Razer Basilisk V3 Proレビュー(バジリスク V3 Pro)や、utlimateとの違いについて比較解説します。
この記事の結論
- 精密な動きができて使い勝手も最高
- おすすめするのは右利き、被せ持ち、手の大きい人
軽量命の人は向かない - 安い類似品ultimateは充電面が微妙
- 専用充電ドック高すぎ。買いたくない(でもV3Proの魅力の一つ)
Lazerマウスのおすすめ先
- FPS、MMO、業務用兼用
→ Basilisk V3 Pro - FPSのみ
→ Deathadder V3 Pro - コスパ重視、充電方式を問わない
→ Basilisk Ultimate
上のはあくまで理論的な話です。
僕はFPSでもV3 Proが感覚に合っていますし、最終的には自分の手の感覚に合うものを使いましょう。
Razer Basilisk V3Proレビュー。めっちゃ使いやすい

まず、一番最初に感覚的な話をしますが、V3 Proの使い勝手は最高です。
手に馴染む形状をしつつ、ボタンの配置もしっかり押しやすい位置にあります。
また、DPI変更やホイールの感覚もボタン一つで変更できるので便利。

サイドボタンも3つというのも使いやすい。2つじゃ足りないし、4つ以上あると邪魔になるので、3つがベストです。
センサーも最高峰の物を搭載していて、特に追いエイムなんかをしているときは、自分の手の動きをこんなに再現性高く追ってくれるマウスあるんだ、と思ったほどでした。
また、人によってはメリットデメリットあるんですが、Basilisk系はデカくて重いです。
デカいと僕のような手の大きい人間には馴染む一方、手の小さい人には向きません。
個人的にはある程度重さがあることは悪いとは思いません。操作もどっしり構えて安定性が出ますし、軽すぎると振りすぎてしまうからです。

形状的にもBasiliskは横幅が広く、手前側が上にもっこりしています。
小型なマウスだと手のひら辺りが浮く感じなんですが、V3 Proはピタッとくっついて安定感があります。上から被せたときに安定感があるのは間違いなくV3 Pro。

また、左右のラバーもしっかりと指を吸いつけてくれます。
この辺はまあ好みだったり、その人の感覚によるでしょう。
これは何度も言いますが、マウスは感覚の世界なので、あくまで参考として聞いてください。
Razer Basilisk V3Proのメリット・デメリット
メリット
- 右手に馴染むデザイン。被せ持ちや手の大きい人に良い
- FPS、MMO、仕事など多様な使い方が可能
- チルトホイール。横スクロール可。Excelで便利
- フリースピン可。意外と良い
- Qi給電(マグネット式)専用充電ドックが使用可
- ライティングがカッコ良い(まあ消すけど)
- type-c充電 (Qi給電使わないので割と重要)
- インテリジェンスファンクションでトラッキング性能抜群
一応専用マウスドック使うとポーリングレート4,000Hzになるとかも取り上げられますが、1,000あれば十分なので割愛。
右手に馴染むデザイン。被せ持ちや手の大きい人に良い
この話はもうしたので、次。
FPS、MMO、仕事など多様な使い方が可能

V3 Proのボタンの数と配置は非常にバランスが良く、FPSも仕事もどっちもこなせます。
ボタンが多すぎるとFPSのとき邪魔だし、左サイドボタン2つだとFPSでも仕事でも物足りない。
ってことで左サイドにはバランスよく3つのボタンが配置されています。
感度ボタン(下についている一番奥のボタン)は上のボタンと干渉しないように短く設計されています。
実はこれがV3無印とかだと”ぶにょぶにょ”したクリック感だったんですが、V3 Proではきちんとカチッカチッというタクタイル感があります。

プログラム可能ボタンは全部で11個あります。まあ困ることはないでしょう。
ホイールの下にホイール変更とDPI変更ボタンがあります。

ゲームしてるときはカチカチホイールにしてDPIも下げる。仕事の時はフリースピンでDPIも上げる、なんて使い分けができます。
別にこのマウスだけに搭載されているやつじゃないですが、この二つのボタンは非常に便利です。
チルトホイール。Excelなんかで便利
チルトホイールが使えると横スクロールができます。
これはExcelなんか使うときに便利です。
フリースピン可。意外と良い

フリースピンとは、一回スクロールするとどこまでも上下にいってくれるやつです。
止めたいところでピタッと止めます。
こんなん使わないだろって最初思っていたんですが、意外に良いです。
特にブラウザ閲覧しているときって、流し見したり、文字が膨大にあるときに気になった箇所で止めたりと、結構重宝します。
なにより使ってて面白い。遊び心をくすぐられますねこれ。
ゲームで使うことはないと思うんですが、主にネットサーフィン用だと思います。
ちなみにバーチャルアクセラレーションと言って、ホイールを回す速さによって適度にスクロールしてくれる機能もあります。
ちょうどカチカチホイールとフリースピンを使い分けしたい人向けですね。
ただ、個人的にこの機能結構やっかいで、使ってません。タクタイルでカチカチ動かしたいだけなのに、さじ加減が繊細で意図せぬフリースピンになってりとちょっと使いづらいです。
Qi給電(マグネット式)専用充電ドックが使用可

