣れれば普通のマウスよりも少ない負担でセルレベルの空間には止めることができます。
おすすめのトラックボールマウス
ProtoArc トラックボールマウス
名作マウスlogicool M575のパチモンマウスです。しかしパチモンといえど侮るなかれ。実質安くて上位互換品です。
logicoolで1万いくらの上位品にしかついていない角度調整機能があり、DPI切替やRGB、静穏クリック、type-c充電など機能が盛りだくさんです。
実際、いらない機能も多いのですが、本家より安い値段で機能がん積みなこと考えると、ほぼ買わない理由がありません。僕も現在はlogicoolじゃなくて、こっちのマウス使ってます。静穏で動画撮るとき音が入らないし、電池交換の手間がないので。
難点はボールの滑りが少し悪いこと。なので今は本家logicoolのボールをProtoArcにはめて使ってます。(これがサイズもばっちり)
ロジクール ワイヤレスマウス トラックボールM575GR ☆☆☆
トラックボールマウスの原点となった商品です。
最近はトラックボール式も色々ありますが、最も無難な形のロジクールが一番手に馴染むでしょう。
ただ、穴にゴミが溜まってくると感度が悪くなるので、時々ティッシュで掃除する必要があります。
5秒で済むので手間ってほどでもないですけどね。
余談ですが、左利きの人でも使えます。僕は右利きですが、遊んでいるうちに左でも使えるようになりました。それでも心配ならエレコムの左利き用を買いましょう。
エレコム トラックボールマウス M-HT1DRXBK
手が大きい人用のトラックボールです。おすすめしといてなんですが、僕はあまり合いませんでした。
ただし、ロジクールのM575より多ボタン&大きめなので、手が大きい人やマルチタスク的な使い方をする人は向いてるんだと思います。実際、評判も結構良いです。
まあ初めて使うとかなら、もうちょっと簡素なタイプのほうが良いとは思いますが。