btoは情弱向けで評判が悪いのか。PCは自作とbtoどっちが安い?

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btoは情弱向けで評判が悪いのか。PCは自作とbtoどっちが安い?

BTOパソコンは、「もっとパーツ安く買える」「情弱ビジネスだ」なんて悪い評判もあります。結論、違います。メーカーは人件費や工場など必要経費がかかりますから、初心者目線むしろ安いくらいです。

この記事の結論

  • btoは必要経費が上乗せされてるだけで普通に良いサービス
  • btoは時短目的か自作の準備運動に使うのが良い
  • スペックが分からないときはグラボに絞って見る

btoは情弱向けで評判が悪いのか。PCは自作とbtoどっちが安い?

例えば2023~2024の売れ筋モデルになりそうなRTX4070Tiで組んだらどうなるでしょう。

一番有名なドスパラのガレリア RTX4070Tiで比較してみます。

GALLERIA XA7C-R47T ¥334,480+送料

CPUインテル Core i7-13700F
グラフィックNVIDIA GeForce RTX 4070 Ti 12GB GDDR6X
マザーボードインテル B760 チップセット ATXマザーボード
電源750W 電源 (80PLUS GOLD)
メモリ16GB (8GBx2) (DDR4-3200)
SSD1TB SSD (NVMe Gen3)
ケースガレリア専用 SKケース (ATX)
スタンダード(ガンメタリック)
フロントケースファン14cm 静音ケースファン
リアケースファン14cm 静音ケースファン
トップケースファン後部14cm 静音ケースファン
https://www.dospara.co.jp/products/user-custom?pid=MC12058-SN4493

自作例 ¥278,214

CPUインテル Core i7-13700F¥55,960
グラフィックNVIDIA GeForce RTX 4070 Ti Palit¥128,000 
マザーボードASUS INTEL ATX B760 ROG STRIX¥39,667 
電源KRPW-GA750W/90+
80PLUS GOLD
¥12,680
メモリCT2K8G4DFRA32A
[DDR4 PC4-25600 8GB 2枚組
¥5,846
SSDWestern Digital 1TB WD
ブルー SN570
¥9,098
ケースCORSAIR 4000D ATX
(ケースファン120mm ×2付)
¥14,360
CPUファン12cm サイドフロー 虎徹 MARK3¥3,606
ケースファンCoolerMaster MasterFan
MF140 Halo 140mm
¥2,999
ケースファンCoolerMaster MasterFan
MF140 Halo 140mm
¥2,999
ケースファンCoolerMaster MasterFan
MF140 Halo 140mm
¥2,999
合計¥278,214
2023/04/07 amazon価格

