Pixel8ですが、値引きや下取り価格を加味しても実用的な性能を考えたら非常に微妙な価格帯です。なので、pixel7aなどと比較して買うかどうかを解説します。
この記事の結論
- Pixel8はPixel7aと比較し、4万の価格差を考えるべき
- 下取りの実質価格は幻。メルカリで売っても同じなので考慮外で良い
- 7か8かはCPUとカメラで選ぶ。実用性は7でも十分
Pixel8とPixel7a スペック比較
Pixel 8 | Pixel 7a | |
---|---|---|
価格 | ¥112,900~ | ¥69,300~ |
画面 | 6.2インチOLED | 6.1インチOLED |
リフレッシュレート | 120HZ | 90Hz |
CPU | Tensor G3 | Tensor G2 |
RAM | 8GB | 8GB |
ストレージ | 128GB, 256GB | 128GB |
リアカメラ | 広角 50MP (f/1.68) 超広角 12MP (f/2.2) | 広角 64MP (f/1.89) 超広角 13MP (f/2.2) |
フロントカメラ | 10.5MP (f//2.2) | 13MP (f/2.2) |
バッテリー | 4,575 mAh | 4,385 mAh |
重さ | 187g | 193.5g |
最も違うのはCPUです。
じゃあTensorG2とG3でどれだけ違うかって話ですよね。
Processor | AnTuTu 10 |
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Snapdragon 8 Gen 3 | 1996356 |
A17 Pro | 1543671 |
A16 Bionic | 1461356 |
Snapdragon 8 Gen 2 | 1525170 |
A15 Bionic | 1282764 |
Tensor G3 | 1152838 |
Snapdragon 8 Gen 1 | 1168517 |
A14 Bionic | 1089269 |
Snapdragon 7 Plus Gen 2 | 1117616 |
A13 Bionic | 881641 |
Snapdragon 888 | 887755 |
Tensor G2 | 812223 |
(上記は計測者によって誤差もあったり、情報元によっても異なります)
TensorG2は少なくともかつてandroidのトップ機種に積まれていたSnapdragon888よりかは下です。
逆にG3ははA15よりちょっと下くらい。A15はiPhone14やiPhone SE(第3世代)に積まれている物です。
まあ順当にパワーアップしてる感じで、イマイチ分かりづらいかもしれません。日常使いであればG2でもそんなに困りません。ゲームをやる人は、ちょっとでも良いCPUを積んでた方が良いです。
Pixel8やPixel8 Proのメリット
Pixel8シリーズ全体のメリット
- 小型化・軽量化
- Tensor G3
- ベストテイク写真
- 音声消しゴムマジック
- セキュリティアップデートが7年間
pixel8は持ちやすくなったと言われています。ちょっとですが軽くなったし、サイズも小型化しました。
一方で、画面は6.2インチと7aの6.1インチからわずかに大きくなってます。
Pixel 8 | Pixel 7a | |
---|---|---|
サイズ | W70.8×H150.5×D8.9mm | W72.9×H152.0×D9.0mm |
微妙なさじ加減ですが、軽くなったし見やすくなったし、持ちやすくなったということです。
それから前述の通りCPUは強化。
あとはカメラの面でベストテイクや音声消しゴムマジックが積まれました。AIカメラの幕開けとされる機能です。
ベストテイクはそっぽ向いたりした人の顔を、顔の候補の中から上手いこと選べるもの。10秒以内に5~7枚の連写撮影をし、その中から1人ずつ最も適した写真を選択できます。
音声消しゴムマジックは特定の音を消したりと、音の編集に使える機能です。ペットの鳴き声、音楽、風の音などを認識できます。
セキュリティのアップデートは今まで5年間でしたが、今回は7年です。
個人的な感想を言うと、AIカメラの機能は実用的じゃありません。大体そんなに集合写真撮る機会ないし、音声マジックでできることは普通の編集ソフトでもできることです。セキュリティーが7年になったところで、スマホを7年も使いません。
