アマゾンプライムで見れるおすすめの実話映画をご紹介します。感動系と事件系に分けて実話を元にした話の厳選集です。
アマゾンプライム映画の感動&事件系 実話を元にした洋画と邦画おすすめ
アマゾンプライム感動系実話映画
ラッシュ/プライドと友情
実在した2人のF1ドライバー、ジェームズ・ハントとニキ・ラウダのライバル関係と友情を描いた作品です。
ジェームズは天性のセンスと才能でレースを勝ち進み、人気も上昇していきます。
一方、ニキは常に技術や戦略に基づいてレースを戦い、彼の徹底的な研究と計算によって常に一歩先を行く走りを見せます。
やがてF1の王座をめぐって2人の争いが激化します。しかし、あるレースでニキが大事故を起こし、顔面に大火傷を負ってしまうことに。
重傷を負った彼は奇跡的に生還しますが、一時は引退も視野に入れるほどの深刻な状態に陥ります。
しかし、彼は驚異的な回復力と精神力で復活し、ジェームズとのライバル関係を再開します。
もうとにかくレースの映像ばかりなのに熱い展開。
同じような映画で、フォードvsフェラーリが男二人のタッグ物だとしたら、こちらはライバル同士がバチバチやり合う展開。
ダサい副題以外はほぼ完ぺきな映画で、視聴中目が釘付けになります。
© 2013 RUSH FILMS LIMITED/EGOLITOSSELL FILM AND ACTION IMAGE.ALL RIGHTS RESERVED.
82年生まれ、キム・ジヨン
『82年生まれ、キム・ジヨン』は、韓国の小説家、チョ・ナムジュが執筆した小説で、2016年に刊行されました。著者の実話を綴ったルポルタージュ風小説です。
彼女は、韓国の保守的な家庭に生まれ、厳しい教育と社会の期待に押しつぶされながら成長していきます。常に自分自身を抑圧し、他人の期待に応えようとすることで生きてきました。
しかしながら、精神的な病気に苦しんでおり、時々まるで別人のようになったり、物事がすっぽり記憶から抜け落ちていたりします。
社会や家族から受ける差別や偏見が、病気を悪化させることになります。
ジヨンという名前はこの時期韓国で最もつけられた名前らしく、彼女は極めて一般的な人。
そんな女性たちの多くが、韓国では(ていうかどの国でもあるでしょうが)抑圧されているのは心が痛みます。
実はこの映画、賛否両論で、一部の統計によると女性の支持者が圧倒的、男性からは低レビューという話らしいです。
一方で実際に視聴した人達の高レビューは男性からも多く、僕自身も男なんですが、もしかして自分の母親もこのような時期があったんじゃないか、と身をつまされる内容でした。
©春風映画社
最強のふたり
「最強のふたり (The Intouchables)」は、2011年に公開されたフランスのドラマ映画で、実話を基にして制作されました。
物語は、裕福なフィリップという富豪が、身体障害者の介護を募集していた際、ドラッグディーラーだった黒人青年のドリスが応募し、奇妙な関係が始まるところから始まります。
ドリスは、フィリップに対して率直な言葉を投げかけ、突飛なアイデアを次々に提案することで彼の心を開かせ、やがて2人は深い絆を築いていきます。
フィリップは自身の障害に苦しみ、生きることに疑問を抱いていましたが、ドリスと出会ったことで、彼は新しい価値観や生きる意味を見出すようになります。
ドリスもまた、フィリップとの交流を通じて、自分の人生を見つめ直すことになります。
比較的最近の映画ですが、今やフランスで最も有名な映画になりました。
フランス映画と言えば、”眠い”、"よくわからんけど芸術的"という印象ですが、こちらは誰が見てもすごく感動するし面白い名作です。
©Quad Productions
しあわせの隠れ場所
養子縁組の実話を脚色したストーリーです。
主人公のリーは、後にアメフト選手となるマイケル・オアーに引き取ります。
彼はアルコール中毒の母親に育児ネグレクトされ、見かねたテューイ一家に育てられることに。
元々学力不足だったオアーは将来的が明るくなかったのですが、一家の力添えもあり、成績も向上。
徐々にアメフト選手としての才覚も見いだされていくのです。
温かい家族達に感動します。というか出木杉家族です。
もう良い人達すぎて、脚色とかそんなのどうでもよくなり一周回って泣けます。
いわゆる、可哀そうな黒人に白人が手を差し伸べる話ですが、実際に援助で育ったマイケルオアーは、実在映像でも本当に家族と仲が良さそうなんですよね。
