映画批評サイトimdbは星10段階評価で、客観的に海外の評価を確認できます。駄作回避に最適。今回はIMDBランキング上位かつアマプラで見れる名作映画をご紹介します。
imdbとは。点数による評価ランキングの見方【映画版】
- 9.0 歴史的名作。歴代Top5レベル
- 8.5 超名作
- 8.0 名作
- 7.5 良作
- 7.0 まあまあ
- 6.5 凡作
- 6.0 駄作
- 5.0 B級・超駄作
- 2~4 カルト映画
imdbには映画版とドラマ版があり、基本的に星8以上は名作と呼ばれます。
(ドラマ版はドキュメンタリーやアニメも含む連続シリーズ)
評価はドラマ版の方が星0.5くらい高めに出る印象です。
またジャンル的にホラーやコメディなど低めに出ます(このへんはアカデミー賞と同じかも)。
一方でダイバーシティに関する作品や古臭くとも往年の名作は高めに出ます。非難しずらいからです。
imdbはTOP250を公表していて、アマゾンプライムでも見れる映画が多くあります。
https://pedia.watcha.com/ja-JP/users/NP9vLyPGY456k
僕自身IMDBのTOP250はほぼ全て見ました。
一時期アホみたいに映画やドラマを見まくり、映画批評記録アプリWATCHA PEDIAで2000作品以上。上位0.1%の層になるらしいです。
アマプラで見れる上位映画10作(シリーズ物を除く)に、個人的なおすすめ度を加えて解説します。
(2023/01/05次点の情報)
アマゾンプライムで見れるimdb星8以上おすすめ映画ランキング
ショーシャンクの空に ☆9.3
名作。最高の作品の一つ
僕のおすすめ度 ☆10/10
冤罪によって刑務所に入れられた男の話です。監督はフランク・ダラボン。「グリーンマイル」や「ミスト」と監督作は少数ですが名作ばかりです。
同年に「パルプフィクション」、「フォレストガンプ」があり、映画の超当たり年となりました。
インテリ銀行員が悪辣な刑務所の中で生き抜く姿に胸打たれます。imdbにおいて、長きにわたり歴代No.1の映画とされてきました。
©Warner Bros. Entertainment Inc.
シンドラーのリスト ☆9.0
一度見て、次は見たくない映画
僕のおすすめ度 ☆7/10
ホロコーストに関する映画としては最も評価される作品です。
あえて白黒映画になってますが、赤い服の少女だけカラーという手法が取られています。(どうしてこの子だけかは見れば分かります)
ドイツによるユダヤ人の虐殺が進む中、実業家シンドラーが自社に労働力として引き入れることで救出する実話に脚色を加えたストーリーです。
子供の時に学校の道徳の授業で見せられ、すごい作品であるとともに二度目は見たくないと思いました。
特に例のシャワーシーンは見ながら怯えたものです。
©UNIVERSAL PICTURES
パルプ・フィクション ☆8.8
会話劇とタランティーノ好きには最高。僕は退屈
僕のおすすめ度 ☆4/10
タランティーノ映画があまり好きではないので、ちょっと退屈です。
どんな映画かというと、ハンバーガー食いながらお喋りしてドンパチする映画です。ストーリー性はほぼないです。
本当にこれ以外説明のしようがない映画です。米国映画にありがちな小話と時系列がバラバラの群像劇。癖の強いジョークや楽曲。
当時としては非常に斬新な手法だったと思います。一方でウケない人には全く受けません。「上手く説明できないけど面白い」という感性に訴える映画です。
©Miramax
フォレスト・ガンプ/一期一会 ☆8.8
人生を学べる素晴らしい作品
僕のおすすめ度 ☆10/10
ロバートゼメキス監督とトムハンクスの黄金タッグによる傑作です。
1950-80年台アメリカを舞台に、フォレストガンプという一人の青年の人生を見ていくストーリー。彼は知能指数が低いものの、非常に純真な心があり、様々な人々と関わっていく上で数々の成功を手にしていきます。
同年「パルプフィクション」「ショーシャンクの空に」という超競合作がありながらアカデミー賞作品賞受賞。
ちなみに近年もゼメキス×トムハンクスで「ピノキオ」が製作されました。こっちは酷評されてます。「魔女がいっぱい」に続く失敗でゼメキス監督はかなり落ち目になっているのですが、80~90年台は名作ばかりです。
©Paramount Pictures Corporation
インセプション ☆8.7
綿密に作りこまれた作品。でも面白くはなかった
僕のおすすめ度 ☆4/10
夢に乗り込んで情報を盗む男が、とある大企業会長の息子の夢に侵入して会社を潰すというものです。
アイディアが凝っている世界観。あらすじだけ聞くと面白そうだし、日本の渡辺謙も出演。
が、ルールが実に複雑です。映画の半分は説明に費やされるし、後出しルールもガンガン出てきます。ストーリーはあってないようなものです。後にノーランが監督するテネットでもこの感じが引き継がれています。
多分ハマる人はハマるのだろうし、僕の頭が悪くて全部理解できてない面もあると思いますが、説明映画という印象が拭い去れませんでした。
©Warner Bros. Entertainment Inc.
