RTX4000シリーズの性能比較をします。優秀だった3000シリーズと比べ、おすすめのグラボがある一方、売れてないしいらないグラボもあるので、考えて購入しましょう。
rtx4000シリーズ性能比較とおすすめグラボ 売れてないしいらない物は?
RTX4000番台 各グラボの立ち位置
上がハイエンド、下がローエンドです。
RTXならミドル以上。ローエンド帯は売れてないしいらないです。
- 4090 → そんな金ない。唯一無二
- 4080 Super → 4080無印の代わり。4K+RTやmod用
- 4080 → 市場からほぼ消えた
- 4070Ti Super → おすすめ。AIイラストなら最低限欲しい
- 4070Ti → おすすめ。最新ゲーム以外4K+RTいける
- 4070 Super → ど真ん中の性能を取りたい人。買いやすい
- 4070 → もっと上で良かった?と後で悩むかも。難しい位置
- 4060Ti 16GB → ゲーム開発とかで需要あったらしい
- 4060Ti 8GB → 微妙。けど買いやすい。省電力重視。
- 4060 → 微妙。一個上買った方が良い
比較対象としては下記のような感じ。
- 4080super vs 7900XTX
- 4070Ti vs 4070Ti super vs 7900XT
- 4070 super vs 7800XT
- 4070 vs 7700XT
- 4060Ti vs 3060Ti vs 7600XT
- 4060 vs 7600
Nvidia RTX4000番台とAMD RX7000番台の性能比較
スコア | 最低価格 | |
---|---|---|
RTX 4090 | 36516 | ¥289,800 |
RX 7900 XTX | 30371 | ¥159,800 |
RTX 4080 SUPER | 28539 | ¥172,980 |
RTX 4080 | 28203 | ¥179,980 |
RX 7900 XT | 26442 | ¥122,800 |
RTX 4070 Ti SUPER | 24333 | ¥137,128 |
RTX 4070 Ti | 22796 | ¥119,980 |
RTX 4070 SUPER | 21084 | ¥97,800 |
RX 7800 XT | 20002 | ¥80,800 |
RTX 4070 | 17869 | ¥83,790 |
RX 7700 XT | 17056 | ¥69,800 |
RTX 4060 Ti 8GB | 13501 | ¥58,980 |
RTX 4060 Ti 16GB | 13488 | ¥68,800 |
RX 7600 XT | 11270 | ¥55,800 |
RX 7600 | 10959 | ¥36,980 |
RTX 4060 | 10429 | ¥44,800 |
RTX4090は同価格帯の比較対象がいないので、最上が良い人はこれ買っとけという感じです。
全体的な総括として、RTXの方がレイトレや機械学習性能が高く、RXはVRAMやメモリバスが多めという傾向があります。
VRAMやメモリバスが多いと高画質になるほど強いです。
NvidiaにはDLSS3やFG、AMDにはAFMFなど、それぞれ独自の機械学習やアップスケール機能が使えます。
DLSSとFSRはフレームレートを機械学習で増やすもので、Nvidiaはどっちも使えるという利点があります。
一方、AMDのAFMFはどのゲームでも使えるという利点があります。
FG(GPUがフレーム自体を生成して挿し込む技術)
AFMF(フレームの間に動的に生成したフレームを差しこむ技術)
RTX4080台について
かなり性能が強く、ゲーム、動画視聴・動画編集を同時起動とかむちゃなことやってもそこそこ動いてくれます。(さすがにAIイラストのstable diffusionと4Kゲームを同時起動したときはきつかったですけど)
4K+レイトレとか、4K+modガン積みとか求める人向けです。
RTX4080 SuperとRX7900XTX比較
RTX4080 super | RX7900 XTX | |
---|---|---|
CUDAコア(SP) | 10240 | 6144 |
ゲームクロック | 2.29GHz | 2.27GHz |
ブーストクロック | 2.55GHz | 24.9GHz |
メモリ容量 | 16GB | 24GB |
メモリバス | 256 Bit | 384 Bit |
メモリー帯域幅 | 736GB/s | 960GB/s |
