PCパーツは基本新品推奨。特に初心者は新品。が、メモリは中古が許される数少ないパーツ。DDR5はまだ高いので、中古を検討するでしょう。中古のデメリットや危険性を解説します。
この記事の結論
- PCパーツは基本新品。でもメモリの中古は許容範囲
- メモリは中古でもウイルスとかない
- メモリは中古で十分と言われるのは、耐久性が高いから
中古メモリのデメリットとは?
メリットは当然安いこと。ではデメリットは何か。
- メーカー保証がない(店舗保証はある)
- 使用歴が分からないから当たりハズレがある
メーカー保証がない(店舗保証はある)。けどそれ使わなくない?
メモリ大手のクルーシャル、コルセア、キングストン、CFDなどをはじめ、多くのメモリは永久保証の対象になっています。
物によっては5年とかの場合もありますが、それでもかなり長いです。
一般的にメーカーはオークションや中古で購入されたものは保証しません。
その場合は中古販売店、例えばドスパラで買えばそこが保証することになります。
ドスパラならPC周辺機器は購入から1週間ほどの店舗保証だけです。
保証期間には雲泥の差があります。
裏を返せばそんなに壊れない部品だとも読み取れるわけです。
壊れる頃に新しい規格が出て、活用することがなかったりします。
うろ覚えなんですが、僕の故障経験からするとメモリは一回だけ壊れたことがあります。
当時DDR3のメモリです。壊れた頃にはDDR4が市場に出回り浸透していたので、今更古い規格の保証とか何それって感じでした。
使用歴が分からないから当たりハズレがある。けどメモリならいっか
当然中古は使用歴が分かりません。
中古販売店も見た目の綺麗さでランク分けするくらいで、どれだけ使い潰されたかは知りません。
ただし、DDR5とかであれば、2021年の末に発売されたので、使用期間はなんとなく見当がつきます。
恐らく相当外れなければ、過度に使い潰されたものは少ないはずです。
DDR4のメモリもただでさえ安い状況なので、中古価格ならなおさら諦められるレベルです。まあ物にもよりますが。
中古メモリに危険性はあるか?ウイルスがあるという誤解
中古でメモリ買ったらウイルスがあるって話が結構検索されているようです。
全くの誤解です。
メモリと言う名前ですが、データの保管は一時的なものです。
電源を切ればデータも消えます。
恐らくストレージ(HDDやSSD)と勘違いされているかもしれません。あっちも半導体メモリですし。
ストレージは電源切っても当然データが残るので、ウイルス感染の恐れは危惧されます。
なぜメモリは中古で十分と言われるのか?
- そもそも耐久性が高い
- 故障しても発見しやすいし交換も楽
そもそも耐久性が高い
メモリは耐久性が強いです。一般的に10年くらいと言われています。
前述のとおり、メーカーも壊れないと思っているから永久保証を提示できるのです。
故障しても発見しやすいし交換も楽
万一故障しても故障個所を発見しやすいです。
電源やマザボに異変があっても分かりづらいし、そもそも交換品を持っている人も少ないでしょう。
一方メモリは交換ではなく増設の形をとります。規格さえ合えば古い物も売らずに足すだけなので、基本は2~3枚差し。1枚ずつ検証すれば、どれが壊れたメモリかすぐ分かります。大体の場合ちゃんと奥まで差さってないことが多く、本当に壊れてることって少ないです。
あと、壊れた個所の検証や交換が楽です。メモリ部分だけ抜き差しすれば良いですから。電源ユニットとかは、全部抜き差ししたり、ちゃんと差さっているか確認するのでだるくて仕方ありません。
Amazonアウトレットって手もある。中古と新品の中間的手段
中間手段として、アマゾンアウトレットで買うって手もあります。
要は「中身は新品だけど箱が潰れた」とか「客都合で返品されたけど普通に使えるじゃん」とかの商品です。
・新品より安く、中古より高い
・使い潰されてるかも、というリスクをほぼ0にできる
・メーカー保証は中古になるので期待できない(Amazonの30日保証はある)
安さはPCショップ中古販売>アマゾンアウトレット>新品の順になります。
アウトレット品は大体新品の2-3割引くらいが相場です。
こう考えると、新品と中古の中間になるようなメリットデメリット感ですね。
探す際は、”販売元 Amazonアウトレット”となっていれば、OKです。
下記からAmazonアウトレット用の検索ができます。
メモリは1本差しか2本差しか
結論、どっちでもいいです。ただし理論上の話はあります。
ありがちなのは、16GB×1か、8GB×2かと言う話です。
- 8GB×2など2本差しはデュアルチャネルとなり帯域幅が2倍
- 16GB×1など1本差しならメモリスロットの節約。将来性あり?