グッドフェローズ ☆8.7
ゴッドファーザーの次に賞賛されるギャング映画
僕のおすすめ度 ☆5/10
「タクシードライバー」「レイジング・ブル」「キングオブコメディ」「カジノ」など数々の名作を生みだしたスコセッシ監督のギャング映画です。
上記の映画には全てロバートデニーロが関わっています。もちろんグッドフェローズにも出演しています。
本作は実在したヘンリー・ヒルという男の伝記物。
正直1回見ただけであんまり記憶にない映画です。それなりに面白かったくらいの印象。
というのも、ギャング物ってあまり好きではなく、マフィア達の友情や裏切りなど割とありきたりの内容だからです。
あと、ゴッドファーザーを見た後に視聴したので、印象が薄かったのかもしれません。あっちはマフィアならではの家族や葛藤など見るべきものが多くありましたが、こちらは一人の青年によるマフィアストーリーだったからでしょう。
©Warner Bros. Entertainment Inc
ファイトクラブ ☆8.7
僕のおすすめ度 ☆4/10
根強いファンが多い映画で有名です。
監督はデビットフィンチャー。「エイリアン3」で大失敗した彼が送り出した「セブン」で空前の大ヒットを生みました。で、さらに後に本作を出して興行収入は大失敗。
ただし、ファイトクラブは非常に評価された作品です。ファンからも「セブン」と双璧を成します。
一見ガチンコの殴り合い映画に見えますが、その実”物への強迫観念”というテーマを描いています。”物質主義からの解放”、”今を何をすべきか考えろ”といったテーマがあります。
その辺り面白いテーマである一方、終盤のオチの一つは1999年以降腐るほど見た手法。僕はそんなに面白いとは思いませんでした。
©20th Century Studios, Inc.
カッコーの巣の上で ☆8.6
名作。名優。そして名悪役の三拍子
僕のおすすめ度 ☆8/10
刑務所入りを逃れようと、精神異常を偽った男が、ある精神病棟に入院するところから話は始まります。
なんとこの病院、相当やばいところで、差別的かつ非人道的な行為が行われていました。
ジャックニコルソン演じる半グレのような主人公も中々にクズだったのですが、実は結構自分を持った男。一方病院側はいかにもまともそうな言動でありながら、非常に残虐な一面を秘めています。
中でもルイーズフレッチャー演じるラチェッド看護婦長は映画史に残る悪役として有名で、Nexflixからとうとうスピンオフしてしまうほどです。もちろんこの年のアカデミー賞オスカー受賞者は彼女です。
相当ショッキングなラストであると同時に、「なにが正しいかなんて自分で考えろよ」という主人公のメッセージが忘れられません。
©United Artists Corporation
素晴らしき哉、人生! ☆8.6
爽快なハッピーエンドを見たいならこの映画
僕のおすすめ度 ☆8/10
数あるハッピーエンドの中で、考えうる最高の物を届けてくれます。
主演はアメリカの良心ジェームズ・スチュアート。彼が出演する映画はほとんどがテンプレですが、見る者を納得させる力があります。
白黒映画ですが、本作に関しては割と気にせず見れると思います。
ちなみにクリスマスの定番映画でもあります。
ちなみにのちなみにですが、ウィル・スミスが同名の映画に出てます。
あっちはゴミ映画です。多分翻訳者の邦題の付け方が問題だっただけで、本作とは関連性はありません。
©RKO Pictures
パラサイト 半地下の家族 ☆8.5
韓国映画史上最高に評価された作品
僕のおすすめ度 ☆8/10
かつて「オールド・ボーイ」が最も韓国で評価された映画でしたが、アカデミー賞オスカーを取ったことでアジアの歴史を塗り替えた作品です。
最近のアカデミーは多様性を意識した意味不明な選出が多い中、これは紛れもなく面白い作品と言えるでしょう。
格差社会をネタにしたブラックコメディです。
韓国はとにかく競争と受験社会であり、失敗した者に陽は当たりません。
貧民層の主人公たちが社会的成功者パク一家に文字通り寄生していくのですが、笑い話の皮を被りながら、巧妙に上下の構図が描かれています。
上流のパク一家は階段を上る場面ばかりで、下に上るシーンが全然ありません。また、やたら水が強調されるのですが、水は下流へと流れるのみで、上に上ることはありません。
