アマゾンプライムを見ているとimdbという表記があります。これは海外の映画レビューサイトによる点数です。今回は点数の見方と、点数8以上でおすすめの映画をご紹介します。
アマゾンプライムのimdbとは。評価基準と点数の見方【映画版】
- 9.0 歴史的名作。歴代Top5レベル
- 8.5 超名作
- 8.0 名作
- 7.5 良作
- 7.0 まあまあ
- 6.5 凡作
- 6.0 駄作
- 5.0 B級・超駄作
- 2~4 カルト映画
IMDBには映画版とドラマ版があり、基本的に星8以上が名作とされます。
(ドラマ版はドキュメンタリーやアニメも含む連続シリーズ)
評価はドラマ版の方が星0.5くらい高めに出る印象です。
ジャンル的にホラーやコメディなど低めに出ます。
一方で多様性に関する作品や古い名作は高めに出ます。非難しずらいからです。
https://pedia.watcha.com/ja-JP/users/NP9vLyPGY456k
僕自身IMDBの星8以上は8割がた視聴したと思います。
映画批評記録アプリWATCHA PEDIAで2000作品以上。上位0.1%の層になるらしいです。
今回はimdbで高評価な映画の中からおすすめの10作(シリーズ物を除く)をご紹介します。
(2023/01/23次点の情報)
アマゾンプライムで見れるimdb星8以上おすすめ映画
ゴーン・ガール ☆8.1
話は夫婦であるニック・ダン (ベン・アフレック) とエイミー・ダン (ロザムンド・パイク) の結婚5周年記念日から始まります。
その日エイミーが突然行方不明になり、警察の捜査が始まります。
ニックは妻の失踪に対して悲しみと絶望を抱える夫としてマスメディアの注目を受けることになります。
彼は警察や世間の疑念をかわすために奮闘しますが、次第に言動や態度に矛盾が見られるようになります。
警察とマスメディアも、彼が妻を殺害したのではないかと疑念を抱くように。同時に、ニックの過去や夫婦の結婚生活には裏があり、エイミーの日記や記憶の断片を通じて、彼女の視点が描かれていくのです。
円満な夫婦の妻がある日失踪。
次第に夫に嫌疑がかけられ…という一見ありがちな話。
が、二転三転してとにかく物語がどう転ぶか分からない方向へ進んでいきます。
前情報なしで見る方が良いタイプの映画です。
監督は「セブン」や「ファイト・クラブ」のデビットフィンチャー。
人間って何考えてるか分からないし、怖えって思えるような映画です。
©2014 Twentieth Century Fox Film Corporation, Monarchy Enterprises S.a.r.l. and TSG Entertainment Finance LLC in all other territories.
インターステラー ☆8.5
最高のSF映画の一つ。
ざっくり言えば、物理学と愛の話。愛は時空も超えるという話。
監督のクリストファーノーランは自らのアイディアを専門家たちに検証させ、本作を作り上げました。
そのため、現在分かっているだけの物理・科学に基づく点も非常に評価されています。
とはいえ僕は専門的なことはほぼ分かりません。
理解できなくても面白い、ですが理解できればもっと面白い映画でしょう。
2001年宇宙の旅 ☆8.3
「インターステラー」が難しいことを理解できずとも楽しい映画なら、こちらは理解できないし楽しくない映画の代表格です。
本作は木星調査のため宇宙の旅に出ていた一行が、史上最高の頭脳HALによって反逆を起こされてしまう、そしてサルから生まれた人類が人を超えた存在になっていく、そんなところです。
とにかくセリフがありません。視覚的効果のみで場面を把握するよう趣向が凝らされています。だから眠くなるのです。
「訳分からないだろ」と共同制作者のアーサー・C・クラークに散々突っ込まれていたそうですが、監督のキューブリックはあえてこのように作ったらしいです。
