アイリスオーヤマの10万円くらいで買える格安ドラム式洗濯機を買ってみました。安いし買ってはいけないやつなんじゃ...と思うかもですが普通に使えます。一方明確にデメリットもある商品なので、そこを許容できるかが問題になります。
この記事の結論
- 安いけど有名メーカー同様普通に使える
- 自動洗剤機能は手入れが面倒なら不要
- 騒音と洗濯時間、サポートがネック
格安ドラム式アイリスオーヤマ CDK842。買ってはいけないのか
アイリスオーヤマのドラム式で最も安いエントリーモデルがCDK842。なんと約10万円。
一般的にドラム式は15、16万くらいかかるので、破格の安さです。
洗濯容量 | 8 kg |
乾燥容量 | 4 kg |
標準コース目安時間 (洗濯時/洗濯乾燥時) | 51/261 分 |
騒音レベル (洗濯時/脱水時/乾燥時) | 42/52/45 dB |
一応ドラム式の容量の説明すると、一人暮らしなら週1洗濯で乾燥4~5kgあれば十分です。
このモデルだと8kg洗濯できるけど、乾燥までするなら入るのは半分の4kgまでだよ、という話。高いモデルだと容量も増えますが、この辺必要な分量を選びましょう。子供のいる一般家庭だと12Kg・6Kgあたりが多いんじゃないかと。
使い方は他の洗濯機と同じで、洗濯・乾燥・洗濯乾燥を選び、あとは時間を押して回せばOK。
洗濯後はふかふかの状態で中に入ってます。干す手間を省けるのはドラム式最大のメリットですね。
縦型乾燥付きとかもありますけど、結局あんまり乾いてないって問題があるので、乾燥付きならドラム式が無難です。
騒音と洗濯時間がネック
ドラム式のデメリットと言えば以下。
- 値段が高い
- 設置場所を取る
- 騒音
- 洗濯時間が長い
このうちアイリスオーヤマのCDK842は騒音と洗濯時間が問題です。
騒音は普通にうるさい
まず騒音。脱水時がうるさいのもそうだし、振動が結構すごい。隣の部屋にいても普通に揺れます。
他メーカーの一人暮らし用と比べるとこんな感じ。(値段は価格.com 25/01/18時点)
アイリス CDK842 98,000円
シャープ ES-S7H-L 118,799円
日立 BD-SG110HL ¥149,990
洗濯 | 脱水 | 乾燥 | |
---|---|---|---|
アイリス | 42 | 52 | 45 |
シャープ | 24 | 39 | 36 |
日立 | 34 | 37 | 48 |
ぱっと見で分かる通り、アイリスは全体的にうるさいんですよね。特に脱水時。脱水って時間で言うと10分くらいなんですけど、中々の騒音です。あと振動も隣の部屋にいても普通に揺れます。体感震度2くらい。
まあ、こういうのって慣れな部分もあるので、そのうち気にならなくなります。うちの猫も振動あっても普通に寝てますし。
問題は下の階にどれだけ響くかって話。実際に下行って体験したことないので分かりませんが、壁の薄い軽量鉄骨とかだと夜遅くは控えたくなるレベル。
騒音対策のゴムマットとかありますが、正直絶大な効果があるわけでもないので。おまじない程度に置きたい方は設置時に業者の人に頼みましょう。80kgくらいあるので、あとで自分で動かすのは大変。
一応騒音に関しては各家庭で間取りとか壁の薄さとか違うので断言しずらいですが、心配な人はアイリスは候補から外しても良いかもしれません。
洗濯時間が長い
洗濯時間も有名メーカーと比べると長いです。
洗濯 | 乾燥 | |
---|---|---|
アイリス | 51分 | 261分 |
シャープ | 44分 | 170分 |
日立 | 45分 | 145分 |
特に乾燥が長いです。え?まだやってたの?って思うことあります。
別に放置だからいいですけど、しょっちゅう洗濯する人は少し煩わしいかもしれません。