これは将棋で言うところの疑問手です。
物は素晴らしいですが、いかんせん1万円と高すぎます。
しかし、このQi給電ができるのがBasilisk V3 Proだけなので、使わないと長所を消してしまうことに。
まあ僕は高額充電器系は買わないのでパス。あくまで使用感は満足してるので別にいいやって感じです。
ライティングがカッコ良い(まあ消すけど)


カッコ良いです。(ライバル ロジクールのG502Xには負けるかも)
ま、バッテリーの無駄なので消しますけどね。
type-c充電(Qi給電使わないので割と重要)

これは意外と重要です。マウスドックで充電しないなら、type-c使いますから。
(あと急にバッテリー切れて充電しながらプレイするとき、稀に有線マウスとして使うので)
今更micro USBなんて使いたくありません。
廉価版のUltimateはマイクロUSBです。まああっちのドックは安いので使わないでしょうけど。
インテリジェンスファンクションでトラッキング性能抜群
そもそもこのマウス最高DPI30,000、最大IPS750と超オーバースペックです。
普通はDPIなんかせいぜい3200でしょ、という話。
それは開発者自身も分かっていて、この高DPIはなんのためかというと、インテリジェンスファンクションというものにいかされています。
インテリジェンスファンクションとは、一言で言えばトラッキング性能向上の機能です。
主に3つ。
- スマートトラッキング (マウスパット変えても自動でキャリブレーション)
- 非対称カットオフ (どの高さで持ち上げたら反応するかを調整)
- モーションシンク (PCとマウスの信号を同期。マウス位置の最新情報を取得)


色々難しいこと言ってますが、どれもマウスのトラッキング性能を向上させるものと思えばいいです。
非対称カットオフにもうちょっと触れると、みなさんマウスを右ハジまで振った時、真ん中に戻しますよね?
人によっては持ち上げ方が低いと、マウスが反応して左に向いてしまいます。こうした高さを調節する機能が非対称カットオフです。
Razer開発者は高いDPIを実現しているからこそ、この手の機能が可能になったとのことです。
確かに、僕がこのマウス使ったとき非常に追従性が高いというか、思い通りの動きができるなと思ったのは事実。
まあ、他にも最高DPIが高いと馬力に余裕が出て、精度が高くなるなんて話も聞いたことありますが、そっちは実感したことはありません。

デメリット
- 重い。デカイ。FRSのみなら軽いDeathadderでもいい
- 左利きは使えない。ドンマイ
- スイッチの位置がやっかい
- 高い。人によっては安いultimateで良い
Deathadder V3Proは驚愕の63gです。

軽量が命という人はこちらを買いましょう。
あと、マウスあるあるですが、左利きの人は使えません。ドンマイ。

あと、スイッチの位置がやっかいで、オフが真ん中です。USBレシーバー(2.4)使っててスイッチ切ったと思ったらBluetoothに入ってたりします。
どうせbluetoothの使用頻度が一番低いんだから、一番下をオフ、一番上を2.4にしてほしかったです。
それから廉価版のUltimate比較で5,000円くらい違います。じゃあどういう基準で買うのかって話をします。
Razer Basilisk V3 ProとutlimateとV3無印の違いや比較
V3 Pro | |
---|---|
チルトホイール | 4 方向 Razer™ HyperScroll ノッチモードとフリースピンモード |
フォームファクタ | 右利き |
最大加速度 (G) | 70 |
最大感度 (DPI) | 30000 |
概算重量 | 112 g |
バッテリー | 最大 90 時間 |
最大速度 (IPS) | 750 |
スイッチ耐久性 | 9,000 万回 |
プログラム可能なボタン | 11 |
プロファイル | 5 |
接続仕様 | Type-C |
概算サイズ | L130 x W60 x H 42 mm |
スイッチのタイプ | 第 3 世代オプティカルマウススイッチ |
センサー | Focus Pro 30K オプティカルセンサー |
ドック対応 | Razer マウスドック プロ Razer ワイヤレス充電レシーバー (いずれも別売) |
Ultimate | |
---|---|
チルトホイール | あり |
フォームファクタ | 右利き |
最大加速度 (G) | 50 |
最大感度 (DPI) | 20000 |
概算重量 | 107 g |
バッテリー | 最大 100 時間 |
最大速度 (IPS) | 650 |
スイッチ耐久性 | 7,000 万回 |
プログラム可能なボタン | 11 |
プロファイル | 5 |
接続仕様 | Micro USB |
概算サイズ | L130 x W60 x H 42 mm |
スイッチのタイプ | 光デジタル |
センサー | 光デジタル |
ドック対応 | あり |
大きな違いは、3つ。V3 Pro視点で言うと、
- Qi給電対応
- Type-c対応
- フリースピン対応
その他、センサーや耐久性、スイッチのタイプ等細かい点が違います。

