新型ipad発売しました。薄型軽量好きにはたまらないガジェットです。
ですがM4はどれほどすごいのか、M3 MacbookやiPhoneなどとも比較検証してみました。
超薄い!超軽い!外観は素晴らしい
今回のiPadで最も注目されているのが軽さと薄さです。
小銭5~6枚くらい手に取ってみてください。そのくらいの薄さです。マジで薄い。
手に持っても、13インチの大型タブレットを持っている感覚がなく、その辺の板切れを持っているような感覚(誉め言葉)。
13インチ系iPadのサイズ (Wifiモデル)
M4 Pro | M2 Pro | M2 Air | |
---|---|---|---|
高さ | 281.6 mm | 280.6 mm | 280.6 mm |
幅 | 215.5 mm | 214.9 mm | 214.9 mm |
厚さ | 5.1 mm | 6.4 mm | 6.1 mm |
重さ | 579 g | 682g | 617 g |
前モデル12.9インチのProが682gだったので、実に100gほど軽くなっています。また今回ProはAirより軽く、薄くなってます。
今までなら性能のPro、軽さのAirだったのですが...Airはただの劣化版になりました。
しかも置きっぱだったり、ペン使ったりする人。Airは指紋認証なので、煩わしいと思います。Proは顔認証。しかも今回カメラが横についたため、指で隠れたり変にのぞき込んで認証することもなくなりました。
てことで今回僕はProの方を購入。一番安価なモデルでも驚異の20万越え。
きょえー、たっけーっ!って思うじゃないですか。現に買った僕も思ってます。価格には全く納得していません。
だってMacbook Airよりも高いってなんじゃそりゃ。
さらに、付属品はしょぼくて20W充電です。え?せめて30Wじゃないの?これ20万円なんだけど?って思いました。
ただし、単なる劣化版のAirを買うのも気が引ける。コスパmaxの無印(10世代)はApple Pencil(第一世代)しか使えずマグネットで充電できないため、ペンの充電方式に問題がある。Miniは画面が小さい。
で、結局Proの購入に至ったわけです。このへんApple側も狙ってる気配ありまして、今回全くAirを買わせようって気がありません。
13インチMacbook Airと合わせると、サイズ感的にもサブモニターとして見やすい。
単純に漫画見たり、動画見たりするだけでも13インチあると迫力あるし、軽いと便利ですね。
M3やA17 Proとベンチマークを比べてみた
Geekbench 6
M4 Pro | M2 Pro | |
---|---|---|
CPU シングル | 3762 | 2542 |
CPU マルチ | 13302 | 9642 |
GPU | 53783 | 45428 |
M2持ってないんで、参考としてGeekbench公式の値が書いてあります。
ふーん、って感じでしょう。というか前世代より高いの当たり前。
タブレット同士で比べてもイマイチ立ち位置が分かりずらいので、MacやiPhoneとどれだけ距離があるのか検証してみました。
僕が使っているのはiPad 256GB CPU 9コア(P3 E6) GPU 10コアです。
3D Mark WL EX
M4 iPad Pro | iPhone 15 Pro | |
---|---|---|
最高スコア | 8504 | 4171 |
最低スコア | 6338 | 2532 |
安定率 | 74.5% | 60.7% |
バッテリー | 5%消費 | 5%消費 |
FPS | 25-63FPS | 10-31FPS |
サイズ的に対等な勝負じゃないわけですが、FPS値が倍くらい出てます。なぜ音ゲーガチ勢とかがiPad使うか良く分かるでしょう。
一方、普通にゲームやるだけならiPhone15 Proで十分快適なはず。こんなスペックどうやってゲームに生かせば良いか分かりません。
それからM4とM3の比較です。PCとタブレットでやはり同じ条件下ではないですが、単純な興味としての結果。
3D Mark WL EX
M4 iPad Pro | M3 Mac Air | |
---|---|---|
最高スコア | 8504 | 7753 |
最低スコア | 6338 | 4168 |
安定率 | 74.5% | 53.8% |
FPS | 25-63FPS | 15-60FPS |
比較はMacbook Air M3 (CPU 8コアとGPU 10コア)。13インチ同士の戦い。
ベンチマーク上なら順当に進化したという感じ。
M3 iPadがないので厳密には違いますが、M4はM3からきちんと進化しているようです。
それにしても、最新チップをMacではなくiPadに先行して積んでくるあたり、Appleがいかに今回のiPadに力を入れてるかが分かります。
使い勝手最高だがオーバースペック