ただ、映画では何の才能もなかったオアーが引き取られた後、たまたまアメフトで見いだされるのですが、史実では引き取った時既に有名選手だったらしい、とか色々脚色があります。
また、太眉のスーパー美人リリーコリンズが、まだ無名の10代だったときの出演作でもあります。
®Alcon Entertainment
ドリーム
アメリカ合衆国の作家、マーゴット・リー・シャタックが執筆したノンフィクションの書籍で、2016年に刊行され、同名で映画化もされました。
黒人女性たちが、1960年代のアメリカ航空宇宙局 (NASA) で数学やコンピュータプログラミングの分野で働いた実話に基づいています。
物語の主人公たちは、キャサリン・ジョンソン、ドロシー・ヴォーン、メアリー・ジャクソンの3人。
彼女たちは、有色人種として、さらに女性としても、差別的な社会の中で、その才能と努力によってNASAのプロジェクトに貢献しました。
人種やジェンダーに基づく差別があった時代に、偉大な功績を残したアフリカン・アメリカンの女性たちの姿を描いています。
今でこそSNSで人権やフェミニズム運動を促す時代ですが、彼女達は才能と力のみで周囲に認められ、結果あとから功績や権利の向上がついてきます。その姿が本当に格好いい。
キャサリン本人は差別はそこにあったが、感じなかったと話しているらしいですが、教養の最高峰NASAですら彼女たちを受け入れない環境があったことに驚きです。
©20th Century Fox/フォックス2000・ピクチャーズ、レヴァンティン・フィルムズ、チャーニン・エンターテインメント、TSGエンターテインメント
アマゾンプライムの事件&ドキュメンタリー系実話映画
バッド・ジーニアス 危険な天才たち
中国で実際に起こったカンニング事件をモチーフに製作されたタイ映画です。一応登場人物たちはフィクションですが、あまりに面白いので選出しました。
タイ映画なんて見たことないよと侮ってはいけません。抜群にクオリティが高いです。
主人公の女子高生リンは類まれな秀才ですが、家が貧乏でした。
そこで金持ちが多いクラスメートたちにカンニングをさせて儲けようと画策。
本作ではカンニングのやり方が大掛かりかつ大胆で、しかも登場人物たちは人生を賭けて挑んでいます。
見ていてかなりハラハラする場面が多いです。
一方で、テストの点は金で買えてしまう、どんな天才も貧乏では這い上がれないという社会問題を掘り下げています。
©Jor Kwang Films
13人の命
2022年に公開されたアメリカの映画で、実話を基にしたサバイバルドラマです。
物語は、2018年のタイの洞窟での救出劇を描いています。
サッカーチームの少年たちが、トレーニングのために洞窟に入ったところ、豪雨による増水で洞窟内に閉じ込められてしまいます。
救助隊が駆けつけるものの、洞窟内には水が溢れ、水位が上昇する状況の中で、少年たちは救出されるまでの間、洞窟内で生き延びなければなりません。
少年たちは飢えや水不足、低温などの厳しい環境下で生き延びを図りますが、彼らが閉じ込められている間、地元タイや国際的な救助隊が奇跡的な救出作戦を実行します。
これすごい映画です。
事実もとんでもないですが、映画としての完成度も非常に高い。
2時間半という長時間、ほとんど水の中の映像。しかもリアルさを追求してか、何がどうなってるのか非常に分かりづらい映像を見せられている。
なのに、無駄な説明もなく食い入るように見てしまいます。
救助者のイギリス人たちも相当なタフガイにも関わらず、最後まで自然の脅威が襲いかかるのです。
監督がロンハワードなんですが、ノンフィクションを作らせると本当さすがという感じですね。
©Metro-Goldwyn-Mayer Bron Creative Imagine Entertainment Magnolia Mae Storyteller Productions
陽はまた昇る
いわゆるビデオ戦争を描いた作品です。
日本ビクターは経営不振に陥っていた当時、ビデオカメラの技術者で、数年後の定年退職を待つ身だった本社開発部員の加賀谷を任命。
ソニーのU規格や東芝のVコード規格などあったため、ビデオが家庭用として普及しない中、ビクターが開発したVHSがいかに競争を勝ち抜いたかを描いています。
当時のビデオは録画時間が極端に短く、どれも実用的ではありませんでした。
そこで消費者の満足のいくものを生み出そうと、エンジニアたちが四苦八苦しながらVHSを完成させていきます。
今でこそVHSは廃れた技術ですが、当時は非常に革新的だったらしく、こんなにも多くの人の想いが詰まっていたんだなあと思わされました。