多くのyoutuberがこのあたり大々的にとりあげてるのが、僕的にはかなり違和感です。別に必要な機能じゃありません。結局のところCPUと些細な小型化に4万円の差額の価値があるんですか、という話です。
Pixel8 Proのみのメリット
- カメラのプロ設定
- 温度センサー
- 動画ブースト(23/12月搭載予定)
カメラのプロ設定は、一眼レフと同じくF値や露出などを選択できるようになるものです。
個人的に細かく調整できるのは良いんですが、スマホカメラの良さって自動で色々調整してくれることにあるので、普通に使う分にはあえてプロ設定にしなくてもいいかなとは思います。
それから、動画ブースト。
色、照度、手ぶれ補正、粒状性を調整できます。ビデオ夜景モードが搭載され、暗所での画質も向上します。
googleクレジットや下取りで安いから理論は誤り
googleは時々セールをやってて、googleストアのクレジットを配るか、値引きする場合があります。値引きの場合はありがたいのですが、クレジットは使いづらいです。
大抵クレジットの期限は1年。たくさんもらっても、毎年スマホを買い替えるくらいにしか使えません。でも毎年スマホ買い替えるにしては近年は進化が微々たるものです。マジでガジェットyoutuberくらいしかメリットありません。
あと下取りだせば実質価格いくらという宣伝文句。googleに下取り出さなくてもメルカリとかで売れば良いので、別にgoogleが値引きしているわけじゃありません。
Pixel8とPixel8 Proのスペック
Pixel 8 | Pixel 8 Pro | |
---|---|---|
価格 | 11万2900円(128) 12万2900円(256) | 15万9900円(128) 16万9900円(256) 18万9900円(512) |
ディスプレー | 6.2型有機EL (20:9) 120Hz対応 | 6.7型有機EL (20:9) 120Hz対応 |
画面解像度 | 1080×2400 | 1344×2992 |
サイズ | 70.8×150.5×8.9mm | 76.5×162.6×8.8mm |
重量 | 187g | 213g |
CPU | Google Tensor G3 | |
内蔵メモリー | 8GB(LPDDR5X) | 12GB(LPDDR5X) |
内蔵ストレージ | 128/256GB | 128/256/512GB |
外部ストレージ | × | |
OS | Android 14 | |
無線LAN | Wi-Fi 6E | |
FeliCa | ○ | |
カメラ画素数 | 50メガ(標準) 12MP(超広角、マクロ) 10.5MP | 50メガ(標準) 48MP(超広角、マクロ) 48MP(広角) 10.5MP |
バッテリー容量 | 4575mAh | 5050mAh |
生体認証 | 画面内指紋、顔 | |
防水・防塵 | IP68 | |
Qi | ○ | |
SIM | nanoSIM+eSIM | |
USB端子 | Type-C | |
イヤホン端子 | 無 |
セール時ならPixel8でもいい。セール以外なら割高感がある
個人的な感想として、CPUやAIカメラの差というのはそれほど大きなものではありません。
4万円の価格差だけを単純に考慮するなら、元が取れる感じはしません。
売ることまで考えたら、別に悪いとも思いませんが、そうやって不必要なのに何度も買い替えてると、毎回数万円ずつ出費がかさむことになります。
次々に新しいのに乗り換えて、高値がついているときに売る戦法はおすすめではあります。が、今持ってる機種に何の不満もないなら多少の金銭はかかるので、無理して乗り換えるほどではありません。
もし、それほどスマホに執着がない人であれば、Pixel7aで十分。それなりの機能が欲しいならPixel8、大型機種でも性能良しの機種が欲しいならPixel8 Proを購入する感じでまとまるでしょう。なんならコスパ派は無印シリーズを買わずにPixel8aを待っても良いと思います。
いずれも、今持っている機種がそれなりに劣っている状況であって、Pixel7シリーズからわざわざ乗り換えるまでもないです。さすがに2世代違うと結構な差なので、7シリーズを持っている人は9まで待ってみたらいかがでしょうか。