東北旅行と言えば山形が本命です。え、山形って地味…って思うかもしれませんが、実際に観光してみたので山形のおすすめのモデルコースや、逆に微妙だったところも含めて本音解説します。
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山形観光車なしモデルコース2泊3日。電車で銀山温泉や蔵王温泉巡り
立石寺(山寺)
(所要時間 約2~3時間)
宝珠山立石寺(りっしゃくじ)、通称山寺です。山・寺・岩が見事に融合していて、不思議なバランスを保っている観光地です。
山寺ですが、登山です。といっても1時間半で往復できると言われているので、子供やご老人も普通に登っていました。
これがなかなかしんどくて、休み休み行かないと息切れします。往復1時間半とか絶対ウソだろ、と思いながら登ってました。
登りを頑張れば、素晴らしい景色が見られます。特に紅葉や積雪の時期は人気らしいです。
有名なのがこの角度の写真。なんと左側は手すりとかありません。
転がったらまっさかさまです。
歩幅が十分あるので、全然問題ないんですが、高いところが苦手な僕は結構びびりました。(他の人は余裕そうでした)
この位置から撮れる写真もまた美しいです。
僕は天候にも恵まれ、空も非常に美しかったです。
寺なんてどこも同じでつまらないよ、という方はぜひ山寺を体験してほしいです。
山形県総合運動公園 いちょう並木
(所要時間 約1時間)
山形でも屈指の紅葉スポットです。
運動公園って名前ですが、ここのいちょう並木は非常に美しいので、地元の人でも有名な映えスポットとのこと。
よく紅葉の絨毯(じゅうたん)なんて言葉が使われますが、まさにそんな感じです。
画像をいじったものが多い中、僕の載せてる写真はガチです。全くいじってません。
なので、写真で見たまんまを現地で見ることができます。
やはり映えスポットだけあって、記念写真を撮りに来る方や、フィギュアの撮影してる方など色々な人たちがいました。
時期としては10月末くらいから11月中旬くらいまで。僕が行ったのが11月10日前後。
紅葉時期がはまるなら、絶対行くべき場所と言えます。
銀山温泉
(所要時間 1時間半 or 宿泊)
山形を代表する観光スポットと言えば、銀山温泉です。
俗にいう、「千と千尋の…」的な場所。(これも結構多用されてますけど)
有名な写真で、積雪時の幻想的な画像を見た方も多いことでしょう。
とはいえ、雪がなくてもものすごく美しい街並みです。
なので季節はいつでもOK。
季節はいつでも良い一方で、時間帯は夜を選んだ方が良いです。
昼間も綺麗ですけど、夜の方が幻想的。
街中にいくつか足湯もあります。
ぼんやりと薄明りで入る足湯ってなんか惹かれますよね。
ご飯処やカフェもあるので、昼間から来て一服するのもアリ。
やっぱお洒落ですね。
大正ロマンの街というだけあって、土産屋もどこか味がありますね。
別に何か買うわけじゃないんですけど、見てるだけで楽しくなります。
僕が行ったときは「千年回廊2023」というライトアップイベント時だったんですが、川や滝が彩られているだけのようでした。
率直に言うと、別になくても良かったかな程度。
エリア自体は狭いので、見るだけなら1時間もあれば一回りできると思います。
山形と言えば、銀山温泉と言われるくらい有名です。人生で一度は行ってみるべき場所でしょう。
銀山温泉周辺の宿(じゃらん)
蔵王温泉
山形で有名な温泉と言えば銀山温泉。ですが、本当に温泉目的であれば蔵王温泉が挙がると思います。
本音解説するって言ったので正直に言いますが、温泉街はガチで寂れてます。
雪のスノボーシーズンは稼働してるんでしょうが、それ以外は全然やる気ありません。
といっても肝心の温泉は良い場所があります。
蔵王温泉には、日帰り入浴可の温泉がいくつかあって、有名なのが「大露天風呂」、「源七露天の湯」、「新左衛門の湯」あたりです。
(© VISIT YAMAGATA)
中でも大露天風呂は山の中に構えた大きな露天風呂で、おすすめです。
なんというか、他の風呂が比較的人の管理が行き届いた露天なんですが、大露天は本当に山の中にある温泉そのままという感じ。
【蔵王温泉大露天風呂】
平日 9：30～17：00（最終受付 16：30）
土日祝日 9：30～18：00（最終受付 17：30）
例年は4月中旬～11月下旬まで
トンネルの向こう側にあるんですが、入り口から結構期待大で行ったところ、十分満足できる大きな風呂でした。
