先日新しく発売されたジンバルDJI RS3を購入しました。基本的にガチで撮影する人向けです。僕が買ったのは無印版。ほとんどの人が無印で充分な機能と言えます。RS3は買って良かった思える商品でした。
RS3に向く人
・本格的な撮影をしたい
・直感的な操作性を求めたい
・値段<扱いやすさ重視
・1kg~3kgの積載量
RS3に向かない人
・Vlog、小旅行、ちょっとした撮影用途
・~1kgの積載量
・安価なジンバルが欲しい
DJI RS3レビュー! RS2比較やPro・Combo版の違いは?
DJI RS3のスペック
まず整理すると、RS3は4つの購入パターンがあります。
無印、コンボ、Pro、Proコンボの4つです。
無印とProの違いは性能差。
無印、コンボ、プロそれぞれで付属品の多さが違います。
性能比較 RS3Pro&RS2
RS3 Pro | RS3無印 | RS2 | |
本体重量 | 1.5kg | 1.5kg | 1.3kg |
積載量 | 4.5kg | 3.0kg | 3.0kg |
アーム素材 | カーボンファイバー | アルミニウム合金 | アルミニウム合金 |
操作画面 | カラータッチ対応 | カラータッチ対応 | 白黒タッチ非対応 |
動作時間 | 12時間 | 12時間 | 14時間 |
充電時間 | 1.5時間 | 2.5時間 | 2時間 |
安定化 | 第3世代アルゴリズム | 第3世代アルゴリズム | 第2世代アルゴリズム |
微調整ノブ | 有 | 有 | 無 |
軸ロック | 自動軸ロック | 自動軸ロック | マニュアルロック |
接続 | bluetooth | bluetooth | bluetooth無 |
追記 現在はDJI RS3 Miniも販売されています。重量795g、積載量2kg、自動軸ロック→手動ロックなどが大きな違いです。
付属品比較 RS3(無印)
RS3無印 付属品
ジンバル1台、BG21グリップ、USB-C充電ケーブル、マルチカメラコントロールケーブル、ネジキット、レンズ固定サポート、拡張グリップ・プラスチック三脚、クイックリリースプレート
付属品比較② RS3コンボ(combo)
RS3コンボ 追加分
ブリーフケースハンドル、フォーカスモーターロッドキット、フォーカスギアストリップ、フォーカスモーター、マルチカメラコントロールケーブル×2、キャリングケース

無印とコンボの大きな差はハンドグリップが付属していることです。
特に下からのアングルを重要視する人にはグリップはありがたい装備品。

また、収納ケースも付属しています。
これに関しては正直いるか微妙です。
家での保管用に使えますが、持ち運びには大きすぎて使えないでしょう。
付属品比較③ RS3 Pro

RS3Pro 付属品
ジンバル、BG30グリップ、USB-C充電ケーブル、ブリーフケースハンドル、マルチカメラコントロールケーブル、ネジキット、キャリングケース、レンズ固定サポート(拡張)、拡張グリップ・三脚、クイックリリースプレート
付属品比較④ RS3 Proコンボ
RS3Proコンボ 追加分
フォーカスモーターロッドキット、フォーカスギアストリップ、Ronin画像送信機(RavenEye)、フックアンドループストラップ×2、拡張クイックリリースプレート、スマホホルダー、フォーカスモーター、追加ケーブル
Proコンボになると過去にRavenEyeと呼ばれていた画像送信機が付属します。
まさにプロ向けの商品と言えるでしょう。
DJI RS3の良かった点と悪かった点

積載量1~2kgなら抜群の安定感
正直言って僕は撮影スキルがある方ではありません。
しかし、RS3は抜群の安定感を僕に与えてくれました。ほとんど揺れを感じられません。
素人でもそれっぽい映像が撮れるDJI RS3のすごさが分かります。
結構無茶な動きをしてもヌルヌルついてきてくれます。
ちなみにMoza Mini-pで撮影したのがこちらです。
元々Mini-pはフルサイズの一眼を扱うには小型すぎた面もあります。
パワーが足りず、ロックモードで撮影するとすぐにバランス崩れ→調整し直しのパターンが頻発。
素人ではガタガタの映像になりました。
この辺りはジンバル歩きとか色々テクもありますが、RS3時は機材の性能とパワーでカバーしてもらえたと思います。
直感的な操作が可能
タッチパネルの操作が非常にサクサクです。
使用初日でもほとんど操作にとまどいません。
しかも白黒画面だったRS2から進化。カラー画面タッチ操作OKに。

パンフォローやチルトフォローなどの切替のみ物理スイッチです。
液晶パネルをいじる必要がありません。
撮影中のとっさのモード変更にも対応できます。

微調整ネジ回しが快適
素晴らしいのがレバーを回してネジを微調整できるところです。

安いジンバルだと微妙なさじ加減が上手くいかずメモリを行ったり来たりします。
結果、ガリガリ塗装が削れたりもします。
RS3はそういったことがありません。
自動ロック解除

今回の目玉である自動ロック解除。
これはもうひたすら快適です。
自動ロック解除のためにRS3を購入しても良いくらいです。
パン軸の調整だけが最悪

これは絶対、開発者側も気づいていたはずです。
チルト軸はネジを回して快適に調節できるのに、パン軸は手動です。
しかも超固いです。
バランス調整の度にイライラしなければなりません。
組み立て動画を色々見ましたが、男女共にもれなくパン軸の調整で手こずっていました。
買うならDJI RS3無印か、Proか
最も大きな違いは積載量です。
なので、BMPCCなど重量のあるものは基本Proをお勧めします。
以下がカメラによる大まかな無印、Proの区分けです。
RS3無印推奨カメラ&レンズ
Sony:A7S3/A7M4/A7C/A1 + FE 24-70mm F2.8
Canon:R5/R6 + RF 24-70mm F2.8
Nikon:Z6 II/Z7 II + Z 24-70mm F2.8
Panasonic:GH6 + M4/3 12-60mm F2.8-4.0
FUJIFILM:X-T4 + X 16-55mm F2.8
(DJI公式サイト引用)
RS3Pro推奨カメラ&レンズ
RED:Komodo + RF 24-70mm F2.8
Blackmagic Design:BMPCC 6K Pro + EF 24-70mm F2.8
Sony:FX6/FX3 + FE 24-70mm F2.8
Canon:C70/R5C/R3 + RF 24-70mm F2.8
Nikon:Z9 + Z 24-70mm F2.8
Panasonic:S1H + L 24-70mm F2.8
(DJI公式サイト引用)
高いけど買って損はない。DJI RS2からの乗換も◎
無印定価66000円は正直かなり高いと思います。
しかし、一度買ってしまえば長期にわたって使用できるクオリティのDJI RS3。
RS2から乗換検討している方も充分購入の対象と言えるでしょう。
迷っているなら僕のように前のジンバルを売ってサクッと買ってしまった方が良いです。