M4ですが、はっきり言って、ほとんどの人にオーバースペックです。M1あれば十分。
僕の用途としては動画・画像編集・イラスト(の練習)やロゴ作り、動画視聴など。
動画編集はiPad使って出力する意味ではなく、ソニーのカメラと連携して撮影中の映像をでかい画面で見るためです。
色々やりますが、それでもやっぱオーバースペック感あります。別に10万くらいのiPad Airでも十分でしょうし。
とはいえ、直近のiPad持ってない人、そんで色々やる人なら将来性含めやっぱ良い商品です。
一方で、すでにM1クラスを持ってる人は買い替える必要ないです。
買うならきちんと何に使うか明確にしましょう。そのうえで過剰なスペックと値段分は自分の物欲を満足させるためだと理解が必要です。
余談ですが、Face IDは今回もなぜかiPadだけマスク認証しないらしいです。僕は外で使わないし、今はマスクつける機会もないのでいいんですが、iPhoneで出来ることがなぜできないのか謎です。
Apple Pencil Proの書き心地
僕は今までサードパーティー製しか使ったことないので、前モデルとどう違うかは分かりません。
ただ、やはり純正はかなり追従性が良いです。互換品は中には若干ですが追従性で劣るものも多いので、このへん純正は使いやすいです。
また、ダブルタップでペンと消しゴムを切り替えられたりするのも便利。
今回追加されたのは、以下の4つの機能。
- バレルロール
- スクイーズ
- 触覚フィードバック
- 「探す」対応
スクイーズや触覚フィードバックは特に良い機能だと思います。
ぎゅっと握ると、ペンの選択が容易にできるスクイーズ。ダブルタップしたときなどに振動で切り替わりを知らせてくれるのが、触覚フィードバックです。
特に触覚フィードバックは「え?純正って今までなかったの?」ていうレベル。ないと、今消しゴムになってるのかどうか、たまに分からないんですよね。
とはいえ、慣れてしまえば基本的な使い心地は変わらないはず。今回一番の失敗だったと思うのは、まさしくこのApple Pencil Proで、第二世代のペンは新型iPad ProやAirでは使えないことです。
つまり、すでに持ってる人は買いなおさないといけない。僕は純正買うの初めてなんで全然いいですが、熱心なAppleファンからしたら「はあ?なんで使えないの?別に第二世代でいいんだけど」って思うのが普通でしょう。
新型に変えようと思ってた人も、アクセサリ買いなおしを嫌って買わない人もいるんじゃないでしょうか。
ケース・スタンド選び(イラストや動画視聴用)
はっきり言って、Magic Keyboard高すぎです。5万はやばい。
なので別を探した結果、ESRが良いのを出してました。
9段階まで角度調整可。もちろんPencilもマグネットでくっつけられます。
このケースの最大の利点は大きい角度で6段階、小さい角度で3段階調節できることです。
ペンで書き込むならこの角度。この小さい角度が欲しいんですよね。
スタンド式は書き込むのに向いてません。
あとは使わない時に大きな角度で立てかけておけばOK。
僕みたいに持ち運びとかしないし、文字入力もしない、かつイラストやAdobeソフト系で使いたい人向けのケースです。
iPadの選び方
当たり前ですが、無印iPadは最もコスパが良いです。
しかしサイズとかペン使ったりとか、色々考慮すると別のiPadを選ぶことになるでしょう。僕の感想は以下。
- 無印 → ゲーム・動画視聴用
- mini → 通学・通勤用
- Air → イラスト・クリエイター用途(予算少)
- Pro → イラスト・クリエイター用途
性能面で不足することないので、遊び用なら無印で十分。ただ前述のとおりApple Pencilは第一世代のみ。ペンをマグネットで充電できないので使い勝手が悪すぎます。
なので、通学通勤の人にはMini。軽いしApple Pencil第二世代も使えます。ただし画面が小さいのでクリエイター用途に向きません。
そこでAirかProですが、今のAirは単に予算が少ない人用であって、性能的には何もメリットがありません。
iPad Proはもはや一般層が買う物じゃない
なんか発売日当日にLabiいったんですが、前日に発売したPixel8aばかり宣伝されてました。
各量販店やキャリアがPixel売れ売れ言われているとはいえ、あまりにも扱いが小さかったです。もうこんな高いiPad誰も買わねーよって空気なんでしょうね。
価格が高すぎて一般層向けじゃないため、よくProはクリエイター向けだ...という決まり文句があります。が、もはやクリエイターの性能や価格すら飛び越えてるんじゃ…?と思わされます。
いまやiPad Proは多少ロマン含めて買う物、という感じ。
ある程度無駄遣いするのが好きで最新のものが欲しい!って人はiPad Proをぜひ試してみましょう。
リアル路線の人は素直に型落ちや無印買った方が満足度が高いでしょう。