勝つ者は勝ち続け、負けた者は負け続ける韓国の根深さが随所に描かれている名作と言えるでしょう。
© CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A
アマゾンプライムで見られる名作映画シリーズ
シリーズ物は作品によって評価が違うので上記からは外しましたが、imdbでTOP30に入っているのは以下の映画たちです。
- ゴッド・ファーザー (Ⅰ☆9.2)(Ⅱ☆9.0)(Ⅲ☆7.6)
- ダークナイト(1☆8.2)(2☆9.0)(☆8.3)
- ロード・オブ・ザ・リング (1☆8.8)(2☆8. 7) (3☆8.9)
- マトリックス (1☆8.7)(2☆7.2)(3☆6.7)
- バックトゥザフューチャー(☆8.5)(☆7.8)(☆7.4)
- ターミネーター(1☆8.1)(2☆8.6)
中でも歴史的名作ゴッドファーザーとダークナイト(バットマン)について触れます。
ゴッド・ファーザーⅠ・Ⅱ ☆9.2 ☆9.0
歴史的名作。ギャング映画最高峰
僕のおすすめ度 ☆9/10
僕はギャング映画が好きじゃありません。さらに、初めて見たときは誰が誰だか分からない始末でした。
しばらくして、全てはファミリーのため、という男達の哀愁が心をグッと掴むように。
大前提として、マフィア=殺しの集団ではない、という固定観念を取り払わないとひたすらクソ長い映画を見ることになります。
彼らにとって殺しは手段で、その中にも様々な葛藤があるのです。
これは偉大なギャングのゴッドファーザー・ヴィトコルレオーネの晩年。そして新しきリーダーマイケルの物語です。
ゴッドファーザー2では過去編と続編が交差します。
1のゴッドファーザー・ヴィトはいかにギャングのボスに成り上がったか。
新しきボス・マイケルはいかにファミリーを率いていくか。
結論から言うと、マイケルはボスとしての資質に欠けており、その資質とは何なのか。過去編を照らし合わせることで物語がリンクしていきます。
ちなみにPartⅢはつまらないので、見るのはここまでで良いです。
©Paramount Pictures Corporation
ダークナイト ☆9.0
超名作。色々な要因も含め
僕のおすすめ度 ☆9/10
ヒーローは正義か悪か。
今まで子供やオタク向け、もしくは時代遅れ感のあったスーパーヒーロー物を一気に一流ジャンルに引き上げた作品です。
奇しくもアベンジャーズのアイアンマンも同年に上映されました。
ジョーカーの怪演、演じたヒースレジャーの死、さらにオスカー受賞なども加わり、ただでさえ名作だったのが、歴史的名作へ。
見る場合は第1作目の「バットマン・ビギンズ」から見ましょう。
©Warner Bros. Entertainment Inc
U-NEXTは見れるものが多い
imdb上位でも、アマプラで見れない作品もあります。アマプラで見れなくても、U-NEXTで見れる作品は結構多いです。
- 続・夕日のガンマン ☆8.8
- シティオブゴッド ☆8.6
- 羊たちの沈黙 ☆8.6
- ライフ・イズ・ビューティフル ☆8.6
- グリーンマイル ☆8.6
これらの名作はアマプラでは配信されておらず、U-NEXTで視聴可能です。
アマプラは結構定期的に映画が入れ替わるからです。
僕はU-NEXT→Netflix→U-NEXTと浮気に浮気を繰り返しています。
(Netflixはストレンジャーシングスとかクイーンギャンビットとかオリジナルドラマだけ見て解約しました)
営業したいわけじゃないんですが、実際U-NEXTのサービスはかなりすごいなと思います。映画の数や海外ドラマの数が半端じゃありません。僕も実際に加入した上でお話してます。
アマプラ期間外ならU-NEXTで視聴
アマゾンプライムは日々映画を入れ替えているので、見れないのは大体U-NEXTで視聴可能です。
とにかく映画の数が半端じゃなくて、ストックが尽きることはありません。
僕も実際に加入した上でアマプラ以上に映画を視聴しています。
永遠に加入する必要はないので、暇なときに加入して見まくるのが良いと思います。
Netflixと違って、加入前でも映画名検索できるので、試してみると良いでしょう。