洗濯乾燥は標準とすすぎ一回のモードがあるんですが、標準だと全部合わせて7~8時間くらいやってるときもあります。
これも気になる人は別メーカー買った方がいいです。
その他の細かい問題
- 電話サポートは出ない
- 左開きのみ
- デフォルト設定は"洗濯"
その他気になった点ですが、まずアイリスオーヤマのサポート。電話サポートがありますけど、絶対に出ません。
出るかもしれないけど、少なくとも僕は出たことありません。
なので、メールサポートが前提になります。まあ、このへん他のメーカーも似たようなもんなんですが、洗濯機関係はマジで問い合わせに時間がかかるのでメール投げた方が手っ取り早いです。
それから製品は左開きのみ。うちの間取り的には右開きが良かったんですが、ここはまあ妥協できるポイント。
また、デフォルトで”洗濯”が設定されていて、たまに"洗濯乾燥"を押し忘れることがあります。もしかしたら設定で変えられるかもしれないですが、僕は知りません。最初から"洗濯乾燥"にしといてほしい。
他にも入り口付近の埃が溜まりやすいとかありますが、ここは他メーカーも似たようなもんです。
洗剤自動投入機能は手入れが面倒
アイリスオーヤマのドラム式はいくつか種類があって、ホワイト/ブラック色。乾燥5Kg版。洗剤自動投入式があります。
気になるのが洗剤自動投入ですが、必要な人は3~4万くらい上乗せで買えます。
その名の通り、専用タンクに入れとくと勝手に投入してくれるというもの。メリットは適量入れてくれるので、洗剤が無駄にならない、洗剤臭くならない、手間を省けるなど。
僕個人の感想ですが、自動洗剤は手入れが面倒。ただでさえいくつもフィルター掃除があるのに、これ以上増やしたくないです。
本製品も乾燥フィルター、糸くずフィルター、排水フィルターの掃除が必要です。
なのでジェルボール投入して完結してます。洗剤量調節できない代わりに衣類の下に入れるだけなので、非常に楽。何回かやってると、どのくらいの量で選択すれば良いか大体分かってきます。もちろん、自動洗剤好きな人はそっち買ってもOK。
アイリスオーヤマってどんなメーカー?
ところでアイリスオーヤマってamazonとかで見るけど何者?って思うかもしれません。
中華メーカーではなく、日本企業です。創業も1974年と結構歴史があります。元々プラスチックなど日用品メーカーだった会社で、今では家電からペット用品まで売れるものは何でも手を出してる会社。
安さの理由は色々ありますが、不要な機能を省いて値段に反映しているのがウリだから、とのこと。また、自社工場を持ったまま問屋も兼ね備えてて、そのまま小売店に卸している業態システムだから。
あと有名な話ですが、かつてシャープやパナソニックなど日本の有名メーカーからの希望退職者、要はおじさん技術者たちを大量に採用している側面もあるのだとか。
って考えると、単純に人件費が安い...と考えられそうですが、実態はどうなんでしょう。とにかく色んな市場に顔を出していて、有名メーカーの1~3割くらい安い値段で提供しているのがアイリスオーヤマです。
僕の家でも電子レンジ、カーペット、洗濯機、ドライバーからお水に至るまで生活を支えてくれてます。ジェネリック家電など揶揄されてますが、安いのは本当に助かる。
デメリットが分かってるなら安さ重視で買ってもOK
結論、かなり安いドラム式ですが普通に使えます。
一方、ドラム式にありがちなデメリットは他社よりもマイナスなので、値段と天秤にかけてどこまで妥協できるか。という安さ重視の人向け。
設置は水パン60cm×60cmのやつであれば問題なく置けます。
amazonで購入する場合は1,100円くらいで設置サービスつけて日付指定もできるので、一緒に頼みましょう。
楽天市場のアイリス公式で注文する場合、設置サービスは既に付帯しているようですが、設置可能日が希望に沿えない場合があるらしいです。
amazonで頼むのが無難かもしれません。