マザーボードは重要な一方、初中級者にはスペックの見方が分かりづらいパーツでもあります。では、どのメーカーやモデルが一番良いのか。メーカーの解説とともに、用途に合ったマザボをおすすめしていきます。
【これ買え】マザーボード壊れにくいメーカーとおすすめモデル2022~23
壊れにくいおすすめのメーカー
マザーボードと言えば、ASUS、MSI、Asrock、Gigabyteが有名で非常に質が高いです。
結論から言うと、大手メーカーを買えばほぼ間違いなく、逆に大手4社なら大きな差がありません。
また、知らないメーカーから買う理由もないでしょう。

(引用 : https://www.bcnretail.com/market/detail/20220210_266186.html)
ASUS
ド定番のマザボメーカーです。シェアもほぼほぼ1位を走っています。
正直細かいこと考えたくない人が直感でASUS買っても問題ありません。
ただし、ROG TUF PRIMEといったモデルがあり、微妙に性能が違うので、そこはちゃんと確認すべきポイントです。
Asrock
ASUSから枝分かれしたのがASRock。
シェアは近年加速的に伸びています。
BTOパソコンによく使用されている信頼度の高いメーカーです。
また、公式ツイートとやり取りした際、一番消耗するパーツを他社比較で250%耐久性の高いパーツを使用しているとの話もありました。
MSI
ずっとシェア3位に位置していたMSI。
故障が少なく、グラボにおいてはIntel、AMD共に最小のRMA率(返品保証率)というデータを持つメーカーです。
Gigabyte
2010年代にシェアを4位に落としました。
シェアを落としたのは品質上の問題ではなく、代理店戦略上の問題とされています。
AUROSやAEROという主力製品を抱え、まだまだユーザーからの人気があります。
グラボがGigabyteならマザボも統一する選択肢もアリです。
現在こちらが最新の記事になっています。
コスパの良いおすすめモデルは
2022年11月現在、Intelは700番モデル、AMDは600番モデルが販売されています。
大枚はたいて新作を買うのも良いですが、マザボは性能が体感しづらいですし、一つ前の世代でもそれほど性能は変わりません。
そのため、Intelは600番台、AMDは500番台あたりを狙うのがコスパに長けています。
Intel ゲーミング&動画制作用途
ゲームや動画作成用途でコスパが良いのが、MSIのMPGです。
こちらはASUSのROGと非常に立ち位置が似ていますが、わずかにMSIの方が拡張性や耐久性が高いというスペックがでています。
Z690 DDR5 モデル比較 | MPG CARBON | ROG STRIX |
---|---|---|
PCI-Express 16X (本) | 3 | 2 |
SATA (本) | 6 | 6 |
M.2ソケット | 5 | 4 |
VRMフェーズ数 | 18+1+1 | 16+1 |
USB | USB3.2 Gen2x2 Type-Cx1 USB3.2 Gen2 Type-Ax5 USB2.0x4 | USB3.2 Gen2x2 Type-Cx1 USB3.2 Gen2 Type-Ax2/Type-Cx1 USB3.2 Gen1 Type-Ax4 USB2.0x2 |
値段は相場によりますが、むしろMSIの方が安いくらいです。
MPGやROGはRGBの色を一括で管理できるので、ゲーミング用途としても最適です。
Intel 万能用途
TUFは価格が廉価なだけでなく、値段以上の耐久性を持ち、使っていて壊れたことは一度もありません。
僕は以前、メインではASUSのTUF B660を使用していました。

他にもマザボよりグラボにお金をかけるべき、という考えの人も多く、こちらのモデルが選ばれます。
AMD ゲーミング&動画制作用途
こちらはB650の上位機種X670のDDR5版です。
SATAやM.2ソケット数が4と若干少ないですが、元々4つでも多いくらいなので拡張性抑え目。
その分、耐久性の値であるVRMフェーズが16+1+1と高く、価格も抑え気味です。
コスパと高負荷作業の両立されたマザボと言えるでしょう。
色はPolychrome SYNCというASRockのソフトで調節できます。
AMD 万能用途
DDR4のマザボの中でとにかく安いことが特徴です。
しかもm.2ソケットは2つあったりと、最低限の拡張性は行き届いています。
必要最低限・かつ価格が安いため、おすすめのマザボです。
どうせゲームしたり動画編集したりハードな使い方しないなら、マザボのありがたみってそこまで体感できませんし。
良いマザーボードの条件とは
大きく分けて二つあります。
拡張性と耐久性です。
拡張性は主に、
- PCI-Express 16X(グラボの差せる数)
- メモリスロット(メモリの差せる数)
- SATAソケット(HDDやSSDが繋げる数)
- m.2ソケット(m.2が差せる数、m.2はSSDの上位互換的な)
- USBポート
これらの数で大体のスペックが分かります。
一方耐久性ですが、スペック表からはVRMフェーズ数で目安が分かります。
ざっくり言うと回路の数で、多ければ高負荷に耐えられるというものです。
また当然ながら各パーツの耐久性や品質も関係があります。
マザボメーカーの壊れにくさデータは乏しい。なら保証を比較
残念ながら、マザーボードメーカーごとの壊れにくさのデータはありません。
というか、大手4メーカーでそこまで品質に差がある様にも見えません。
ならば、保証の差で比較するのが良いと思います。
メーカー | 期間 | |
---|---|---|
ASUS | 12カ月 | *代理店の保証規定に準じる |
MSI | 2年 | 24ヶ月の保証期間がすべてのMSIマザーボードに適用 |
ASRock | 1~2年間 | 保証期間は製品により異なる |
Gigabyte | 1~2年間 | *代理店の保証規定に準じる |
MSIは2年なので、一番保証期間が長いです。
ASRockとGigabyteは商品によります。
保証においてはMSIが一歩リードしている感じです。
当たり前ですが、中古品は保証の対象になりません。
マザボは故障したら面倒な部品なので、基本新品で買いましょう。
CPUとの組み合わせおすすめ
まず、CPUとマザボには規格を合わせる必要があります。
Intelは最近の傾向的に問題ないですが、AMDはちょっと注意が必要です。
Intel
マザボ600番台(LGA1700規格)→Intel12000番台
マザボ700番台(LGA1700規格)→Intel13000番台
コスパを考えたらCore i5-12400F、Core i7-12700は2023年充分使えるクオリティと性能です。
ただ、2022年11月現在、徐々に13世代が出てきているので、こちらを買っても良いかもしれません。
Intel600番台マザボは第12世代と第13世代どちらも使えます。ソケットがLGA1700対応で同じです。
13世代ならCore i5-13600KF 、上位モデルならCore i7-13700Kを選びましょう。
F付きは内臓GPUが無い分すこし安くなっています。
AMD
マザボ500番台(AM4規格)→Ryzen5000番台
マザボ600番台(AM5規格)→Ryzen7000番台
マザボ500シリーズは前世代の5000シリーズCPUにしか使えません。
2022~2023年もまだまだ現役で使える性能ですが、そのうちAM5規格で埋め尽くされるでしょう。
買い替えれば良い話ですが、気にする方は最初からAM5規格に合わせましょう。
おすすめはRyzen 5 5600Xです。2021年からひたすら売れ続けているコスパモンスターです。
位置づけ的にRyzen 7 5700Xが近く、こちらは2022年に発売されました。
7000シリーズは2022年現在まだまだ出てくると思いますが、現状でコスパが良いのはRyzen 7 7700Xあたりです。