Elsa(エルザ)と言えば”高い”グラボと評判です。グラボメーカーの中ではちょっと特別な立ち位置です。では、Elsaはなぜ高く、なぜ品質が良いと言われているのでしょうか。
ELSAグラボ評判と品質 高級メーカーのエルザジャパンはなぜ高い?
品質が高いと評判なのは鬼検品と自社内サポート
Elsaは検品の鬼
Elsaはとにかく検品が多いことで知られます。
工場がある中国にて、内部で1回、輸入直前に1回、計2回の検品が行われます。
さらに日本に輸入されたらハイエンドモデルは外観と動作検査。
ローエンドモデルは抜き取り検査、長期祝日後の再操業時は全品検査が実施されます。
これだけチェックされていたら、そうそう初期不良なんて当たりたくても当たれません。
サポートと技術部を自社に
機器のサポートで多いのが2つ。
たらいまわしにされる場合と、客の方が知識がある場合です。
特に前者は超イラっとさせられます。
「ここは購入相談だから、修理部署に電話して。番号は…」ってやり取り超面倒くさいです。
Elsaの場合は全ての問い合わせに一括でサポートを引き受けます。
また、開発とサポートが別々のメーカーが多い中、Elsaは自社内に全て置いています。
質問者の方が詳しかったりする事例もすぐに技術部と連携できるのです。
保証期間は2年と長い
Elsaの保証期間は他メーカーと比べ長い方です。
グラボ界の主役であるASUSとMSIが1年であることを考慮すると、やはり手厚い保証と言えます。
通常グラボが故障して修理を頼めば半月以上返ってきませんが、ほぼほぼ1週間以内に返却されるとのこと。
グラボのみならず、PC機器のサポートとしてはあり得ないレベルで早いです。
Elsaグラボの種類
ElsaはNvidia専門です。AMDはありません。
また、デザインも質素なものが多いです。
まさに質実剛健って感じです。
ERAZOR
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ハイエンドモデルに相当します。
RTXでも3060Ti以上はほとんどERAZORに属します。
例に挙げるRTX3070Ti比較で言うと、人気モデルであるASUS TUFとほぼ変わりません。
ELSA GeForce RTX 3070 Ti ERAZOR | TUF Gaming GeForce RTX™ 3070 Ti OC Edition | |
---|---|---|
ブーストクロック | 1785MHz | 1785MHz |
メモリバス | 256bit | 256bit |
CUDA | 6144 | 6144 |
推奨電源容量 | 850W | 650W |
端子 | HDMIx1 DisplayPortx3 | HDMIx2 DisplayPortx3 |
スロット | 2スロット | 2.7スロット |
サイズ | 300mm x 115mm x 42mm | 299.9 x 126.9 x 51.7 mm |
高価格だからってめちゃくちゃ高性能ってわけでもないです。
むしろ推奨電源容量が高く、高性能な電源ユニットが必要になります。
特徴としては2スロットということ。
ERAZORではメモリー・クーリング・システム(M.C.S.)と言われる強力な冷却機能を実現しています。
サーマルプレートでメモリーチップの温度を大幅に下げることで、スロットの拡大を防いでいるのです。
S.A.C
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S.A.Cは「Silient Air Cooling」の略で、つまり静音性を重視しているということです。
RTX3070以下のモデルはほぼS.A.Cモデルです。
ファンが2基のタイプで、ERAZORと同じくデザインは非常にシンプルです。
Elsa geforce rtx 3060 s.a.c /Lとの違い
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_512,h_462/https://cybersocean.net/wp-content/uploads/2022/10/2022-10-21_16h47_23-1024x923.jpg)
RTX3060には「/L」版があります。
特殊なグラボで発光機能を排除したものです。
LEDとかいらないよ、って人は面白く感じる商品でしょう
ただ、RTX3060は貧弱グラボなので、性能的にはおすすめできません。
水冷版
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_606,h_436/https://cybersocean.net/wp-content/uploads/2022/10/2022-10-21_16h14_15.jpg)
こちらは水冷モデルのグラボです。
本体とラジエーターが分離しているので、サイズの制約を受けにくいです。
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_512,h_266/https://cybersocean.net/wp-content/uploads/2022/10/2022-10-21_16h17_21-1024x532.jpg)
2023年現在で、水冷は空冷の倍以上の値段がするため、おすすめしずらいです。
ただ、グラボは最近太くなったので、これから省スペース化の一途をたどるかもしれません。
4Kモニターのように値段が下落すれば、そのうち普及するでしょう。
Elsaが販売するQuadroシリーズとは?
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_512,h_243/https://cybersocean.net/wp-content/uploads/2022/10/2022-10-21_16h46_09-1024x485.jpg)
ElsaはQuadroと呼ばれるグラフィックボードを販売しています。
番数で言えばRTX8000やRTX6000が該当します。
数字から分かる通り、一般的に販売しているRTX3000~4000番台よりはるかに高性能です。
これらは業務用で、3Dモデルやデザインなどを専門とするクリエイター仕様です。
日本でまともにNvidia Quadroを買えるメーカーはElsaかNvidiaくらいです。
(Nvidia自体もグラボを売ってます。家庭用は日本じゃ販売していませんが)
ELSAのグラボがおすすめな人
結局Elsaって一般層に向かないの?って話ですが、そんなことはありません。
機器不良に悩まされたくない人、サポートで嫌な目に合いたくない人がオススメと言えます。
値段が高いだけあって、品質や保証も頭一個抜けてます。
途中で故障した場合は、結局他のメーカーより安くなるかもしれません。