マザーボード購入時、TUF、PRIME、ROGという用語をみなさん見たことがありませんか。これはASUSの製品についたランクと用途別の表記です。何が違うのか、比較していきます。
ROG TUF PRIMEの違い。ASUSマザーボードの見分け方
ROG PRIME TUFのランク付け
価格帯ランク
ROG MAXIMUS、ROG CROSSHAIR > ROG STRIX >PRIME >= TUF
実はグラフィックボードも似た表記があります。
例えばRTX3070でもROGとかTUFとか、さらにメーカーの違いで表記も異なります。
BTOで最新版が組まれているように見えても、実際は安いメーカーや安いモデルが使われている場合もあります。
ROG TUF PRIME それぞれの特徴
Z790 DDR5 ATX版 比較
ROG MAXIMUS | ROG STRIX | PRIME | TUF | |
---|---|---|---|---|
16X | 3 | 3 | 2 | 2 |
4X | - | - | 1 | 1 |
1X | - | 1 | 2 | 2 |
SATA | 6 | 4 | 4 | 4 |
M.2 | 3 | 4 | 4 | 4 |
VRM | 20+1 | 16+1 | 16+1 | 16+1 |
S/PDIF | 〇 | 〇 | - | 〇 |
オーディオ | Realtek ALC4080 | Realtek ALC4080 | Realtek S1220A | Realtek S1220A |
USB | USB3.2 Gen2 Type-Ax5/Type-Cx1 USB3.2 Gen1 Type-Ax4 USB Type-C(Thunderbolt 4)x2 | USB3.2 Gen2x2 Type-Cx1 USB3.2 Gen2 Type-Ax2/Type-Cx1 USB3.2 Gen1 Type-Ax4 USB2.0x4 | USB3.2 Gen2x2 Type-Cx1 USB3.2 Gen2 Type-Ax2/Type-Cx1 USB3.2 Gen1 Type-Ax4 | USB3.2 Gen2x2 Type-Cx1 USB3.2 Gen2 Type-Ax2/Type-Cx1 USB3.2 Gen1 Type-Ax4 |
ROG MAXIMUS&ROG CROSSHAIR
これが最上位モデルです。
ガチゲーマーなら候補として考えても良いかもしれません。
僕のガチゲーマーの分類は何かというと、大会クラスの人。
性能的に言えば、オーバークロックするかどうかです。
Intel製CPUは語尾に「K」がついているものがオーバークロック可能です。
オーバークロックとは?
クロックという処理の信号の速さ(Hz)を高めて、より早い処理性能を達成できるものです。
処理の速さはHzという単位を見ると分かります。
個人的には上位モデルCPUの処理速度ならあまり必要ないと思っています。
また、保証の対象外で自己責任。実用性がちょっと乏しく難易度が高いです。
ROG STRIX
最上位ではないものの、充分高いスペックを誇ります。
あと、ライティングを求めるならこのモデルです。
PRIME
この辺りから一般層向けになります。
汎用性が高いと言われるのがPRIME。
汎用性とか万能とか何だよって話ですが、差せるスロット数が多かったりします。
特にゲームに特化するか分からない。様々な用途が予想される。など無難に選択されます。
主力製品の価格帯としては2万円台くらいです。
PRIMEも「-P」とか「-A」とか色々ありますが、製品によってスペックが多岐に渡り過ぎるので今回は省きます。
TUF
PRIMEとそこまで値段が変わりません。
ASUSの位置づけとしては一応PRIMEより下ですが、同じくらいな印象です。
PRIMEとの違いは少なくともゲーム向けということです。
ゲームに必要なVRM強度が高いと言われています。
(VRMは電力供給や冷却性能に関係する用語です)
なので、汎用性のPRIMEに対し、耐久性が高い位置づけとなります。
ちなみにコスパ重視、ゲームそこそこ、4k動画編集などの用途で、僕は以前これを使っています。
Intel第12世代は600番台のマザーボードが必要 Z670 H670 B660の違い
同じマザーボードでも価格帯のランクが存在します。
マザーボード別ランク
Z670 > H670 > B660
Z790 > B760
ランクによってスロットの数が違ったり、高度な性能を誇ったりします。
モデル | 内容 |
---|---|
~X | 語尾に「X」が付く超高性能CPU対応型 |
Z~ | オーバークロック可能型 |
H70が付く | 一般的な価格型 |
Bが付く | コスパ追及型 |
H10が付く | 最も安価型 |
CPUが12~14世代(12000番台~14000番台)のものは、マザーボード600~700番台が使用できます。
その他購入時の注意
・電源
その他電源の種類がATX、Mini ATX、Micro ATX、ITX等あります。
マザーボードと合致する電源を買いましょう。
・メモリ
メモリがDDR4かDDR5かも確認が必要です。
マザーボードがDDR5用だった場合、DDR4の互換性はありません。
一般層ならPRIMEかTUFで充分。第13世代も600番台は使用可能
ガチなゲーマーやデザイナーでなければマザーボードにお金をかけるのはおすすめしません。
それよりもグラフィックボードやSSDにお金をかけた方がコスパが上がるからです。
嬉しいことにマザーボード600番台は13~14世代CPUも使用できるので、今買っても問題ありません。