TDP | 320 W | 355 W |
最低価格 | 172,980円 | 159,800円 |
4080無印は市場に在庫が少ない上、性能もsuperとほぼ変わりません。なので、superだけ見ればいいです。
メモリ容量やメモリバスは7900XTXに軍配が上がります。また、価格もRX7900XTXの方が安い。一方、消費電力はRTX4080の方が少ない感じです。
(出典 Daniel Owen)
FPS値はゲームによってどっちが優勢かまちまちです。
4080はレイトレ+DLSSの環境下で格上の性能差を見せています。設定によってはDLSS or FSR必須です。
レイトレを使うなら4080、使わないなら7900という考え方になるでしょう。
さらに、AIイラストなんかをやる場合もNvidia優勢です。
RTX4080のおすすめメーカーとモデル
【 冷却〇 静音×】
【静音〇 冷却×】
【冷却〇 静音〇 価格×(高い)】
【バランス】
【安さ】
性能自体に大きな差はでないので、迷ったら安いPalitや玄人志向がおすすめです。
ちなみに僕は玄人志向のGalakuro Gamingを買ったことがあります。
3年保証だし有人チャットサポートあるし、価格も安いので結構満足してます。(ただし超デカイ)
詳細のデータは下記記事を参照してください。
4080無印のデータですが、基本はsuperと変わりません。
RTX4070Ti台について
最新ゲームとかでなければ、機械学習入れて最高設定で動いてくれます。サイバーパンククラスのゲームを4K+レイトレでプレイしたいなら、最低限欲しい性能です。
RTX4070Ti台とRX7900XTスペック比較
70Ti | 70Ti S | RX7900XT | |
---|---|---|---|
コア | 7680 | 8,448 | 5376 |
クロック | 2.31GHz | 2.34GHz | 2.02GHz |
ブースト | 26.1GHz | 2.61GHz | 2.39GHz |
メモリ容量 | 12GB | 16GB | 20GB |
メモリバス | 192Bit | 256bit | 320Bit |
メモリー帯域幅 | 504GB/s | 672GB/s | 800GB/s |
TDP | 285W | 285W | 300W |
スコア | 最低価格 | |
---|---|---|
7900XT | 26442 | 122,800円 |
4070Ti S | 24333 | 137,129円 |
4070Ti | 22796 | 119,980円 |
価格的な対抗として7900XTの方が挙げられます。
(出典 Daniel Owen)
4070Ti Superはおおよそ4KRTでもDLSSを入れれば十分使えます。
ただしAlan Wake2はTi Superでも7900XTでも4Kレイトレを使うようなプレイはきついです。
(https://www.techspot.com/review/2642-radeon-7900-xt-vs-geforce-rtx-4070-ti/)
こちらのグラフは全部FSR検証ですが、本来の実力であるDLSSを使えばもっと差は広がるでしょう。
要はDLSS3.0対応でレイトレを使うならRTX4070Ti。例を挙げればサイバーパンクなど。
逆にレイトレ使わんという人はRX7900XTがコスパ強しという形です。
一応4070Tiくらいまでが4Kレイトレ視野に入れてゲームすると思うので、RTXの選択は全然アリだと思います。
AIイラストで使うStable DiffusionはVRAM 12GB推奨ですが、ちゃんと使うとなると16GBはあった方が良いです。最も安いグラボだと4070Ti Superを選ぶことになります。
RTX4070Tiのおすすめメーカーとモデル
4070Ti Superおすすめ
- 冷却性能と電力
→ Gigabyte Gaming OC - 安さ
→ 玄人志向 Galakuro Gaming - バランス
→ PNY VERTO
4070Tiおすすめ
- 冷却性能と電力
→ Gigabyte Gaming OC - 安さ
→ Palit Gaming Pro - バランス
→ PNY VERTO EPIC-X
ざっくり分けるとこんな感じです。
MSIやASUS微妙な感じです。
詳しいモデル別のデータ比較は下記youtube動画か、記事を参照してください。
ちなみに僕はPalit GamingPro使っています。
RTX4070台について