結果、1960年代に制作されたものとはとても思えない美しさがあります。CGもないので嘘くささがなく、元宇宙飛行士クリス・ハドフィールドも自分が見た光景と全く同じだったと絶賛しています。
今にして思えば、造形の美しさをナレーションが邪魔することなく、キューブリックの選択は正しかったのかもしれません。
とにかく、考えるな感じろ系の映画であり、後世に多大な影響を与えた名作です。
©Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc
雨に唄えば ☆8.3
ミュージカルが嫌いな僕がほぼ唯一と言ってもいいほど好きになった映画です。
とにかく歌と踊りが凄まじい。見てるだけで楽しくなる映画です。
サイレントからトーキー(音声有の映画)へ移行したときのハリウッド過渡期を描いています。
サイレント期は絶頂だった人気スターのリーナはひどい悪声で、替え玉としてキャシーを起用。
抜群の才能を目の当たりにした主人公ドンはキャシーに恋をしていく…という話です。
ヒロインのキャシーはスターウォーズのレイア姫ことキャリ―フィッシャーのお母さん、デビ―レイノルズです。なんだか時代を感じますね。
ドン役のジーンケリーはハリウッドきってのダンサー。雨の中で歌う「Singin' in the Rain」は超名場面として有名です。
(あとキューブリックの「時計仕掛けのオレンジ」でとんでもない使われ方しました笑)
©Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc
東京物語 ☆8.2
外国人にとって「七人の侍」が最も著名な映画でしょうが、最も好きな映画に選ばれるのが本作です。
とにかく家族というものが客観的かつ冷徹に描かれています。
田舎から両親が東京にやってくるものの、子供たちは兄弟そろって仕事で忙しく面倒。
唯一親切なのは、息子の嫁であり、義理の娘である紀子。
年老いた両親たちはどこか邪険にされていることを察しつつも、子供らを心配する姿が胸を打ちます。
数多くある原節子×小津監督の作品の一つですが、本作は会話のテンポや人との関係性が超リアル。
特に原節子の貞淑かつ腹に一物抱えるような日本人女性像は素晴らしい演技で、「ああ、こういう親戚いたなあ」と既視感を覚えるほどでした。
両親が祖父母の家に行ったときの変な距離感を思い出したり、日本人独特の奇妙な気の遣い方まで非常に再現性が高いです。
80年以上も前に撮影された映画ですが、家族の本質って変わらないんだなあと思わされます。
時代だけでなく、国をも超えて家族の普遍性を感じ取れる名作です。
©松竹大船撮影所
アマゾンプライムで見れるimdb星8以下でもおすすめの映画
ここからは、アマゾンプライムで見れるimdb星8以下でもおすすめ映画です。
imdbはあくまで評価サイトであり、面白い映画は8以下でもゴロゴロ転がっています。
というか時代や名監督による評価水増しが無い分、こっちの方が面白い気がします。
バッド・ジーニアス ☆7.6
バッド・ジーニアス 危険な天才たち
中国で実際に起こったカンニング事件をモチーフに製作されたタイ映画です。一応登場人物たちはフィクションですが、あまりに面白いので選出しました。
タイ映画なんて見たことないよと侮ってはいけません。抜群にクオリティが高いです。
主人公の女子高生リンは類まれな秀才ですが、家が貧乏でした。
そこで金持ちが多いクラスメートたちにカンニングをさせて儲けようと画策。
本作ではカンニングのやり方が大掛かりかつ大胆で、しかも登場人物たちは人生を賭けて挑んでいます。
見ていてかなりハラハラする場面が多いです。
一方で、テストの点は金で買えてしまう、どんな天才も貧乏では這い上がれないという社会問題を掘り下げています。
©Jor Kwang Films
幸せなひとりぼっち ☆7.7
スウェーデンで作られた素晴らしいヒューマンドラマです。