懸念点として、歩きで行くのはちょっと遠いということ。(あと、冬は営業してないので気を付けてください)
街中からは15分くらい、しかも山に登るような感覚で坂がきつかったです。
帰りは下りなので楽でいいんですが、登りはしんどいです。
あと、源七露天の湯も大露天風呂の道の途中にあって、はしごしやすいです。が、大露天風呂の縮小版みたいなやつだったので、両方は行かなくてもいいかと。新左衛門の湯は街中にあるので比較的行きやすいです。ただ、僕が行ったときは休みだったので中は分かりません。
共同風呂が街中にいくつかあって200円くらいで入れるんですが、普通の室内風呂なのでパスして良いんじゃないでしょうか。
蔵王温泉にはロープウェイがあって、そこから紅葉の景色が見れるらしかったのですが、僕が行ったときは運休で行けず。
紅葉時期だったんで、きっと綺麗だったと思うんですが残念ですね。
噂によると結構四季折々の景色が見れるらしいです。
で、正直なところ紅葉時期はおすすめ。スノボーなんかもやりたい人も冬はおすすめ。あとは温泉目的の人が行くって感じです。
蔵王温泉には2回来てて、スノボーで来たときは全然普通だと思ったんですが、シーズン外に来て街がこんなに空虚なのは知りませんでした。
別に春夏なんかで山をトレッキングしてもなーって人は、ロープウェイも飛ばして温泉目的で行きましょう。
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2泊3日のモデルコース例
基本的に1日目は移動してきて昼からスタートすると仮定します。
山形のみモデルコース(2泊3日)
- 1日目 銀山温泉(宿泊) or 銀山温泉 → 山形駅(宿泊)
- 2日目 蔵王温泉(宿泊)
- 3日目 山寺、山形県総合運動公園(紅葉時期のみ)
一応注意点というか、銀山温泉は必ず泊まりじゃなきゃいけないってわけでもないです。エリアは狭いですし、日帰り客はいっぱいいます。
ここは宿の数自体が少ないので、何か月か前に予約する必要があります。
それから、一人客で泊まれるのは「昭和館」という宿のみのようです。一泊3~4万くらいするみたいなので、結構高いですよね。
色々事情を考慮すると、素直に山形駅に泊まって日帰りが良いんじゃないでしょうか。
その場合は、バスの終点だけ気を付けてください。
(2023年時点)
『はながさバス』(最新情報は下記)
http://www.hanagasa-bus-taisei.co.jp/base.html
山形駅 ⇔ 大石田駅(新幹線) ⇔ 銀山温泉(バス)
終バスは18:21発銀山温泉となっています。逃した場合は、多分旅館の人に土下座してタクシー呼んでもらうことになるかと。
山形+他県モデルコース(2泊3日)
春や夏なら蔵王温泉は必須という感じじゃないので、他県をプラスして東北を満喫するタイプです。
- 1日目 山形県総合運動公園(秋のみ) → 銀山温泉(宿泊) or 銀山温泉 → 山形駅(宿泊)
- 2日目 山寺 → 蔵王温泉(宿泊)
- 3日目 宮城 松島
蔵王温泉で温泉街もロープウェイも飛ばして、完全に温泉目的に縮小したバージョンです。
ぶっちゃけ紅葉時期や積雪の時期以外はこっちのが良いと思います。
余った時間で宮城の松島なんかに立ち寄るのがおすすめ。仙台駅から近いですし、旅行最終日に行きやすいです。観光地的にも面白いですし。
ちなみにですが、急いで回れば山寺 → 山形県総合運動公園 → 銀山温泉あたりは一日で回れます。といっても電車に乗り遅れたりしたらアウトなので、せっかちな人以外はあんまりおすすめしません。
山形のご飯処レビュー
米沢牛登起波 山形店
山形と言ったら、さくらんぼと米沢牛です。実際に米沢市に行っても良いんですが、米沢自体観光するものがあまりないので、微妙。
で、山形駅あたりで食べられる高級米沢牛の有名店がこちらの登起波(ときわ)です。
価格で言うと、一人大体1万円弱といったところ。山形の地理を考えたら高級店に相当します。
一番有名なのがすき焼きだったんですが、(美味しんぼみたいなこと言って申し訳なんですが)すき焼きあんまり好きじゃないので、僕が食べたのが焼き肉(松コース)。価格中くらいのコースで一人7,700円のものでした。
結論、普通。価格なりでした。多くの人が都心から山形へ行くと思うので、その感覚でいうと、この金額ならこのくらいという感じ。肉は海鮮と違って現地×新鮮さがちょっと薄れるので、それって叙々苑じゃダメですか？と言われたら返しづらいです。
