最近ASUSやMSIに迫る評判で市場展開中のGainward(ゲインワード)。
それもそのはず。デザインが奇抜でしかも安い!
そんなGainwardの語尾につくPhoenixやPhantomは一体何が違うのでしょうか。
この記事の結論
- Phoenix、Phantom等はGainwardグラボの種類の名前
- PhantomとPhoenixなら、Phantomの方が若干高価格でスペックが良い
- 基本値段はASUS>MSI>Gainward。コスパ目的ならGainwardはおすすめ
Phoenix Phantomの違い Gainwardグラボ比較と評判
Phoenix PhantomはGainward製のグラボ
Gainwardには主に4つの主力商品があります。
Phantom、Phoenix、Ghost、Pegasusです。
基本左から順に性能と価格が高いと思ってください。
Phoenix

モデルとしてはスペック、価格ともに2番目に高いです。
一番人気のモデルです。
といってもPhantomとの違いは機能面で言うとブーストクロック数十MHz違うだけ。
デザインは他社のグラボにない奇抜でカッコ良い形をしています。
Phantomとの一番の違いは、そのデザイン性でしょう。
こちらの方がカッコよく光ります。
なので、コスパが高く光らせたい場合はPhoenixを選ぶ、決め手はそれです。

Phantom

モデルとしては一番スペックが高いです。
クーラーが大きくなり、冷却性能も若干上がるという仕様です。
補助電源のピンもPhantomは8ピン×3。Phoenixは8ピン×2です。
補助電源の多さはオーバークロックする際に役に立ちます。
光り方がPhoenixと比べると大人しい印象です。
なので、光らせない場合はPhantom…と言いたいところですが、懸念点もあります。
Phoenixと比べると微妙な立ち位置だからです。
この辺りは後述します。

Ghost

こちらはファンが2基のモデルです。
ケースが小さい場合は検討の余地ありです。
Pegasus

ファンが1基のモデルです。
ITX用の小型ケース向けと言えます。
当然、ファンが少ないので冷却性能は劣ります。
最近は小型PCが流行なので、意外と売れ筋のラインナップです。
Phantomは実は不人気モデル?
各メーカーの商法
ASUS&MSI
上位モデル → 性能◎&高価格&ゲーミングPCらしいデザイン
下位モデル → 性能〇&廉価&地味
Gainward
上位モデル → 性能◎&高価格&地味???
下位モデル → 性能〇&廉価&ゲーミングPCらしいデザイン
通常は派手に光る方が、高性能かつ高価格です。
RGB全開で、いかにもゲーミングPCな方が売れるからです。
ASUSもMSIも同様の売り方です。
しかし、Gainwardはちょっと違います。


見た目が地味なPhantomの方が高価格で高性能なのです。
(Phoenixはらせん状に派手に光りますが、Phantomは文字が点灯するだけの仕様です)
ですが、機能差はほんの少ししかありません。


しかもGainwardの代名詞とも呼べる、カッコ良いシルバープレートは廉価版のPhoenixにしかありません。
なので、わざわざ高い金出して地味なPhantomを買おうという人は少ない訳です。


(色合いもPhoenixのシャンパンゴールドっぽい方が高級感がある…かも?)
「+」「GS」「V1」の違いは?
それぞれの語尾にこのような文字が付いている場合、機能に違いがあります。
「+」がある場合
これはPhantomだけついている場合があります。
違いは形状です。


+の方が光るロゴが取れているようです。
「GS」がある場合
こちらはオーバークロック用モデルになります。
ブーストクロックが数十MHz高くなります。
RTX3080 Phoenix
無印版 → 1715MHz
GS版 → 1740MHz
「V1」がある場合
LHR版の意味になります。
そもそもLHRって何?って方。
要するに、
「マイニング機能は落とすよ、でもゲームには影響なく使えるし、価格を安くするよ」
ということです。
本来「Lite Hash Rate」の意味で、ハッシュレートを落としたバージョンになります。
グラボがマイニング勢によって高騰したため、対策としてLHR版が人気になっているわけです。
V1とついているからアップグレード版のように見えますが、逆です。
マイニングしないならこちらを検討するべきです。
RGBで光らせたいならPhoenixは抜群のコスパ。Phantomは微妙。
Phoenixはガンガン光らせたい、さらにコスパを追求したい人には非常に良い選択肢です。
ASUSやMSIで派手に光らせるデザインモデルは高価格帯を買う必要がありますが、Gainwardではその逆です。
もちろん、安い分ブーストクロック等は劣ります。ただ、同じRTX30XXであれば、CUDA数は同じです。
光らせたい派がコスパを目指すなら、かなりねらい目です。
RTX3080ブーストクロック
Phantom → 1755MHz
Phoenix → 1710MHz
一方、Phantomはどの購買層を狙っているのか微妙です。
どうしても派手なモデルが嫌で、かつ安く買いたいなら、Phantomは検討の余地ありかもしれません。
そもそも、最近出てきたGainwardって何物?

Gainwardは台湾のメーカーですが、本社はドイツです。
なので、主に欧米をメインとして展開していました。
1990年~2000年代までは日本でも市場を展開していましたが、ここ最近は姿を見せていませんでした。
その後ドスパラが代理店を務めるPalitと統合し、半導体不足で一種のグラボブーム?に乗る形で再び日本に登場したのです。
他メーカー比較は?Gainwardはコスパが良い。デザインも奇抜
最初のお話した通り、Gainwardはデザイン性も良い割に値段も手ごろです。
ASUSやMSIのような、ブランドにこだわらない人なら充分良い買い物が出来るでしょう。
2022年8月現在、RTX3070シリーズがコスパが良いのでおすすめですが、3080も結構値段が下がってきているようです。