- 2枚差しはどちらかのメモリが死んでも、もう片方で動かせる
- 2枚差しの方が安い
2本差しはデュアルチャネルとなり帯域幅が2倍
同じ規格・容量のメモリを差すとデュアルチャネルと呼ばれるものになり、帯域幅が2倍になります。
帯域幅はデータの通り道のことで、エンコードなら10~15%、フレームレートなら10~20fps高くなると言われています。
実際計測してもちゃんと確認できる数値であり、理論上は性能が高くなります。
ただし、体感できるかと言われれば微妙な数値の差です。
16GB×1ならメモリスロットの節約。将来性あり?
基本マザーボードは小型じゃなければ4本メモリを差せます。
8GB×2のみだと最高32GBなので、16GB1本差しの方が将来拡張性があるといえばあります。
でも、48GB必須の時代が来る頃には今のマザボやメモリの規格は古くなっている可能性も出てきます。
個人的に、DDR5を買うなら高GB1本差し、DDR4を今から買うなら安い低GB2本差しでいいかなって思います。
メモリを選ぶ基本的な注意点
- マザーボードがDDR4かDDR5か確認する
- ノート用とデスクトップ用を間違えない
- 増設ならメモリクロックを統一する
メモリクロックは単純に高ければ速度が速くなります。
確認するのも簡単で、Ctrl+Shift+ESCでタスクマネージャー→パフォーマンス→メモリで見れます。
速度の欄にMHzで出ているはずです。
基本同じもので統一しましょう。しなくても動きますが、メモリは下位互換するので低い数値に合わせてしまいます。
おすすめのメモリ
おすすめメーカー
大手メーカーならどれでもいいです。
微々たるメモリの性能差が分かる人がいたら、多分人間じゃありません。
とりあえず、ちゃんとした製品を売って、保証もしてくれるんだなってメーカーを選びます。あとは価格です。
メーカーで言えばクルーシャル(Crucial)、キングストン、コルセア(CORSAIR)、CFD、G.Skill、ADATAなどでしょう。
DDR5からカッコ良いメモリが増えたんですが、クルーシャルやCFDが地味なデザイン、コルセアやG.Skillは派手なゲーミングデザインという区分けがあります。
基本は16GB、4K動画編集やゲーム用途なら32GBは欲しいです。
恐らくみなさんはこの記事を見ている時点で、8GBで足りる作業をするとは思えません。
でもメモリは増設できるものなので、とりあえず16GBで試して足りなきゃ足せば良いと思います。
デザイン重視 コルセアDDR5 VENGEANCE
コルセアらしいホワイトタイプです。これ欲しいと思わせるゲーミングデザイン。
メモリクロックも高いものだと6000MHzとかなり高性能です。
一方で価格もまだまだ高いので、予算に合わせて速度を5600、5200へと下げるなど、妥協も必要です。
コスパ重視① CFD Selection DDR5
とにかくDD5で安いのが良いという人はCFDのSelectionシリーズがおすすめです。
安い代わりに非常にシンプルなデザインです。
コスパ重視② Crucial CT2K DDR5
こちらもCFDのSelectionと同様の立ち位置です。
どちらか安くなっている方を買いましょう。
格安 Crucial CT DDR4
現状DDR4を買うならクルーシャルのCTシリーズが安くて評判が良いです。
というか、一番売れているメモリなんじゃないかと思います。
DDR5は2024年に浸透すると言われています。
であれば、今DDR4にお金をかけることはおすすめしません。
増設メモリが必要でも、コスパで選びましょう。