ただし米沢牛ってよく聞くし一度は食べてみたいですよね？米沢牛の特徴が脂肪の溶け出す温度が低くトロっとした触感。また、霜降り具合のバランスの良さらしいです。
実際、口の中でトロリとして甘味があります。脂肪が苦手な方も食べやすいです。
山形駅周辺で米沢牛を味わいたい、という方は体験してみましょう。ちなみに2・3日くらい前から要予約です。
みつ星餃子
山形駅周辺の繁華街というのが七日町という場所です。まあ繁華街とはいえ、人全然いないんですが、この辺にご飯屋が集中してます。
僕が行ったチェーン店じゃない居酒屋に「みつ星餃子」という店があるんですが、これがなかなか美味しかったです。
皮がもちもちして、肉汁が噛んだ瞬間ピュッと出てくる食感がたまりません。
大衆居酒屋ですけど、カウンター席あるんで一人でも入れますし、僕は酒も飲まずご飯だけ食べたんですが、普通に大丈夫でした。
餃子一皿400円くらいでこの味なら、コスパ結構高いのでは？という感じ。全然山形関係ないんですが、山形駅周辺のご飯ならなかなかおすすめです。東京にあっても時々利用したいなと思える感じでした。
ちなみに七日市は駅から歩いて15分くらいかかるので、近いのが良い人は山形店もあります。
中華蕎麦 春馬
山形県総合運動公園へ行く途中にある人気のラーメン店です。
煮干し系のラーメンで、味がこってりして中々美味しかったです。
運動公園って山形駅からバス、降りたバス停からまたちょっと歩くので、その途中にあります。
お昼をここで済ませるのもアリ。
宿泊先レビュー
リッチモンドホテル山形(山形駅)
山形観光するなら山形駅が拠点となるわけですが、候補的にビジネスホテル系になります。
一番安くて空いているところを探しましょう。しいて言うなら、バス停や繁華街がある山形駅の東口の方が立地が良いので、ダイワロイネットホテルやアパホテルが良いと思います。
余談ですが、このホテルに泊まった時、ビジネスホテルで初めて虫に遭遇して部屋が変わった経験をしました。別に虫とかはある程度しゃーないとは思うんですが、リッチモンドは全国にあるので、次回からなんか選びづらいです。
あと、リッチモンドホテル山形は閉館するらしいです。
山形駅周辺ホテル(じゃらん)
おおみや旅館 (蔵王温泉)
ご飯良し、部屋普通、温泉も普通な旅館でした。大体一泊2万くらいで朝夜食が出てくるタイプです。
総合的には普通のはずなんですが、結果的に悪くなかったな、と思ってます。
というのも、ご飯がおいしかったんですよね。
山形の芋煮やら珍味やら山形ならではの料理もあり、味も美味しかったし、デザートもすごく良かったです(といかいってデザートは市販の可能性もありますけど笑)。
それから、心遣いがされてるなって思ったのが、一人で泊まる人たちには、食事時にちゃんと仕切ってくれてるんですよね。
一人旅行で嫌なのってうるさい団体客と隣り合わせになることじゃないですか？(まあカップルとかで来てても嫌ですけど)
だから一人用の人たちは席を固めて、敷居を作ってくつろいで食事できます。
このへんやらない旅館が多いんですけど、一人で旅行したことある人なら気づいてほしいところなんですよね。
一方で、温泉は普通。どれも木のタイプの湯で、雰囲気があります。
ただし景色とかはなんも見れません。(事実上)露天風呂はないです。
とはいえ、外にいくつも風呂はあるし、日中であれば姉妹館である蔵王国際ホテルとかの温泉にお邪魔できるみたいです。
あとは、老舗の温泉街にありがちなんですが、中の施設は結構古いです。レトロともいう人がいるかもしれませんが、意図的なレトロと施設が古いのは違うと思います。
おすすめできるのは旅館でなにもせずのんびりしたい人、一人客、それからご飯がおいしいところが良い人じゃないかという感じです。
山形観光はおすすめ。東北で一番良い
山形行くなら仙台も行けちゃうんだよなーって思ってる人いるかもですが、仙台はついでに寄ればいいんです。ぶっちゃけ都会すぎてそんなに見る物ないですし。
東北といえば観光不人気エリアですが、山形は素直におすすめできます。今まで青森県以外は行ったことあるんですが、山形が一番良かったですね。東京からも山形新幹線で一本で行けるので、比較的観光もしやすいんじゃないでしょうか。
なんかヨイショしてる感ありますが、秋田とかは結構辛らつに評価してます。なので、忖度してるわけじゃないことが分かると思います。
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