RX7800はミドル帯ではメモリ多めで結構良いグラボです。メーカー比較どれが良いか、対抗馬のRTX4070比較どっちを選ぶか解説します。
この記事の結論
メーカー比較なら以下のモデルがおすすめです。色々データを出していくので、参照してみてください。
- 冷却 → ASUS TUF OC
- 安さ → Gigabyte Gaming OC
- バランス → ASRock Phamtom Gaming(PG)
RX7800XTのスペックと立ち位置
GPU | TimeSpy | VRAM | TDP |
---|---|---|---|
RX 7900 XT | 26503 | 20GB | 300W |
RTX 4070 Ti | 22803 | 12GB | 285W |
RX 7800 XT | 19111 | 16GB | 263W |
RX 6800 XT | 18662 | 16GB | 300W |
RTX 4070 | 17912 | 12GB | 200W |
RX 7700 XT | 16747 | 12GB | 245W |
7800XTの立ち位置は、4070Tiと4070の中間、旧世代の6800XTと同等くらいです。対抗馬はRTX4070となります。
使用目的はWQHDになると思います。といっても、軽いゲームなら4Kもいけます。
実は素の性能は6800XTとそんな大差ありません。ただ、6800は現在在庫も少ない上、7800はアーキテクチャがRDNA 3.0に進化していてレイトレ性能が強いです。価格も大体同じなので、7800XTを買いましょう。
RX7800XTメーカー比較のおすすめ
どのメーカーが良いかって比較は、発熱・ノイズのデータがあります。性能自体はメーカー差が大きくあるわけではないので、自分の用途に沿ったものを選びましょう。
データは2つあります。グレーアウトされているのは日本未発売です。
データ1
(出典: https://www.techpowerup.com/)
(Q = 静音モード)
発熱の観点から言うと、ASUSのTUFが最も良い数値です。
静音性では検証されたモデルの中だとPower Colorが最も静か。次にSapphire。
価格ではASRockが一番安いです。もっと安いのが後述するGigabyteのGamingとなります。
実は7800XTはファンが2連と3連版があって、2連だと8万円台で買えます。ファンが少ないとそれだけ冷却性のが落ちます。
もし上記を見てそれほど関心がない人なら、安いモデルを買う選択肢が一番良いかもしれません。
データ2
データ2ではGagabiyteのGamingモデルが加わってます。
データ1とそれほど同一モデルによる数値の乖離がないため、合わせて見れる情報だと思います。
で、最も安いGigabyteですが、冷却性能では先ほどトップだったASUSのTUF並みかちょっと下という感じです。価格も一番安い。
じゃあ、買いだ!というのはちょっと早くて、実は騒音が問題です。41dBと他のモデルより飛びぬけて高い数値なのです。
静音性の高いQ Biosにすると今度は冷却も騒音もどっちつかずで、使い物になりません。
なので、価格・冷却性能だけを取るならGigabyte、静音性を取るならASUS TUF、バランスをとるならASRock あたりがチョイス先になります。
もちろん、データがないだけで、ここに載ってないグラボで安いやつを選んでも良いでしょう。
(データ2 出典: https://www.kitguru.net/)
- 冷却 → ASUS TUF OC
- 安さ → Gigabyte Gaming OC
- バランス → ASRock Phamtom Gaming(PG)
RX7800XTとRTX4070比較どっちがおすすめか
スペック比較
RX 7800 XT | RTX 4070 | |
---|---|---|
プロセッサ | 3,840基 | 5,888基 |
ゲームクロック | 2,124MHz | 1920 MHz |
ブーストクロック | 2,430MHz | 2480 MHz |
メモリ | 16GB | 12GB |
メモリバス | 256bit | 192bit |
TDP | 263W | 200W |
現在のところ、全体的な価格は7800XTの方がちょっと高いです。ただしメモリ数やメモリバスが高いことも考えると、十分価格差の価値はあります。
メモリバスが大きいと4Kで有利です。FHDなんかではあまり変わりませんが、高画質になるほど差が出てきます。4Kは大量のデータを必要とするので、広い通り道があるというイメージですね。
また、レイトレ性能やゲームによってはRTXの方が良いです。電力効率も長けています。
FPS値の違い
レイトレ&FSR2 or DLSS2有
まず、レイトレが入るとRTXの方が優勢です。ここでは平等にするためFSR2とDLSS2になっていますが、4070はDLSS3が使えるので、もっとFPS値は伸びます。
DLSSとかFSRは機械学習の事で、簡単に言えばこれをonするとFPS値が上がります。この技術はNvidiaが先行しているので、AMDの方が分が悪いです。
FSR3も最近導入されたので、ゲームが対応していけば徐々に差はなくなっていくでしょう。
また、FSR3が遅れている代わりに、AMDではHYPR-RXという機能が使えます。FSRと一緒に使うこともできるので、ハマればかなりFPSの向上が見込めます。
- 「Radeon Boost」→解像度調整によるFPS向上
- 「Radeon Super Resolution」(RSR)→ アップスケーリング技術
- 「Anti-Lag」→ 遅延抑制
これらはドライバー適用です。つまり、ゲームが対応してなくても使えるということ。
難点として、まだまだバグがあったり、安定してなかったりする面があります。
レイトレ無+FSR or DLSS無
レイトレも機械学習もない素の状態だとRX7800XTが優勢です。
Witcher3のようにゲームによっては4070が勝ってる場合もありますけどね。
13のゲームの平均値を出した場合でも7800XTの方が高い性能を誇っています。といっても元々7800XTの方が高価格な傾向があるので、価格差なりといったかんじかもしれません。
構成: AMD Ryzen 7 7700X, MSI MPG X670E Carbon, Corsair Vengeance RGB DDR5-6000MHz
出典: https://thepcenthusiast.com/radeon-rx-7800-xt-vs-geforce-rtx-4070/
メリット・デメリット
- 単純性能 → 7800XT
- レイトレ → 4070
- AIイラスト → 4070
- 省電 → 4070
4070は重いゲームでレイトレやるのは向いてないんですが、7800XTよりは良い数値が出ます。
ゲームもやるし色んな機能使いたいってことであれば、総合的にRTXの方が良いと思います。
AIイラストの数値ははNvidiaが優勢。かつメモリが多い方が良いです。というかメモリはあればあるほどいいですAIイラストは。
別にレイトレ要らんし多くのゲームでFPSだけだせれば良いって人は7800XTを選択することになるでしょう。
RX7800XTのcpu組み合わせのボトルネック
組み合わせるCPUは何が良いのか。
ボトルネックというCPUとGPUを掛け合わせたときに、どちらかが足を引っ張らないかという目安があります。
4K基準で言うと、Ryzen5700以上、Core i5 13400以上なら大丈夫です。
この赤枠で囲われているところですね。
一応WQHDとかだとまた違うんですけど、求められるCPUが高くなりすぎるので、目安として考えてください。
結論
- 冷却 → ASUS TUF OC
- 安さ → Gigabyte Gaming OC
- バランス → ASRock Phamtom Gaming(PG)
これはRTX4070もそうなんですが、2ファンモデルが良い人はもっと安く買えます。(これより上のモデルが3連しかない)
ただしサイズ的に問題ないなら3ファンの方がメリットは大きいです。全開で回したら別だけど、回転数が落ちるので音も静かになります。冷却性能にも長けています。
今のところASRock、SAPPHIRが販売しているようです。
その辺検討したうえで購入しましょう。