AMDグラボ専門にPowerColorがあります。実は買ってはいけないグラボか?とちょっと評判があります。なぜなら、とあるデータでRMA
(返品保証率)が高いからです。
この記事の結論
- RMA率のデータを信じるなら選択肢に入れる必要はない
- 玄人志向のOEM元なので、品質は同社と同じはず
- サポートはメールのみ。気にするならおすすめしない
- 型落ち品ならかなり安い。コスパ目的なら良いチョイス
PowerColorグラボ評判と性能 買ってはいけないメーカーか?
PowerColorのRMA率(返品保証率)
これはドイツの有名小売店から弾き出されたRMA率です。
5000シリーズでのRMA率はPowerColorが最も高い6です。MSIなどのおよそ3倍。
このデータには2つ懸念点があって、複数データ検証されていないこと、それからデータの古い5000シリーズなことです。
当たり前ですが、データは複数の検証ソースを参照すべきです。
また、5000と6000では状況が異なっている可能性があります。
そのため、データのみを信じるなら買ってはいけないグラボになりますが、妄信するのもいかがかと。
個人的に、価格差が他メーカーに比べてそれなりにお得であれば買います。同じならあえて選択する意味はないと思っています。
玄人志向のOEM元。同社と品質は同じはず
玄人志向は同じグラボメーカーです。
しかし玄人志向は生産元を持っていません。そこでOEM製品として売り出しています。
OEMとは
製造メーカーが他社ブランドの製品を製造すること。
生産側(ここではPowerColor)は玄人志向の受注を受けてグラボを生産→玄人志向が販売する。
販売側は工場等を持たずに自社ブランドを展開できる。
玄人志向のグラボでNvidiaはGalax社、AMDはPowerColorが生産していると言われています。
つまり、PowerColorの品質は玄人志向と同レベルとなるはずです。
「はず」と答えているのはOEM先はコストにより変更されることもあるためです。
もし過去に玄人志向のグラボで満足した人なら、PowerColorへの信用も高くなります。
サポートの品質はメールのみ。個人的に頼みたくない雰囲気
グラボの品質だけでなく、サポートレベルも玄人志向と同じです。(2019年に玄人志向もメールサポートを始めました)
しかし玄人志向以上にPowerColorのサポートは正直あまり頼みにしたくない系です。
こうした句読点が「、」「。」ではなく「﹅」「◯」とど真ん中なのは中国語フォント入力の名残です。(僕も以前台湾いたのでよくありました)。
今時MicrosoftやらDellやら有名メーカーのサポートが外国人なのはめずらしくありません。
が、この手の会社は中国や台湾の会社で現地人しかいないサポートが多く、品質が低い傾向があります。中華あるあるですが、個人的にあんまりお世話になりたくありません。
(言っておきますがpowercolorはどうか知りません)
グラボの種類 Red Devil、Red Dragon、Finghter
PowerColorにはAXRXシリーズと呼ばれるAMDグラボを展開しています。
グレードは無印<Fighter<Red Dragon(下位モデルはHellhound)<Red Devilの順です。
それぞれ悪魔やら狼やらが象られていて、黒と赤が基調となっています。
RX6800 RX 6800 AMD Radeon 16GB GDDR6比較
無印 | Fighter | Red Dragon | Red Devil | |
---|---|---|---|---|
クロック(OC) | 1815MHz | 1925MHz | 1950MHz | 1980MHz |
ブーストクロック(OC) | 2150MHz | 2155MHz | 2170MHz | 2190MHz |
クロック(STD) | -(記載なし) | 1815MHz | 1905MHz | 1905MHz |
ブーストクロック(STD) | -(記載なし) | 2105MHz | 2140MHz | 2140MHz |
コネクタ | 1 x HDMI 2.1 , 2 x DisplayPort 1.4, 1 x USB-C | 1 x HDMI 2.1 , 3 x DisplayPort 1.4 | 1 x HDMI 2.1 , 3 x DisplayPort 1.4 | 1 x HDMI 2.1 , 3 x DisplayPort 1.4 |
寸法 | 266.75mm*119.75mm*39.75mm | 300mm*120mm*50 mm | 310mm*135mm*54 mm | 320mm*135mm*62 mm |
最小電力要件 | 650W | 650W | 650W | 750W |
Red Devil
メーカー最上位グレードのグラボです。
血文字のようなフォントが刻まれています。
通常クロック、ブーストクロックともに最高数値です。
Red Dragon
Red Devilと比べ、OCクロックが若干低いだけです。
使い勝手と性能どちらも求める場合は良いチョイスと言えるでしょう。
Fighter
OC、スタンダード、ともにクロック数が下がります。
上位2つに比べると性能面の見劣りが明確です。
このライン辺りからメーカーの廉価モデルに位置します。
PowerColor 無印
一番下のモデルです。最も価格が低いので、予算に余裕がなければ候補になります。
結構がっつりとクロック数が下がっています。
代わりに、なぜかtype-Cが使えます。
無印は性能の割にかなり安いです。コスパ目的なら良い選択肢になります。
また、サイズもかなり小型化しているので、低予算・小型グラボを選ぶ人向けと言えるでしょう。
Hellhound ホワイトとサクラエディション
Hellhoundには黒と白があります。白版がカッコ良いです。
他にもサクラエディションと呼ばれる特別仕様もあります。
ただし生産台数が少ないからか相場での価格は高いです。
コスパは悪いのでロマン仕様かもしれません。
安ければ検討、値段が同じならあえて選ぶ必要はないメーカー
個人の意見ですが、値段が同等なら別のメーカーを選びます。
デザイン・サポート・ブランド力は微妙な立ち位置です。
一方で型落ち品はかなり安いです。
コスパ重視ならNvidiaより廉価なAMD、その中でもPowerColorという選択肢も充分アリです。