自作例はパーツが光る光らないとかメーカーの違いとかでも、若干値段が上下します。

例としてざっと選んだのはそこそこ光って、中でも安いモデルを使用しています。

一方btoはメーカー記載がないものは市場価格で言えば安いものになるでしょう。

結構価格差あるので、この点だけを見て「情弱ビジネス」と揶揄する人がいてもおかしくありません。

現実的な目線で言えば、人件費など必要経費やメーカー側の利益になるわけです。

結局btoも自作もメリットデメリットはあります。初心者や自作に自信のない人からすればメリットの恩恵の方がでかいため、btoが良い選択肢になります。

逆に自作できる人側からすればメリットの幅が狭いので、「btoはダメ」と言われます。

例えるならエアコン取付とか水道管修理みたいなものです。業者に頼むと何万ってかかるけど、じゃあやり方勉強したいですか?って話。面倒ならお金払っちゃいますよね。

PC自作は頑張って調べれば素人でもできる範疇のため、btoの評価が揺れるのでしょう。

メリット

  • 全面的なサポート
  • 組み立て時間不要
  • 自作知識がいらない
  • 動作確認済。初期不具合が少ない

デメリット

  • 大抵は自作より高い
  • カスタマイズ性が劣る
  • 各部品メーカーや型番が不明
  • 納品に時間がかかる場合有

btoのメリット

全面的なサポート。面倒は丸投げできる

不具合を抱えた場合、保証期間内ならサポートに丸投げできます。

自作になると、まずどのパーツが悪いのか突き止めなければなりません。

その後パーツのメーカーに問い合わせが必要です。

btoは購入メーカーに「こんな症状でどっかが悪いです」と言えば最悪送付して見てくれます。

時間はかかるけど面倒を丸投げできるのがbtoのサポートなわけです。

組み立て時間が不要。忙しい人向け時短

時短になります。

特に自作初心者のうちは結構時間がかかるので、組み立てそのものが楽しい人じゃないと苦痛です。

また、配線もプロがやってくれるので非常に綺麗です。

自作知識がいらない。パーツの買い間違えもない

パーツ選びは結構知識が必要です。

例えば、マザボで”B660とB650”って何が違うでしょう。

分かる人はIntelとAMDじゃん、ってすぐ分かりますが、間違えるとCPUがはまりません。

しかも同じAMDでもAM5とかAM4とかソケットがあって。ここも間違えるとCPUが使えません。

ちょっと調べればわかることですが、こうしたことの積み重ねなので、間違えをケアしてお任せできるのがbtoです。

あと、基本的に耐久性の低いメーカー部品は採用されません。

正確に言えば、安価で耐久性のある部品が選ばれます。

例えばマザーボードなら耐久性に定評のあるASRockなんかが採用されやすいです。

動作確認済み。初期不具合が少ない

また、メーカー側で動作確認されているので、初期の不具合とかも少ないです。

自作は動作確認するのは自分なわけですから、当然色々なトラブルに頭を悩ませる必要があるわけです。

btoのデメリット

自作より高い

たまにパーツ代20万相当のbtoパソコンが25万とか30万とかで売られてるのを見て、「詐欺だ!」って人いるんですが、正確には誤りです。

btoには組立やサポート、サイト運営など様々な人件費が発生しています。

また、工場だってタダで持っているわけではありません。

それら費用と営業的利益を含めるとやはり高く設定されてしまうわけです。

企業もボランティアじゃないですから、収支をプラスにしなければいけませんし。

カスタマイズ性が劣る

例に出したガレリアのCPUをCore i7-13700F → 13400Fにして安くしたいとします。

構成で決まっている物は通常変更できません。

またはデザインの色や、マザボとグラボはメーカーを統一したいとかもありますよね。

btoではこの辺の調整が効きません。

ただ最近ではサイコムのように自由にメーカーが選べたり、ストームのようにブラックかホワイトを選べたりとかはあります。

スペック表だけで各部品のメーカーや型番が不明

ドスパラのガレリアで見たスペック表のとおり、btoパソコンはスペック表だけではメーカー不明の部品が多いです。

普通、耐久性の悪いメーカーの部品は採用されませんから、基本的には大丈夫ではあります。

とはいえ、コストカットしたい面も各社あるはずなので、気になる方は問い合わせてみたらいいと思います。

例えば、電源とかは結構コストカットの割を食う部品ではあります。

納品に時間がかかる場合有

受注してから組み立てるので、当然時間がかかります。自作は早ければ翌日には完成形拝めるわけです。

また、btoは人気モデルなんかは売り切れてたりします。パーツが一部でも在庫切れになったら作れません。

自作はメーカー変えて代替えパーツにすれば済む話ですが、時に選択肢が大きく狭まるのがbtoです。

btoは時短目的か、自作の準備運動に使うのが良い

btoパソコンの有効な使い方は2パターンです。

  • 時短
  • 自作する前の準備運動

PCの組み立てに興味がなく、性能にだけ興味がある人はbtoが向いています。

グラボ交換やメモリの増設くらいなら、そんなに知識がなくてもできるので、完成形を買っておくべきです。

また、自作に興味があるけど初心者な場合は、自分で作る前の準備運動的に使うといいです。

そのうち性能に不満が出てくる時がくるので、部分的にパーツを交換することでPC内部に詳しくなれます。

ていうか、いきなり一から作るのって結構難しいので、メモリ、グラボ、CPU、CPUクーラーあたりを徐々に強化していくと、おおよそな構成が把握できます。

マザボとか電源は全部取り外す必要があるので、ここができると、もはや一人で自作できるよねって形になります。

スペックが分からないなら、グラボに絞って考える

btoのスペックは、とにかくグラボに焦点をあてましょう。

初心者の場合、細かい構成の違いが分かりづらいと思います。

なので、最も高額なパーツであるグラボを中心に比較すると分かりやすいのです。

一応CPUも見るべきポイントですが、btoはグラボをいいやつ使っているとCPUも上位になるものです。

https://pcfreebook.com/article/459993300.html

ざっくりですが、赤枠に囲われたところがミドル帯です。それより上がハイ、下がロークラスになります。

(正確には3090台は品薄で高騰してますが)