正直、Ultimateには欠点があって、充電ドックが安い代わりにちゃんと充電されてなかったりすることが多いので、使うならV3 Proのマグネット式の方が良いです。
というのも、Ultimateの充電ドックはこまめに掃除が必要です。せっかく手間を省くために充電ドック買うのに、掃除の手間が発生するんじゃ意味が分かりません。
じゃあケーブルで充電するかってなっても、今時Micro USB。正直この点が微妙なので、僕は5,000円高くてもV3 Proを購入しました。
あと、感度ボタン。無印はちょっとぶにょって感覚。V3 Proはカチカチとしていて、しっかりタクタイル感があります。
一応V3無印にも言及すると、あっちは有線タイプなので、これも今時有線なんかいらんって感じです。
「ゲーミングマウスは軽ければ軽い方がいい」説は理論値を求めすぎ

極端な話、軽い方が繊細な動きもできるし反応速度は上がるため、理論値は高いと言えます。が、安定性に欠けます。
些細な力で反応してしまい、より繊細な動きが求められるからです。
これハイセンシとローセンシの関係に似てるかもしれません。
そういう意味でプロはなるべく軽量マウスを使います。
繊細な動きが求められ、なにより長時間プレイが仕事なので疲れづらいからです。

しかし、プロと僕ら一般ゲーマーをごっちゃにしない方が良いです。
最軽量のマウスを使って理論値を求めるよりも、ほどほどの重さと安定性を求めた方がアマチュア向き。
軽いマウス使って勝てるならみんな最軽量のマウスだけを使いますよね?でも実際はそんなことありません。
もっと言えば、プロが使ってるからと言わず、重かろうが軽かろうが、自分の手に合った形状や重さのマウスを使用するべきです。みな手の大きさや形は違います。
そういった意味で、Basilisk V3 Proは僕にはぴったりでした。
もちろん、僕に合っているからといって、みなさんに合うとも限りませんが、僕と同じように手が大きいとか、マウスに幅が欲しいとか、被せ持ちするとかって事情が近い人は合う可能性が高いです。
類似品G502Xを買わなかった理由
ロジクールの類似品にG502Xがあります。形状もBasiliskと全く一緒。
買わない決定的な理由として、クリック音がうるさくて不快でした。
パキッパキッ?とかカチンカチンという金属音のような音で押してて普通にムリと思いました。
実際店頭で触ったときも思いましたし、youtube各方面でも言われていて、個体差のレベルではないようです。

また、サイドボタン(basiliskで言う感度ボタン)が斜めにスライドして押しやすすぎました。
押しやすいということは、上のボタンと間違えて誤爆しそうということです。
実はこのボタン向きを入れ替えることができるのですが、入れ替えると今度は遠くて使いづらい。(ワガママか)
この辺押しにくくてもダメだし押しやすすぎてもダメだし、さじ加減が難しいと思うのですが、Basiliskはかなりベストな位置とサイズ感だと思います。

もっと言うと、左クリック部分に2つボタンがついているのですが、サイズが旧型502より大型化。
下のボタンに押し上げられて上のボタンが遠くてかなり押しづらい。
どちらも押しやすくという配慮の元設計されたはずなのに、押しづらいという残念な結果でした。
正直G502Xを買うなら旧型のG502を買った方が良いと思います。
「なーんか微妙に合わないなー」というのが本音です。本当に何度も言いますが、人に寄りますから。ボタンの配置の良し悪しとかも。
問題ない人は光り方やデザインもカッコ良いし、なんたって耐久性に優れるロジクールなので候補に入るかもしれません。
あとロジクールもpowerplayというマウスパットの充電があるのですが、こちらも高すぎ。
頼むから充電ごときで1万とか2万とかの商品辞めてくれと思います。なまじ商品が魅力的なだけに。
普通に素晴らしいマウス。充電器の価格だけがネック

重要なのは、きちんと手に馴染むか、ボタンの押しやすさはどうかなどです。
Basilisk V3 Proは非常に使いやすく、おすすめできるマウスです。
ただし、充電ドックが別売りで高価格なのだけがもったいない。
ちなみに充電ドックについては日本のyoutuberからはほぼ絶賛、海外youtuberからは微妙な反応。
それもそのはずで、提供を受けているyoutuberならドックはタダでもらっているはず。タダなら欲しいし称賛するできます。
海外の本音レビューしてるyoutuberは、物は良いという点では共通してます。
ですが、「こんなんケーブルさせばいいだけなんだから、高すぎるだろ」とか、「マウス一個充電できるだけのドックはまだ買うべきではない」とかの意見です。
全く同意見です。
実際に買うってなると、「いやこれに俺1万だすの?」のって感じ。もっと言えば、これだけ高いんだから付属しといてくれやって感じです。
だってこの充電器一個買うお金でG Pro wireless買えますから。
Lazerマウスのおすすめ先
- FPS、MMO、業務用兼用
→ Basilisk V3 Pro - FPSのみ
→ Deathadder V3 Pro - コスパ重視、充電方式を問わない
→ Basilisk Ultimate