WQHDベースでプレイするならこのクラスのグラボです。ただし多少設定を落としたり機械学習入れたら4Kプレイもできます。
4070superと7800XT比較
4070 S | 7800 XT | |
---|---|---|
コア | 7,168 | 3,840 |
ブースト | 2.45GHz | 2.43GHz |
VRAM | 12GB | 16GB |
メモリ帯域幅 | 21 Gbps | 19.5 Gbps |
メモリバス | 192-bit | 256-bit |
TDP | 220W | 263W |
RTX4070superの対抗はRX7800XTです。
ゲームによりますが、レイトレ使うならRTX、使わないならRXの方が強い傾向があります。
(出典 Daniel Owen)
RTX4070とRX7700XT比較
RTX4070 | RX7700XT | |
---|---|---|
CUDAコア(SP) | 5888 | 3456 |
ベースクロック | 1.92GHz | 1.70GMHz |
ブーストクロック | 2.48GHz | 2.25GHz |
メモリ容量 | 12GB | 12GB |
メモリバス | 192Bit | 192Bit |
メモリー帯域幅 | 504GB/s | 432GB/s |
TDP | 200W | 245W |
(出典 Hardware for Games)
ここも同じで、レイトレ+DLSS/FSRを加えるとRTXの方がより優勢になります。
RTX4070のおすすめメーカーとモデル
3連・2連ファン
4070おすすめ
- 3連 コスパとバランス
→ Palit GamingPro OC - 3連 冷却重視
→ Gigabyte Gaming - 3連 静音重視
→ MSI GAMING X TRIO - 2連
→ ASUS DUAL
4070Superおすすめ
- 3連 冷却重視
→ Gigabyte Gaming - 3連 静音重視
→ MSI GAMING X - 2連
→ ASUS DUAL
4070は2連ファンと3連ファンがあるので、ファン数によっておすすめも違います。
Palitは現在JetStreamは未発売なので、代替えはGaming Pro OCです。
詳しいデータが見たい人は下記youtube動画か、記事を参照してみてください。
4060台について
FHDクラスはこのグラボです。オーバーウォッチやapexなどFHDで動かせれば良いよって話ならこのへんのを買いましょう。
4060Ti以下は以前ネタにされるレベルでした。3060tiとほぼ変わらず、値段が高かったからです。
ただ、現在は周りのグラボが在庫がなくなってきたり、高くなったりしているので、安定した価格かつ豊富なモデルが選べる4060tiを選ぶ人も多いです。というか、買いやすいですね。
単純にコスパだけを求めるなら前モデルの3060tiや6750XTも良かったのですが、今は価格が不安定なので、4060tiが選びやすいと思います。
7600 XT | 4060 Ti | |
---|---|---|
コア | 2048 | 4352 |
VRAM | 16 GB | 8 GB |
メモリ帯域幅 | 288.0 GB/s | 288.0 GB/s |
ブースト | 2.76GHz | 2.54GHz |
TDP | 190 W | 160 W |
最低価格 | 55,800円 | 58,980円 |
4060 | 7600 | |
---|---|---|
コア | 3,072 | 2,048 |
ブースト | 2.46GHz | 2.65GHz |
VRAM | 8GB | 8GB |
メモリ帯域幅 | 272 GB/s | 288 GB/s |
メモリバス | 128-bit | 128-bit |
TDP | 115W | 165W |
最低価格 | 44,800円 | 36,980円 |
あとは対抗の7600XT。あちらの方がVRAMが倍の16GB。高解像度になるほどVRAMが大きいと強さを発揮します。
VRAMなら7600XT、省電力なら60Tiという選択肢になります。
ちなみに4060無印や7600無印を買うくらいなら、ちょっと出してVRAM16GBの7600XTの方がおすすめです。
機械学習なんかを付け足すとVRAMを結構食うので、高い要求ほど性能を体感できます。
モデルやメーカーで大きなfps値差はでないため、現状で安いモデルを購入する方が満足度が高いです。
動画解説(聞き流し用)
(動画旧版)