コスパが良い中上級グラボが欲しいならRTX4070Tiや3080、これから販売される4070などがおすすめです。

グラボのメーカーでかなり値段が左右されるのですが、逆に言えば知らないメーカーだと一気に価格が安くなります。

ASUS、MSI、Gigabyteなどのグラボだと売り手のアピールポイントなので、ちゃんと表記があると思います。

なければ、無名のメーカーだと思ってください。

btoでおすすめのメーカーとゲーミングPC

まずどこのメーカーがいいかって話ですが、マジで構成と価格によります。なので、厳密にはありません。

ただ、結構良い構成してるけど安いなって思ったのはストームでした。

(別にストームから金はもらってません)

僕は自作派でbto製品に常に張り付いているわけじゃないんですが、以下所感です。

  • ドスパラ → btoの中では割と普通。グラボがPalitなので、市場価値が分かりやすい
  • ツクモ、パソコン工房 → 構成の割に高い。
  • マウスコンピューター → ノートPCなら結構良いのがあった。
  • サイコム → CPUやグラボのメーカーまで選べるのが良い。ただちょっと高い

で、ストームが色々と構成のバランスも良くて、色も選べて価格も結構いいじゃんって感じました。

いくつかのメーカーがbto工場を動画公開してるんですが、ストームもその一つです。

フロンティアも安いですが、ストームの方が若干構成面でコスパが高かった印象です。

STORM

PG-Di417D5 RTX4070Ti

Intel Core i7-13700
DDR5メモリ 32GB / RTX 4070Ti
NVMeSSD 1TB / Windows11 Home 64bit
無線LAN Bluetooth対応マザーボード

販売価格 ¥299,800円(税込)

ドスパラ GALLERIA XA7C-R47Tストーム PG-Di417D5
マザーボードB760 Z790
メモリDDR4-3200DDR5-4800 
電源750W 電源 (80PLUS GOLD)850W 80PLUS GOLD電源 
価格¥334,480¥299,800
2023/04/14現在

最初に比較したガレリアRTX4070Ti搭載モデルと同じような構成です。

表記されていないメーカーによる差異もあるでしょうが、ストームのコスパはかなり良いです。

ドスパラのグラボであるPalitは市場にも出回っている物です。

一方、ストームはInno3D。名前は出回っていませんが、高品質グラボメーカーELSAのOEM元です。

つまり、ELSAと同じところで作られているんですね。

(ZOTAC、Inno3D、ManliはPC Partner Group Ltdという会社が大元で、フロンティアはManli、ストームはInno3Dが使用されている模様です)

また、ストームは比較的電源に余裕を持たせている構成が多いです。

グラボなどを上位に変えた時のためとか。

ストームのミドル帯はかなりコスパ高いです。

PG-Di417D5

PG-P47TiRZ RTX4070Ti

Ryzen7 5700X
DDR4メモリ 32GB / RTX 4070Ti
NVMeSSD 1TB / Windows11 Home 64bit

販売価格 ¥239,800円(税込)

CPU性能をRyzen7 5700Xに落として、その分グラボにステータス寄せた超コスパ型です。

メモリもDDR4で安く仕上がってますし、同じくマザーボードも一つ前の世代になります。

グラボって妥協しない方がいいので、抑えるポイントは抑えて他は控えめにって構成ですね。

実際、メモリがDDR5でもDDR4でもマザボが前世代でもそんな変わらないですし。

将来的な拡張性は少ないけど4Kゲーミングしたい人におすすめです。

PG-P47TiRZ

PG-P60TiRZ RTX3060Ti

AMD Ryzen 7 5700X
DDR4メモリ 16GB / RTX 3060Ti
NVMeSSD 500GB / Windows11 Home 64bit

販売価格 ¥159,800円(税込)

お買い得なローエンドRTX3060Ti搭載モデルです。

こちらは4Kゲームもそこそこ、FHDなら余裕でこなす性能になっています。

上二つと比べてグラボ性能が落ちますが、ロー~ミドル帯を狙う人はこのくらいがちょうど良いです。

PG-P60TiRZ

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