スウェーデン国内では歴代3位の興行収入で、5人に1人が視聴したことがあるという社会現象になりました。
主人公オーヴェは手先が器用なのに、とにかく不器用な老人で、妻に先立たれ仕事も失い、自分の命を絶とうと試みます。
しかし死ぬときも不器用。隣にうるさいイラン女性とその親子が越してきたことで失敗。
孤独だった老人はダラダラと生きながらえてしまった時間で、人との触れ合いや、奥さんとの大切な思い出を思い返していくように。
この映画本当に素晴らしいストーリーです。
死のうと思ってる人は世の中に数多くいますが、案外その先に人生の大切なことが詰まってるのかもしれない。
そう思わせてくれます。
©Nordisk Film
ノクターナル・アニマルズ ☆7.5
考察系映画。元々ファッションデザイナーだったトムフォード監督の作品です。
ギャラリーのオーナーとして成功した主人公スーザンは夫婦仲がギクシャクしている中、冴えなかった元夫エドワードから小説が送られてきます。
読んだら感想を聞かせてくれと言われて読み進めると、内容は凄惨な物語でした。
本作は小説と現代、過去が交錯して、元夫はなぜこんな小説を送ってきたのか、を探ることになります。
僕は初見で、「え、どういうこと?」となり、もう一度見たのですが、実に人の心は複雑怪奇なものだと思い知りました。
©Fade to Black Films
ヘレディタリー 継承 ☆7.3
グラハム夫妻のアニーとスティーブは、息子のピーターと娘のチャーリーと共に静かに暮らしていました。
しかし、アニーはなんらかの秘密を抱えており、それが家族を脅かすきっかけとなります。
グラハム一家は、ある日をきっかけに不気味な現象に悩まされるようになり、アニーは自分が母親から受け継いだ呪われた運命に向き合うことになります。
21世紀最高のホラーと言われる本作です。とにかく賛否が分かれます。
とはいえ、最高のホラーの一つとして数えられることは間違いないでしょう。
監督はアリアスター。何よりも(良い意味で)人の嫌がる映像を魅せることに長けた監督です。
主演トニコレットの顔芸が凄まじく、演技は絶賛されました。
不可解な現象に悩まされていくある家族の物語ですが、実は悪魔ぺイモンが関与しており、ジャンルはオカルトに近いです。
©A24,ファントム・フィルム
海街diary ☆7.5
吉田秋生作の「海街diary」が映画化したものです。
鎌倉に住む香田三姉妹の下に腹違いの妹がやってくる、という話です。
日本の美人女優を集めきった作品ですが、ストーリー上特に何も起きません。
ですが、眺めているだけでもうちょっと浸っていたい、この世界を見ていたいと思わせてくれる映画です。
監督は是枝裕和。家族や雰囲気映画を撮らせたら右に出る者はいない監督です。
©「海街diary」製作委員会
U-NEXTで見れる星8以上おすすめ映画
他にもおすすめの星8以上があります。
レオン ☆8.5
アメリカンヒストリーX ☆8.5
切腹 ☆8.5
善き人のためのソナタ ☆8.4
全部面白いです。ぜひみてください。
ただし、アマプラで現在公開されていないので、U-NEXTで見る必要があります。
U-NEXTは「(映画名) 無料」で検索すると大抵”無料期間はタダで見放題で超おススメ”ってステマ臭い宣伝がされています。
ただ、サービスは非常に良いです。映画の数が半端じゃありません。
実際加入した上での感想です。
アマプラ期間外ならU-NEXTで視聴
アマゾンプライムは日々映画を入れ替えているので、見れないのは大体U-NEXTで視聴可能です。
とにかく映画の数が半端じゃなくて、ストックが尽きることはありません。
僕も実際に加入した上でアマプラ以上に映画を視聴しています。
永遠に加入する必要はないので、暇なときに加入して見まくるのが良いと思います。
Netflixと違って、加入前でも映画名検索できるので、試してみると良いでしょう。