Intelのマザーボードは現在Z690 H670 B660 H610のが主流です。どれか迷っている方。家庭用ならB660で充分です。ではなぜB660を推すのか。マザボの選び方と比較の仕方を解説します。
この記事の結論
- 一般用途ならB660で充分な拡張性
- オーバークロックしたい人はz690
- H610はPCIe4.0不可。あえて買う必要はない
IntelマザボZ690 H670 B660の違い コスパならB660
Z690 H670 B660 H610の違いを比較
Z690 | H670 | B660 | H610 | |
---|---|---|---|---|
DMI4.0 | 8 | 8 | 4 | 4 |
PCIe 4.0 | 12 | 12 | 6 | 0 |
PCIe 3.0 | 16 | 12 | 8 | 8 |
PCI Express | 1x16+1x4 2x8+1x4 | 1x16+1x4 2x8+1x4 | 1x16+1x4 | 1x16 |
SATA3 | 8 | 8 | 4 | 4 |
USBポート数 | 14 | 14 | 12 | 10 |
USB 3.2Gen2x2 | 4 | 2 | 2 | 0 |
USB 3.2Gen2x1 | 10 | 4 | 4 | 2 |
USB 3.2Gen1x1 | 10 | 8 | 6 | 4 |
USB 2.0 | 14 | 14 | 12 | 10 |
CPU オーバークロック | 可 | 不可 | 不可 | 不可 |
メモリ オーバークロック | 可 | 可 | 可 | 不可 |
PCIe RAID 0,1,5 | 可 | 可 | 不可 | 不可 |
ざっくり伝えると、
z690→オーバークロックしたい人
B660→全部ほどほどあれば良い人
H610→PCIe4.0使えないけど、とにかく価格を安くしたい人
という格付けです。
規格が同じなので、どれを選んでもIntel12世代、13世代のCPUは使えます。
良いマザーボードの条件とは
大きく分けて二つあります。
拡張性と耐久性です。
拡張性は主に、
- PCI-Express 16X(グラボの差せる数)
- メモリスロット(メモリの差せる数)
- SATAソケット(HDDやSSDが繋げる数)
- m.2ソケット(m.2が差せる数、m.2はSSDの上位互換的な)
- USBポート
これらの数で大体のスペックが分かります。
一方耐久性ですが、スペック表からはVRMフェーズ数で目安が分かります。
ざっくり言うと回路の数で、多ければ高負荷に耐えられるというものです。
また当然ながら各パーツの耐久性や品質も関係があります。
H610はPCIe4.0不可。必須じゃないけど、あえて買う必要ない
H610は拡張性以前にできないことが多いです。以下が主だった非対応部分です。
- CPUオーバークロック
- メモリオーバークロック
- PCIe 4.0レーン
- USB 3.2 Gen 2x2
- PCIe RAID 0,1,5
特にPCIe4.0非対応なのは、ちょっと時代遅れ感あります。
PCIeとは何か。
ざっくり言うと、ここが3.0か4.0かでm.2の速度が違います。
どのくらい違うかと言うと、理論値で倍違うのです。
- PCI-Express 1.1 → 2.5Gbps
- PCI-Express 2.0 → 1.1の約2倍、5Gbps
- PCI-Express 3.0 → 2.0の約2倍、8Gbps
- PCI-Express 4.0 → 3.0の約2倍、16Gbps
正直体感できるか微妙な世界ではありますが、あとで速度に不満があっても改善できません。
4.0が主流の今、あえて買う必要性がないと思います。
おすすめはコスパならB660。オーバークロック前提ならz690
最もコスパが良いのが、B660になります。
最低限の拡張性と言っても、一般家庭用途には十分な余力があります。
90%近くの人がB660でいいんじゃないかと思っています。
ちなみに僕もB660 ASUS TUFを使用しています。
一方で、
・動画編集をするしHDDも大量に繋ぎたい
・ハードゲーマーでとにかくオーバークロック前提
こんな人はz690を選びましょう。
一番の分かれ道は、”オーバークロックするか否か”という点です。
さらにASUSがいいかMSIがいいか。
ASUSならTUFなのかROGなのか、を決めたい人は別記事を参照してみてください。