登場人物は名前を変えているらしいのですが、伝説の経営者 松下幸之助は本名は出てきます。
とにかく熱い男たちの映画です。
©「陽はまた昇る」製作委員会
チェンジリング
1920年代のロサンゼルスで実際に発生したゴードン・ノースコット事件の被害者家族の実話を元にした映画です。
一人暮らしの母親クリスティン・コリンズ(アンジェリーナ・ジョリー)の息子ウォルターが行方不明になり、警察は捜査を開始します。
捜査は進展せず、約5か月後、警察はウォルターを発見したと発表します。
しかし、警察が連れてきた少年は、クリスティンの息子ではありませんでした。
クリスティンは何度も警察に抗議しますが、彼らはクリスティンを病的妄想を抱えた人物として扱います。
社会における権力者の不正や、個人の正義感と社会の不条理との間で起こる葛藤が描かれています。
とにかく理不尽な状況ばかりで、主人公も元々強い女性というわけではないのですが、それでも母の愛は強いのだと思わされます。
この映画の主演アンジェリーナジョリーは演技が高く評価されていて、アカデミー賞にノミネートしています。
かつてはトゥームレイダー、最近は頬骨くっきりマレフィセントのイメージばかりでしたが、ジーアや17歳のカルテで評価された演技派女優だと思い知らされました。
©Imagine Entertainment
タクシー運転手 ~約束は海を越えて~
1980年に韓国の全羅南道光州市で起こった民主化を求める民衆蜂起の光州事件が元ネタです。
全斗煥らによるクーデターや金大中の逮捕を発端として、学生や市民を中心としたデモが戒厳軍との銃撃戦を伴う武装闘争へと拡大。
作中ではソウルのタクシー運転手キム・マンソプが、大金のためドイツ人記者のピーターと光州へ。
検問の先には軍による残虐な光景がありました。
前知識0で見たら、まさかこんな展開になるとは、って感じでした。
主演は韓国の面白い映画には必ずいるソンガンホ兄貴です。
冴えないけど人の良い中年をやらせたら、アジアで右に出る者はいません。
脚色部分も良い方向に出てて、暗いだけではなく、時にコミカル、時に熱い展開があります。
©ザ・ランプ
スポットライト 世紀のスクープ
ピュリッツァー賞を受賞したボストン・グローブ紙が、カトリック教会での児童性的虐待問題を追及した実話を描いた作品です。
2001年のボストン。ボストン・グローブ紙の報道部は、新しいオフィスに移る際、新たな担当編集者のもと、カトリック教会大司教に関する記事を担当することになりました。
そこでカトリック教会で児童性的虐待が横行していることを知ることになります。
スポットライトチームは、教会関係者や被害者たちとの取材を進めていく中で、ボストンを含む世界中で広がっている性的虐待や体制の不備で、多くの被害者たちが犠牲になっている現実を垣間見るのでした。
アカデミー賞オスカー作品の中では史上最も地味な映画かもしれません。
映画というよりドキュメンタリーに近く、終始引き込まれるストーリー。役者たちの巧みな演技。
日本人感覚でいえば、教会に通うなんて縁がない人も多いでしょう。
僕自身も子供のころは教会って何の意味があるんだ?って思っていました。
当時留学先でたまたま日曜の礼拝に行ったんですが、一人暮らしの老人だったり、家族連れだったりが交流する場になっていて、地域の拠り所として成り立っているのを見ました。
以来、信仰がどうとか以前に、「ああこういう場所って必要だよな」と考えを改めることに。
ですが、そんな教会が子供達を食い物にしてるという現実を突き付けられたら、みなさんはどう思うでしょうか。
ちなみに僕が大ファンのレイチェルマクアダムスが、アカデミー賞ノミネートした作品で、最初はそれ目的で視聴。
でも、映画として相当クオリティが高く、色々と考えさせられる映画となりました。
©Participant Media First Look Media Anonymous Content Rocklin/Faust Productions Spotlight Film
アマプラ期間外ならU-NEXTで視聴
アマゾンプライムは日々映画を入れ替えているので、見れないのは大体U-NEXTで視聴可能です。
とにかく映画の数が半端じゃなくて、ストックが尽きることはありません。
僕も実際に加入した上でアマプラ以上に映画を視聴しています。
永遠に加入する必要はないので、暇なときに加入して見まくるのが良いと思います。
Netflixと違って、加入前でも映画名検索できるので、試してみると良いでしょう。