初めて自作するとき、マザボとグラボのメーカーを統一しないといけないのか?はみなが疑問に思うことです。結論対応してないとか相性とか別に関係ありません。ただし、統一することで多少のメリットもあります。
この記事の結論
- 別に統一しなくてもいいけど、一定のメリットはある
- ただし規格は統一しよう。CPU-マザボ、マザボ-メモリ等
- マザボやグラボの相性問題とか今はない。他パーツで発生しても初期不良として処理すればOK
マザボやグラボメーカーを統一する意味はあるか
現在、グラボやマザボのメーカー統一が必須ということはありません。なので、好きなのを買いましょう。
ただし、統一すると以下のメリットがあります。
- デザインが揃う。RGBが連動する
- 故障時、不具合パーツが特定できない人は一括でなんとかしてもらえる(かも)
基本的にマザボもグラボもRGB制御ソフトは異なります。ASUSはAura Sync、MSIはMystic Light、GigabyteはRGB Fusion等が挙げられます。これらはメーカー統一によって光り方を全体的にコントロールすることが可能になります。
異なるメーカーでも全くできないわけではないですが、メーカー統一した方がコントロールはしやすいです。
また、メーカーが同じだと、不具合時に助けてもらえる場合があります。
特に自作初心者のうちは故障したとき「モニターに何も映らない!」なんて日常茶飯事。不具合箇所がマザボなのかグラボなのか、はたまた電源なのか等分からないものです。
マザーボードのLEDを見れば分かるんですが、分からない人からしたら地獄に叩き落された気分です。
例えばグラボ、マザボ、電源なんかを全部MSIで統一した場合、とりあえずそいつらを全部MSIに送りつければなんとかしてくれます。一方でメーカーがバラバラだとどこに何を送ればいいのか困ることになります。だって不具合のないパーツ送られてきてもメーカーは「は?」って話ですから。
ただし全部統一するなんて極端な例ですし、グラボやマザボを統一する人ですら今は少数派です。あくまでこういうメリットはありますよ、という例だと思ってください。
マザボやグラボが対応してないとか相性問題とかの話
マザボやグラボにメーカー違いによる相性問題があると聞いた、なんて人もいるかもしれません。
安心してください。今はそんなことありません。もしその話している人がいたとしたら、かなり昔の自作PC家で今の事情をあまり知らない人です。
そもそも相性問題というのは規格も正しいし不良品ではないけど、一定のパーツを組み合わせると出る事象を指します。
2004年くらいまで(僕もこの時代のPC事情とか知りませんけど)、グラボの接続規格はAGP規格というものが使われていて、当時マザボとチップセット上の相性問題があったらしいです。
現在グラボに使用されているPCI-e規格では、相性による動作不良は基本ありません。
ただしメモリでは相性問題を時々聞きます。
メモリはマザボやグラボよりも規格の基準が甘いこともあり、一定の基準さえクリアすれば良いパーツでもあります。よって、品質ギリギリの製品が製造されることが稀にあります。
そのため、マザーボードとメモリ間では相性問題が発生することが一部あるようです。
僕はメモリでも相性問題とかぶち当たったことはないですが、絶対ないとも言い切れないので、もし当たった場合はただの初期不良として処理すればOKです。つまり返品返金ですね。
大手メーカーはメモリの相性保証をしています。
ただし規格は統一しよう。CPU-マザボ、マザボ-メモリ等
メーカーはともかく、規格は絶対に統一しなければなりません。
例を出すと、CPUとマザボの関係性です。
マザボにグラボを差す際は、どのメーカーであれ基本はPCIe x16スロットという規格ではまるようになっています。
一方、CPUとマザボはIntelとAMDでソケットの規格が違います。
ソケットとはCPUをカポっとはめる部分のこと。
こいつはIntel規格のマザボならIntelのCPUを、AMD規格のマザボならAMDのCPUを組み合わせる必要があります。
そこさえ守れば、マザボのメーカーはなんでもいいです。
例に出すなら、
Intel Core i5 13600K + ASUS Intel TUF Z790 Intel
Intel Core i5 13600K + ASUS AMD TUF GAMING B650-PLUS
って感じです。マザボは時折Z790とかしか書いてない場合もありますが、調べれば番号だけでもintelかAMDかも分かります。
また、ソケットは2シリーズ毎とかに変わるので、同じIntel規格やAMD規格で統一してもどちらかのパーツが古いとダメな場合があります。(新品購入なら基本そんな古いの売ってないし買わないので気にしなくていいですが、一応調べましょう)
この辺知りたい人は下記記事を参照してください。
他にも、マザボはDDR5なのか、DDR4なのかで選ぶメモリが違います。当然、マザボがDDR4にしか対応していない場合はDDR4のメモリを購入する必要があります。
また、グラボと電源にも関係性があります。
グラボには推奨電源というものがあり、何W以上のものを使えと仕様に書かれています。
これはRTX4000何番なのかとか、Radeon7000何番なのかでおおよそ決まってきますが、メーカーのモデルによっては多少違いがあります。
推奨電源を下回る電源ユニット使っても一応動きますが、必ず上回るようにしましょう。
実際に自作PCを組んだ場合の例
じゃあ実際に自作PCを組んだ場合どんな例があるのか。以下は僕が使用しているPCの例です。
種類 | パーツ | 価格 |
---|---|---|
CPU | INTEL CoreI7-13700F | ¥54,027 |
GPU | GeForce RTX4070Ti Palit GamingPro | ¥119,800 |
マザボ | ASRock Z790 Steel Legend DDR5 | ¥44,300 |
電源 | 玄人志向 80Plus GOLD 850W | ¥14,626 |
メモリ | CORSAIR DDR5 32GB 16GB×2枚 | ¥14,569 |
SSD | Crucial P3 4TB | ¥27,082 |
ケース | CORSAIR 4000D ATX (ファン120mm ×2付) | ¥10,472 |
CPUファン | Deepcool AK620 CPUクーラー | ¥8,899 |
ファン | DEEPCOOL FK120 3IN1 | ¥4,200 |
計 | ¥297,975 |
見ての通り、全く持ってメーカーはバラバラです。
もし、「モニターが映らない」「マザボが通電しない」「ブルースクリーンが出る」なんて不具合があった場合どうすればいいの?って話をすると、「がんばりましょう」が答えです。
ほとんどの症例はネット上で検索すればのっています。一回乗り越えれば次同じ症状が起きても対処できます。
自作が組めると自由にPCスペックが調整できるので生涯にわたってお金を節約できます。ぜひがんばりましょう。
やっぱきつい、という人は最初はBTOなどに頼るやり方で全然OKだと思います。