実はpixelは世界的に見れば売れないし、人気がない部類に入ります。日本と世界でどれくらい温度差があるのでしょうか。
pixelはなぜ売れないのか?日本で人気でも世界的には売れてないし人気がない
世界的なインサイト分析サイトであるstatistaによると、欧米でのシェア率は本家米国ですら5%未満です。appleとpixelで大半を占めているかと言えばそうでもありません。
ブランド | シェア率 |
---|---|
Apple | 57.79 |
Samsung | 26.29 |
Motorola | 4.34 |
2.11 | |
LG | 1.47 |
Others | 5.99 |
別口の調査によると、上記のようなシェア率になっています。
アップルとサムスンで市場の8割近くを占めています。
(motorolaはレノボに買収されています)
2021年以降の出荷台数のデータを見ても、おおよそシェア率のデータと相違はないでしょう。
アップルとサムスンはスマホ市場に当初からいたことを考えると、当然と言えば当然かもしれません。
googleは2016年から参入しているので、後発組としてはかなり健闘しています。一方、世界一の企業ということを考慮するとちょっと物足りないシェア率とも言えます。
とはいえ、2008年時点ではノキア、その前はモトローラが世界一の市場占有率だったことも考えると、携帯のシェアは栄枯盛衰。ここ最近アップルが値上がり&大した進化がないことも考えると、今後のシェア率もどうなるか分かりません。
pixelを買わない方がいい理由は使いにくいから?
pixelはハズレスマホではありませんが、魅力があるかというとそうでもありません。
どちらかというと、大きな欠点もなく、値段的にも手ごろという点で売れている感はあります。
Pixel6から僕は主力のスマホとして使っていますが、全く愛着がありません。
現在最新のPixel7aを例に挙げると、以下のようなメリットデメリットがあります。
Pixel7aのメリット
- 顔認証が搭載
- ワイヤレス充電可能
- CPUの向上
- RAMの向上
- リフレッシュレートが向上
- メインカメラ画素が向上
Pixel7aのデメリット
- 増量傾向にある
- 電源・音量ボタンの位置が悪い
- デザイン(色)が微妙
性能面で向上している一方で、外観やデザイン面で微妙なことが多いです。特に電源と音量ボタンが反対になっているのは、他のスマホから乗り換えた際に使いづらさを感じます。
以前ミドル帯を蹂躙したXiaomi Mi11 Lite 5Gは神がかかった軽さと薄さで衝撃を受けたことはありましたが、Pixelは良くも悪くも無難。特別これじゃなきゃダメって点もないんですよね。
Pixelを「次も使う」という人が実は少ない
2大市場のアップルやサムスンと比べると、継続性が劣るのがPixelです。
上記のグラフは赤が「スマホを変える」人、緑が「スマホを変えない」という人、つまり継続したいかどうかのグラフです。
見て分かる通り、半数の人が次もPixelを買おうとは思っていません。逆にアップルとサムスンは半数の人がこのまま同社を使い続けるとしています。
アップルはアンドロイドに乗り換えるという大きな障壁がありますし、特にmac使いはほぼ自動的にiPhoneになることもあるでしょう。
ですが、サムスンは同じアンドロイドなので気軽に乗り換えはできます。ということは継続性にOSはそこまで重要じゃないって話かもしれません。
要はgoogleがシェアを伸ばせない理由の一つとして、満足度が低いということが挙げられます。
結局ゲームしなきゃスマホにハイエンドなんていらないし、コスパで言えばコレって感じで、価格から選ばれている感はあります。
世界的に日本が最も売れているが実は数が少ない
日経によるスマホ出荷先の調査では、googleのスマホシェアは日本が1位。本家米国は2位になりました。
日本が出荷の1/3を占める一方で、米国はシェアを20ポイントも落としており縮小しています。
2023年第1四半期 国内スマートフォン市場 出荷台数 ベンダー別 シェア
日本のメーカー別シェアはアップルが1位、2位シャープ、3位FCNT、4位京セラ、5位サムスンです。googleはその他扱い。が、2022年データでは6位グーグル(137.4万台、シェア4.6%)だったので、恐らくgoogleは6番手です。
最も売れている日本で6位ってことは、「あれ、Pixelって実は売れてないんじゃね?」となるでしょう。売れているかはともかく、シェアの観点から言うとそれほど浸透していません。
また、世界的なシェアに日本は食い込めておらず、逆に日本市場ではFCNT、京セラ、シャープなどが食い込んでいます。
日本スマホを支えている多くは「中華メーカーはダメ」という層でしょう。もはやスマホ市場は完全に韓国や中国に負けている日本ですが、未だにそんな人たちはいます。
とはいえ、FCNTは経営破綻、京セラは個人スマホ事業撤退と今後一定のシェアが動きます。さすがにiOSに移行するってことも考えづらいので、この辺はgoogleが食いそうです。今後日本ではもっとシェアを確立する可能性が高いと思われます。
そうこうしているうちに、第2半期にはgoogleが第2位に躍り出ました。5月にはPixel7aが発売したので、そのおかげでしょう。
ただしアメリカの統計を見るに、顧客が継続するかどうかが今後のシェア拡大の焦点になりそうです。
需要別スマホまとめ
2023上半期時点
- appleユーザー → iPhone14、 iPhone SE
- ハイエンド → Galaxy S23
- コスパ → Pixel 7a
- 国産 → AQUOS sense7
Pixelのシェアは伸びていないものの、現時点ではコスパMAXなことに変わりありません。
iPhone14やGalaxy S23が10万円越えなことを考えると、そこそこでいい層はiPhone SEかPixel 7aを選択することになると思います。